LPOとは?意味やツール活用のメリット、進め方や事例などを解説!
最終更新日:2024/07/05LPO(ランディングページ最適化)とは、CVR(コンバージョン率)の向上を目的として、LPのデザインや内容をユーザーのニーズに合わせて改善することを指します。
「CTAのクリック率は良いものの、CVRが低い」「集客効果が頭打ちになってしまった」「LPの直帰率が高い」などの課題がある場合は、LPOの実施によって解消でき、CVRや成果の向上が見込めるでしょう。
本記事では、LPOの意味などの基礎知識から、SEO・EFOとの違い、具体的な進め方などを網羅的に解説します。後半ではLPO対策におすすめのツールやLPに関する事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
LPO(ランディングページ最適化)とは
「LPO(Landing Page Optimizationの略)」とは、「ランディングページ(LP)最適化」と訳され、LPのデザインや内容をユーザーのニーズに合わせて改善することを指します。
Webサイトを訪問したユーザーを特定の行動(商品購入や資料請求)へ誘導し、コンバージョン率(CVR)を上げることがLPOの目的です。そのために、いかにユーザーを離脱させず、アクションを起こしてもらうかを考え、施策を打ちます。
LPOを行うことで、売上向上はもちろん、リード獲得や自社の発展にもつながるため、重要なマーケティング施策として多くの企業で実施されています。
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そもそもLPの定義とは
LP(ランディングページ)とは、検索結果や広告などを経由して、ユーザーが最初にたどり着くページのことです。ただ一言で「LP」と言っても、広義の定義と狭義の定義が存在します。LPOを正しく理解するためにそれぞれの定義について明確にしておきましょう。
広義でのLP
広義でのLPは、「検索エンジンや広告などを経て、ユーザーが最初にアクセスするページ全般」を指します。
商品紹介ページやWebサイトのトップページ、会社概要など、最初にアクセスしたページであればどのような内容でもLPと呼びます。流入経路も、自然検索や指名検索、リスティング広告など様々です。
狭義でのLP
狭義でのLPは、ユーザーに特定のアクションを起こしてもらうことを目的とした、商品・サービスの情報が縦長の1ページに集約されたページです。
具体的には、ユーザーからの問い合わせや資料請求、商品購入などのアクションを促します。リスティング広告やバナー広告、メルマガやコラムに設置したCTAなどを通じて流入するのが一般的です。マーケティングにおける「LP」は基本的に狭義のLPを指します。
LPOは狭義のLPを最適化すること
LPOとは、広義ではなく「狭義のLP」を最適化することを意味します。
狭義のLPは、外部リンクとの接触を避け、ユーザーの視線をうまくCVへと導けるように導線を確保します。ユーザーに迷うタイミングを与えず、いかにCVへと促せるかに特化した構造になっているため、狭義のLPを最適化することでCVR向上に高い効果が見込めます。
また、ユーザーはWebサイトを訪問した際、ページの良し悪しを瞬時に判断していると言われています。最初の印象が悪ければ離脱率も高まり、購買や問い合わせなど、目標とするアクションへと誘導できません。
狭義のLPを最適化させることで、ユーザーの興味を惹きつけ、好印象を与えることでき、途中離脱防止とCVR向上につながるのです。
LPO・SEO・EFOの違い
LPOと混同されやすいものに「SEO」と「EFO」があります。それぞれの違いとその役割について解説します。
SEOとの違い
SEO(Search Engine Optimizationの略)とは、「検索エンジン最適化」と呼ばれる施策です。具体的には、Webサイトをオーガニック検索の結果ページで上位表示させるために、Googleなどの検索エンジンに応じたの最適化を行うことを指します。
SEOの目的は「Webサイトへの訪問者数増加」です。一方、LPOの目的は「Webサイト訪問者のCVR向上」であり、「Webサイトを訪れたユーザーのニーズに対する最適化」を行います。
目的と施策内容は全く異なりますが、どちらもWebマーケティングにおける重要な施策の一つです。どちらかだけ実施するのではなく、どちらも適切に実施することが大切です。
EFOとの違い
EFO(Entry Form Optimisationの略)とは「入力フォームの最適化」と訳され、ユーザーがWebサイトからの問い合わせや申し込みをスムーズに行うための改善や施策を指します。
EFOの目的は、LPOと同様「ユーザーの途中離脱防止及びCVR向上」です。ただし、LPOは「訪問者のニーズに最適化」を行うのに対し、EFOは「ユーザーがストレスなく入力できるための入力フォーム改善」を行います。
入力フォームとはユーザーが商品購入やサービスの申し込み、会員登録を行う際に、自身の個人情報を入力する画面のことです。入力フォームが使いづらいとユーザーはストレスを感じ、入力中に離脱してしまう可能性が高まり、CVRも下がります。
EFOを行って、ユーザーにとって使いやすいように入力フォームを最適化することで、離脱防止やCVRの向上につながります。
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各手法の役割
LPO・SEO・EFOの違いについて解説しましたが、インターネット検索において、それぞれどのような役割を果たすのでしょうか?以下ではユーザーが実際に検索を行う流れに沿って、それぞれの役割を解説します。
- 検索エンジンにキーワードを入力して検索する場合:
「SEO」:検索結果ページで自社サイトを上位表示させて、ユーザーの訪問数を増加する
- Web広告やメルマガ・ブログに記載のCTAを通してLPを訪問した場合:
「LPO」:サイトの構造やコンテンツをユーザーのニーズに最適化し、申し込みや購入などのCVへとつなげる
- 入力フォームを通して問い合わせや申し込みを行う場合:
入力中のストレスを軽減することで離脱を防止し、CVへとつなげる
LPOを実施するタイミング
LPOを実施するタイミングはいくつかありますが、特に以下の5つのタイミングを目安とすることをおすすめします。
- CTAのクリック率が低い
- CVRが低い
- ターゲットやクリエイティブの見直し、変更を行う
- LPの直帰率が高い
- 集客効果が頭打ちになった
ただし、LPOを実施する際には、LPへの流入が十分に確保できている必要があります。LPへの訪問者数が少ない状態でLPOを実施しても、劇的な改善は期待できません。
まずはWeb広告やSEO対策など、様々な対策を実施してWebサイトへの訪問者数を確保しましょう。その上で、上記の内容を感じた際にLPOを実施すれば、より効果的にLPを改善することができます。
LPOの具体的な進め方
実際にLPOを実施する際には、ただ変更すればいいのではなく、ステップを踏んで進めていくことが大切です。本章ではLPOの具体的な進め方を以下の8つのステップで解説します。
①顧客のニーズ・自社商材を理解する
②KGI・KPIを設定する
③ペルソナを見直す
④現状の問題点を分析する
⑤仮説を立て、施策を決定する
⑥優先順位を決めて施策を実施する
⑦効果測定を行う
⑧PDCAを回す
①顧客のニーズ・自社商材を理解する
LPOを効果的に実施するためには、顧客のニーズを的確に把握し、自社商材の強みを理解することが大切です。
顧客ニーズへの最適化を行うLPOでは、根本となる「顧客ニーズの理解」が的確にできていなければ、どんなに緻密に対応したとしても効果が得られません。実際にアクションを起こしたユーザーの属性や心理状況を把握し、必要があればターゲット層の見直しを行う必要もあるでしょう。
また、自社商材の強みや魅力、コンセプトなども再度確認することも大切です。セールスポイントをより的確に伝えることができ、訴求力も向上します。
②KGI・KPIを設定する
LPOの実施では、最終的な目標である=「KGI(Key Goal Indicatorの略)」と、それを達成するための具体的な指標=「KPI(Key Performance Indicator)」を明確に設定することが重要です。
たとえば、KGIを「月間の売上高○○万円」、KPIを「月間セッション数○○件・コンバージョン率○%」など、数値を明確にして定めることで、達成できたかどうかを適切に把握することができます。その後の改善策の立案にも役立ちます。
あまりにも非現実的な数値設定では意味がないので、現実的に達成可能な数値かどうかを見極めたうえで設定することが大切です。
③ペルソナを見直す
KGI・KPIを設定したら、実際にWebサイトを訪問したユーザー層や、流入経路などを分析し、ターゲットのペルソナを改めて見直しましょう。
ペルソナとは、自社サービスのターゲットについて、年齢や性別などの各種項目について詳細に設定したターゲット像のことです。定性的な情報なども踏まえてできるだけ詳細に人物像を設定することで、ユーザーのニーズや行動・心理のより深い理解につながり、LPのさらなる改善が見込めます。
ペルソナを設定することで、関係者間で共通の認識を持つことができ、LPOをスムーズに実施できるというメリットもあります。
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④現状の問題点を分析する
次に現状の問題点を分析しましょう。大まかな問題点ではなく、取得したデータをもとに、具体的な問題点を洗い出すことが大切です。
問題点を洗い出すには、数値化できるデータを用いて分析する「定量調査」と数値化できないデータを活用する「定性調査」の2つがあります。どちらも実施することで、問題点をより的確に洗い出すことができます。
定量調査では、ヒートマップツールやアクセス解析ツールを活用して、現状のLPのデータを統計学的に分析します。具体的には「訪問者数・CVR・クリック率・離脱率・離脱ポイント」などのデータを取得・分析することで、問題点が見えてきます。
定性調査では、アンケートを通したユーザーからのリアルな意見など、数値化できない情報をもとに課題を洗い出します。第三者からの生の声をもらうことで、よりユーザーのニーズにマッチした施策を検討できます。
⑤仮説を立て、施策を決定する
顧客ニーズの把握やKGI・KPIの設定、ペルソナの見直し、問題点の洗い出しが終わったら、それらを踏まえたうえで仮説を立てて、具体的な施策を決定します。
たとえば「広告のクリック率は高いがCVRが低い」という課題がある場合、以下の仮説が考えられます。
- ユーザーのニーズに合った情報を提供できていない
- 入力フォームが複雑で離脱するユーザーが多い
- 広告とLPコンテンツの関連性が低い
1つの課題に対して、考えられるだけ仮説を立てることが大切です。そしてその仮説に対して改善点を洗い出し、課題を解消するための施策を具体的に考案していきます。
⑥優先順位を決めて施策を実施する
具体的な施策を考案したら、実際にLPに反映させる優先順位を決めたうえで、施策を実施しましょう。
LPOを実施する際には、複数の施策を同時に実施するのではなく、優先順位を決めてひとつずつ実施する必要があります。一度に複数の施策を実施してしまうと、各施策の効果を正確に把握できなくなってしまうためです
実施することで大きい成果が得られると考えられる施策を優先的に実施することをおすすめします。一般的に、CTAの最適化やファーストビューの改善が特に効果が高いLPO施策と言われています。
⑦効果測定を行う
施策を実施したら必ず効果測定を行いましょう。LPOでよく用いられる効果測定法に「ABテスト」があります。
「ABテスト」とは、「Aパターン」と「Bパターン」の2つのパターンのクリエイティブを用意してユーザーの反応の違いを確認し、より効果的な方を採用するマーケティング手法です。
具体的には、施策を実施したポイントでABテストを行って効果を検証し、最も効果的だったパターンを採用していきます。全ての改善ポイントで実施することで、LPを最適化することができます。
⑧PDCAを回す
効果測定を行ったらそこで終わりにするのではなく、継続的にPDCAを回すことが重要です。
PDCAとは、「Plan(計画)・Do(実行)・Check(測定・評価)・Action(対策・改善)」を指し、効果測定の結果をもとに改善策を練り、計画・実行に移してまた効果測定を行う…というように、より成果を出すために、細かく改善を重ねていくためのフレームワークです。
PDCAサイクルを継続的に、できる限り早く回していくことで、より効果的なLPの最適化を行えます。
LPO対策で押さえるべき10のコツ
LPOの具体的な進め方について紹介しましたが、実施する際には押さえておくべきコツがあります。特に大切な10のコツについて以下で解説します。
①ユーザーの興味を引くファーストビューにする
ファーストビューとは、ユーザーがLPに訪れた際に最初に目に入るエリアを指します。ユーザーの目に最初に飛び込んでくるページなので、「何の商品・サービスか」ということを瞬時にユーザーに伝えることが大切です。
先述したように、ユーザーは瞬時にWebサイトの良し悪しを判断しているため、ファーストビューでいかにユーザーの興味を惹きつけることができるか否かが、ページを読み進めてもらうカギとなります。好印象を持ってもらえるよう、魅力的なキャッチコピーやCTAボタン、メインビジュアルなどを配置するよう工夫しましょう。
②レイアウト・導線を改善する
自社商材の魅力を伝えるため、訴求ポイントを強調するレイアウトや導線に改善しましょう。
ユーザーがコンバージョンに至る前に離脱しないよう、わかりやすいレイアウトにすることが大切です。自社ブランドのイメージにマッチしているデザインや、PR色が強すぎないレイアウトにするなどの工夫も必要になります。
ユーザーの動き=導線を意識して、目立つボタンにCTAボタンを配置するなどの取り組みもおすすめです。
③CTAボタンの文言やデザインを工夫する
CTAボタンの文言やデザイン、配置する場所は、コンバージョンに大きな影響を及ぼすため、目立つ場所に配置するなどの工夫が必要です。アクションを促しやすくするポイントは以下の3つです。
- 「問い合わせする」「資料をダウンロードする」など、クリック先の内容を明示する
- 「先着○○名」「限定○○名」など、限定感をアピールする
- 「無料で相談」など、メリットを強調する
デザインや色味、大きさもCVRに影響するので、先述した「AB テスト」を実施して効果の高いものを採用することをおすすめします。
④多様なデバイスからでも見やすいようにする
現在はパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットからLPを訪問する可能性があるため、多様なデバイスからでも見やすいように対応する必要があります。
具体的には、自動でデバイスの大きさに最適なレイアウトに調整する「レスポンシブデザイン」や、スマホ対応のサービスを採用すると良いでしょう。近年では特にスマホユーザーは増加しているため、パソコン用のLPのみの場合はすぐに対応することをおすすめします。
⑤表示速度を改善する
ページを表示する速度が遅いとユーザーはストレスを感じ、離脱率が高まるため、表示速度の改善はLPOにおいて大切な施策の一つです。表示速度を改善するには、以下の方法があります。
- 画像サイズや動画の容量を小さくする
- 「AMP(アンプ)」:モバイルのページ表示を高速化する方法を導入する
- JavaScriptやCSSなどの外部ファイルを圧縮する
Googleが提供するツール「PageSpeed Insights」を活用して、表示速度を最適化するのもおすすめです。
⑥コンテンツの流れ・内容を改善する
LPは、基本的にページ上部から「ファーストビュー・ボディー・クロージング」の3つの要素で構成されています。この大枠をもとに、ユーザーの興味をより強く惹きつけるコンテンツや、わかりやすい流れを考慮することが大切です。
また、コンテンツの内容についても、自社商材の魅力や強み、他社と比較して優れている点などを、数値も示したうえで伝えることで、より訴求力の高いLPへと改善できます。
⑦Web接客を活用する
Web接客とは、Webサイトを訪問したユーザーに対して、サイト上でチャットボットやポップアップを用いて接客を実施することです。リアルタイムで対応できるほか、それぞれのユーザーに最適化された接客ができるというメリットがあります。
主な機能には「チャット型」と「ポップアップ型」があり、どちらの機能も搭載しているツールが登場しています。自社の目的に合わせて適切なものを選びましょう。
「チャット型」は、サイト上にチャットウィンドウを表示し、ユーザーとインタラクティブな対話を通してコミュニケーションを取ることが可能です。「ポップアップ型」は、Webサイトを閲覧しているユーザーに対して、キャンペーン情報などのパーソナライズしたメッセージを表示することができます。
弊社クラウドサーカスでは、ずっと無料で使えるチャットボット「IZANAI」を提供しています。2,000社以上の導入社数があり、難しい知識がなくても誰でも簡単に導入できるのが特徴です。
また、ノーコードでチュートリアルが作成できるデジタルアダプションプラットフォーム「Fullstar」も提供しており、こちらではSaaSシステム上へポップアップ表示を行えるだけでなく、サービスがユーザーにどのように利用されているかを分析することも可能です。
「IZANAI」や「Fullstar」に興味のある方は、ぜひ下記の関連サイトをご覧ください。
⑧導入事例の掲載
導入事例や他の利用者からの声・意見を掲載することで、自社や商材への信頼性を高める効果があり、より効果的なLPへと改善できます。
自社による商材アピールや説明だけでは、ユーザーの不安や疑問を完全に払拭することは難しいです。そこで、第三者からの視点やリアルな感想を掲載することで、客観性が高まり、ユーザーがアクションを起こすのを促すことができます。
ただ事例を載せるだけではなく、ユーザーが感じる不安や疑問を汲み取った上で、それに応じた属性や企業規模、解消できる課題を事例として示せるとより効果的です。
⑨動画の活用
動画を活用することでユーザーの注目や関心をより惹きつけることができます。
最初にユーザーの目に飛び込んでくる「ファーストビュー」の画面上に動画を活用すると特に効果的です。情報量の多い動画では、テキストのみでは表現しづらい内容でも、わかりやすく瞬時に伝えることができるので、訴求力の向上にもつながります。
⑩フォーム一体型LPにする
LPに入力フォームを埋め込んで、コンバージョンまでの導線を1つのページで完結させるとCVR向上が期待できます。1ページでコンバージョンまで完結するLPは「フォーム一体型LP」といいます。
LPをフォーム一体型にすることで、複数のページを遷移する必要がなく、ユーザーのストレスや負担を減らすことができます。ページ速度表示の遅延や操作ミスなどによる離脱防止にも効果的です。
LPO対策にはツールの活用がおすすめ
LPOで成果を出すには、継続的にPDCAを回す必要があることは先述しました。しかし、人力で行うには多くの時間や労力がかかります。
そこでおすすめなのがデジタルツールの活用です。ツールを活用することで、LPOを実施するための業務を自動化でき、作業効率が飛躍的に上がります。さらにコスト削減や、より精度の高いLPOの実施にもつながります。
LPOを実施できるツールについて紹介します。
LPOに役立つツール3選
LPOに役立つおすすめのツールを3つ紹介します。
「Googleアナリティクス(GA4)」
LPOに役立つツールとして代表的なものに、Google社のアクセス解析ツール「Googleアナリティクス(GA4)」があります。
本ツールにはユーザーの行動分析を行える多くの機能が搭載されています。LPに訪れたユーザーの流入経路や属性データを分析することができ、より詳細なペルソナを設定する際に有用です。無料で利用できる点も魅力です。
「Firebase A/B Testing」
「Firebase A/B Testing」もGoogle社が無料で提供しているサービスです。ABテストを実施できるだけでなく、ユーザー定着率や収益などの指標を最大化するための検証を行うこともできます。
活用することでユーザー体験を最適化できるため、LPOを実施する際には非常に役立つツールです。
「SiTest」
株式会社グラッドキューブが提供する「SiTest」は、有料のWebサイト解析ツールです。ABテストやヒートマップ機能、ユーザー行動分析などの実施が可能で、Webサイトにおける課題を的確に把握することができます。改善までの施策を一元化して実施できる点も魅力です。
無料から使えるフリープランや有料プランなどが備わっており、必要に応じて様々な形で利用できます。
LPOツール活用のメリット
LPOツールを活用することで作業効率が向上することは先述しましたが、他にどのようなメリットがあるのでしょうか?LPOツールを活用する主な2つのメリットについて解説します。
ABテストの検証用サンプルの自動生成・下位のLP排除
ABテストでは、複数のサンプルを用意して「どちらがより効果が出やすいか」を検証していきます。
組み合わせによっては数千単位のサンプルが出来上がるため、自力で行うには膨大な労力と時間を要します。LPOツールを活用することで、検証用サンプルを自動生成することができるため、効率的にABテストやLPOを進めることが可能です。
また、全ての検証用サンプルを均等に掲載して最良のものを選ぶのには膨大な時間がかかります。LPOツールでは下位のLPを排除する機能があるため、検証精度を向上し、より効果的なLPOの実施につながります。
効果検証の精度向上
効果検証に必要なデータの自動集計や、レポート機能が搭載されているLPOツールを活用すれば、手間や時間を削減できるうえ、より正確なデータを扱えるため、精度の高い分析を行えます。
PDCAを回す際にもやみくもに進めるのではなく、より無駄がなく効率の良い施策を打てるようにもなり、成果が出るまでの時間短縮にも効果的です。
LP導入・改善事例
LPを導入または改善して成果が出た事例を3つ紹介します。
問い合わせが10倍に!BtoBのニッチな専門業界でもWebマーケティングの効果を実感/株式会社ナレッジワイヤ
株式会社ナレッジワイヤ様は、医療系の学術分野に特化した著作権のコンサルティングを行う企業です。Webマーケティングによる新規顧客獲得のために弊社のCMSを導入いただき、Webサイトのリニューアルでの「LPの導入」と「広告コンサルティング導入」を行いました。
LPでは問い合わせやダウンロードに結びつけるよう、広告と連動したLPを作成・公開しました。CVまでのクリックの回数が少なく、シンプルな内容にまとめてユーザー目線に立ったコンテンツを公開しています。また、コンサルタントによるフィードバックによって、アドバイスや改善提案を受け、すぐに改善を行うことができました。
コロナ禍で顧客と対面できない状況でも、サイトにユーザーを呼び込むことができ、問い合わせは10倍近く増えるという成果を獲得。Webサイト訪問者の導線を意識した構成や、より具体的な問い合わせフォームの導入によって、資料をダウンロードした半数近くから問い合わせが来る状態になりました。
詳細はこちら:
公開直後から受注を獲得!社内全体のDXの起点となるWebサイトを目指して/株式会社ムーンエレファントジャパン
株式会社ムーンエレファントジャパン様は、レストランの経営やバーチャルレストランなどを手がける企業様です。
コロナ禍でDXの重要性が増す中、LP制作や広告、オンラインでのシステム構築の必要性を感じ、Webマーケティングのパートナーとして弊社のサービスを導入いただきました。
競合他社の差別化となる「格付けチェックBOX」をメインに押し出し、他社との差別化を図るサイト制作を行うことで、公開後すぐのお問い合わせが様々な用途の受注につながるなど、すぐに効果を実感していただくことができました。
詳細はこちら:
メルマガ配信でリードを獲得。新しいビジネススタイルを構築して受注がアップ|株式会社エルブレイン様
株式会社エルブレイン様は、空間プロデュース、設計デザイン業務に加え、インテリアアイテムを輸入販売という、2つのBtoB企業向けの事業を行う企業です。
DXを導入したビジネスモデルを構築したいという考えから、弊社のMAツール「BowNow」とCMS「BlueMonkey」を導入いただきました。BowNowを利用していたところ、「LP制作に時間がかかる」「SEO施策がうまくいかない」という課題が浮かび上がり、BlueMonkeyの導入に至ったそうです。
BlueMonkeyで制作したLPの反応は良く、滞留時間やコンバージョン率が高いという成果がありました。今後は制作したLPのメルマガ配信を起点とする一連のフローを作り、アクションとリード獲得がスムーズに回っていく形を整えていきたいと考えているそうです。
詳細はこちら:
BtoB向けLPO対策ならCMS「BlueMonkey」もおすすめ
弊社クラウドサーカスが提供する「BlueMonkey」は、BtoB向けのLP制作・運用を行える独自のCMSです。
CMSとはホームページを誰でも簡単に更新できるようにするシステムであり、弊社のツールは特に「簡単操作で使える」「純国産の高セキュリティ」「サポートによる支援体制」などを強みとしています。
LP制作や運用はもちろん、LPO対策にもご活用いただくことが可能です。LPOに必須のPDCAサイクルを支援する「カスタマーサクセス」も備わっており、初めての方でも安心して利用できます。 最初は伴走する形でも、LP制作後の運用や修正を自社で対応できるようにご支援させていただくので、長期的に見てコスト削減にもつながります。
CMS「BlueMonkey」を開発・提供しているクラウドサーカスは、ホームページ制作から運用サポート、リード獲得支援まで、ワンストップでサービスを提供しています。LP改善のサポートやLPO実施の支援もさせていただきますので、ご興味のある方は、ぜひ資料をご覧ください。
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まとめ
本記事ではLPO(ランディングページ最適化)について網羅的に解説しました。
CVR向上に直結するLPOは、Webマーケティングにおいて重要な施策の一つです。ただ最も大切なのはLPだけでなく、Webサイト全体で改善を重ね、最適化を図ることです。そうすることでCVR向上のみならず、成果の最大化へとつながります。
「CTAのクリック率は良いものの、CVRが低い」「集客効果が頭打ちになってしまった」など、LPの運用にお悩みの方は弊社のCMS「BlueMonkey」がおすすめです。LPの改善はもちろん、Webマーケティングにおける支援をワンストップで提供しています。
LPの運用では「課題解消のためにLPOを実施しようと思ったが、根本の原因は他のところにあった」というケースも少なくありません。無料の相談も受け付けていますので、悩んでいる方やご興味のある方は、まずお気軽にお問合せください。
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ホームページ制作やCMS導入など、貴社のお悩みを弊社のWebコンサルタントがヒアリングさせていただきます。
この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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