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EFOとは?重要性から対策メリット、効果が高い改善施策までわかりやすく紹介

最終更新日:2024/05/24

EFOとは入力フォームの最適化(Entry Form Optimisation/EFO)を意味する用語で、ユーザーがWebサイトからの問い合わせや申し込みをスムーズに行うための改善や施策を指します。

 

入力フォームはユーザーが問い合わせや資料請求、商品購入などのアクションを起こす重要なページです。Webサイトでは入力フォームを通過して初めてリード獲得というコンバージョン(CV)につながります。Webサイトでどれだけユーザーを集客しても、この入力フォームの項目数が多かったり、使いづらい仕様であると、ユーザーが入力フォームから離脱してしまい、顧客獲得の機会を失ってしまう可能性があります。

 

Webサイトのコンバージョン率(CVR)を高めるためにも、EFOはぜひ取り組んでおきたい施策のひとつです。

 

そこで本記事ではEFOの基本情報から対策のメリット、具体的な施策からおすすめのEFOツールまでわかりやすく解説します。

 

CMS「BlueMonkey」を開発・提供しているクラウドサーカスは、EFO対策のホームページ制作から運用サポート、リード獲得支援まで、ワンストップでサービスを提供しています。ご興味のある方は、ぜひ資料をご覧ください。

 

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EFO(入力フォームの最適化)とは?

EFOとは「Entry Form Optimisation」の略称で、日本語で「入力フォームの最適化」と訳されます。入力フォームとはユーザーが商品購入やサービスの申し込み、会員登録を行う際に、氏名や電話番号、住所、企業名などの自身の個人情報を入力する画面のことです。

 

入力フォームは以下のようにさまざまな種類があります。

 

  • お問い合わせフォーム
  • 会員登録フォーム
  • メルマガ登録フォーム
  • 資料請求フォーム
  • イベント申し込みフォーム
  • 予約登録フォーム
  • アンケート入力フォーム
  • ログインフォーム

 

一例として、クラウドサーカスが提供する国産CMS「BlueMonkey」の資料請求フォームをご紹介します。フォームに必要な情報(事業形態、業種、会社・組織名、部署、氏名、メールアドレス、電話番号など)を入力すると、CMS「BlueMonkey」とホームページ制作がわかる資料3点を電子ブックで閲覧・共有することができます。

 

WebサイトにおけるCV獲得はこの入力フォームによるものがほとんどといっても過言ではありません。そのため企業はユーザーがストレスなく入力できるフォームを用意する必要があります。

 

EFOを行うことで、操作ミスや入力ミスに生じるユーザーのストレスを軽減し、途中離脱を防ぐことができます。

 

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EFOを実施する目的や重要性

そもそもなぜEFOを実施する必要があるのでしょうか。結論からいうと、Webサイトに訪れるユーザーの中で最もコンバージョン獲得に近い存在だからです。

 

日々Webサイトには多くのユーザーが訪れますが、その中でも検討度が高いユーザーはひと握りといえるでしょう。ほとんどが商品・サービスに興味はあるものの、購入には至らない見込み顧客が大半で、企業はリードジェネレーション(顧客育成活動)を通して、見込み顧客を自社の顧客にしていきます。

 

しかし入力フォームへ訪れるユーザーは、「この企業の商品を買いたい」「◯◯というサービスを知りたい」と、購買意欲が高いユーザーであり、自身の求めるニーズと合致すればそのまま即購入・サービス導入に至ります。つまり企業の売上アップにつながる重要な顧客になる可能性を秘めているのです。

 

しかし、株式会社ニュートラルワークスの「問い合わせ・資料請求フォームにおける実態調査」によると、75.5%もの人が「フォームの入力中に離脱をしたことがある」と回答しています。理由としては「入力必須項目の多さ」が最も多く(54%)、次いで「個人情報入力に対するためらい」(32.6%)、「入力方法が面倒」(27.2%)が挙げられており、多くの企業でEFOが実施できていないケースが浮き彫りになっています。

 

いくらWeb広告やSEOでWebサイトのアクセス数を増やしたとしても、入力フォームの離脱率が高ければ、CVRの向上は見込めません。EFOに注力する企業が少ない中、一足先に入力フォームの改善を行うことで、競合他社よりも優位に立てる可能性が高くなります。

 

 

EFOとLPO・SEOとの違い

EFOと合わせて使用されるWebマーケティングにコンテンツ LPOとSEO挙げられます。それぞれの違いや特徴は以下のとおりです。

 

LPO…LPO(Landing Page Optimization)とは、日本語では「ランディングページ(LP)の最適化」と訳されます。LPは商品・サービスの紹介から購入までをひとつのページにまとめたWebページを指します。LPOにより内容や構成を見直すことでCVRの向上が期待できます。LPの閲覧数が多いにもかかわらず、CV獲得につながらない場合に行われる施策です。

 

SEO…SEO(Search Engine Optimization)とは、日本語で「検索エンジン最適化」と訳されます。GoogleやYahoo!などの検索エンジンのランキングで上位表示させることを「SEO対策」といいます。自社サイトが上位表示されるようになると、広告費を抑えながら継続的に購買意欲の高いユーザーの獲得が実現します。成果創出には中長期的な取り組みが求められますが、費用対効果の高い施策であることから多くの企業で導入されています。

 

WebサイトのCVR改善を図る手段として、EFOだけでなくLPOやSEOの実施も重要であるといえるでしょう。

 

 

ユーザーが入力フォームから離脱する3つの理由性

さきほどの「問い合わせ・資料請求フォームにおける実態調査」の回答結果にもあるとおり、ユーザーが入力フォームの入力を途中で止めてしまうのには原因があります。ここでは代表的な3つの離脱理由について解説します。

 

 

入力の項目数が多い

1つ目は入力フォームの項目数の多さです。入力する項目が多いと、ユーザーは「こんなに入力する必要があるのか」とストレスを感じ、途中で入力するのをやめて離脱してしまいます。たとえば入力フォームの項目が10個と4個の場合、前者のほうが離脱率が高くなるでしょう。

 

企業側としては獲得後の営業やマーケティングのために少しでも項目を増やしたいところではありますが、入力項目は氏名や電話番号、メールアドレスといった必要最低限の情報に絞るのが望ましいです。入力フォームの項目が多ければ多いほど、ユーザーはフォームの入力にかかる時間が長くなり、ストレスを感じやすくなります。

 

 

入力フォームがわかりにくい

2つ目は入力フォームのわかりにくさによる離脱です。レイアウトが見づらかったり、入力欄の幅が小さいなど、ユーザーに不親切なデザインになっていないか確認しましょう。

 

ユーザーは「見づらい・使いづらい」と判断すると、早々に入力フォームから離れてしまいます。フォームの入力完遂率を高めるためにも、ユーザビリティ(使いやすさ)を考慮したデザインを目指すことが大切です。

 

 

入力がリセットされる

3つ目は入力内容のリセットです。たとえば誤ってリセットボタンや戻るボタンを押してしまったことがきっかけで、これまで入力した内容が消えてしまうことがあります。

 

情報がリセットされてしまうと、ユーザーはもう一度入力し直さなければならず、そのままページを閉じてしまうことも少なくありません。リセットをボタンを設置しない、入力フォームは複数ページに分割せず、なるべく1ページ内に収めるなどの工夫をしましょう。

 

 

EFO対策のメリット

ユーザーの7割が離脱するといわれている入力フォームですが、EFO対策を行うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか。EFO対策がもたらす3つのメリットについて詳しく解説します。

 

 

離脱率が下がる

EFO対策を実施することで入力フォームの利便性が上がり、ユーザーの離脱率を改善することができます。前章でお伝えしたように、ユーザーが離脱してしまうのは入力フォームに問題があり、スムーズな入力ができないことが要因とされています。

 

EFO対策によってストレスのない導線設計になるため、ユーザーの離脱率が低くなり、入力完遂率を高められるのは大きなメリットといえるでしょう。

 

 

リード獲得数やコンバージョン数の増加

EFO対策はリード獲得数やコンバージョン数の増加にもつながります。一般的に入力フォームにたどり着くユーザーは購買意欲の高い傾向にあります。EFO対策を行うことで、自社商品やサービスに興味を持ったユーザーの取りこぼしを防ぎ、売上アップを図ることができます。

 

 

業務効率化と生産性向上が期待できる

EFO対策は入力フォームの最適化のみならず、フォームの設置も該当します。これまでフォームの作成・編集に割いていた時間や手間を削減でき、運用業務の効率化が可能です。

 

入力フォームに割いていたリソースを他の業務に充てることで、事業やプロジェクトの効率化が進み、生産性の向上が実現します。

 

 

入力フォームの離脱を防ぐためのEFO施策11選

それでは具体的にどのような方法でEFO対策を行ったらいいのでしょうか。ここでは効果が高いいEFO施策11個をご紹介します。

 

  1. 入力フォームを見やすくする
  2. 必須項目をわかりやすく表示する
  3. 登録完了までの所要時間の提示
  4. 安全性の高いフォームを強調する
  5. デバイスごとに最適な入力フォームにする
  6. 入力サジェスト機能を取り入れる
  7. 入力フォームのページを1スクロール以内に収める
  8. CTAボタンをわかりやすくする
  9. リアルタイムでエラーを表示する
  10. 他ページのリンクを入れないようにする
  11. フォーム改善チェックリストの活用

 

 

1.入力フォームを見やすくする

一番最初に行うべきはデザインの改善です。入力フォームが見づらいと、ユーザーは入力を面倒に感じて離脱してしまいます。離脱を防ぐためにもユーザーにとって快適でわかりやすいデザインを目指しましょう。

 

離脱率を左右する要素が、文字のサイズとフォントです。サイズが小さかったり、読みづらいフォントだと文字や内容を把握できず、ユーザーは入力を諦めてしまう可能性があります。

 

特にシニア層は視力が低下し、小さい文字が見えにくい傾向にあります。一般的な文字サイズ「14px」にするか、ターゲットに高齢者が多い場合は「16px」や「18px」など文字サイズを大きくし、視認性を上げましょう。

 

 

2.必須項目をわかりやすく表示する

 

必須項目の入力忘れはエラーの原因になります。必須マークの意味する記号「*(アスタリスク)」や「※​(米印)」で示しても、文字入力が不慣れなユーザーであれば見落としがちです。必須項目の入力欄の色を目立たせたり、必須項目はできるだけまとめて配置するなどして、わかりやすい表示の工夫が大切です。

 

3.登録完了までの所要時間の提示

 

入力完遂率を上げる方法として、入力完了までの所要時間を示すのも効果的です。入力作業がいつまでも続いてしまうと、ユーザーは「あとどれくらいで終わるんだろう?」と不安やストレスが生じやすくなります。「3分で登録完了」など具体的な時間を表したり、画面上部に入力完了までの残りのステップを表示することで、ユーザーに安心感を与え、最後まで入力してもらいやすくなります。

 

 

4.安全性の高いフォームを強調する

入力フォームは個人情報を取得することから、情報漏洩や信用損失などのリスクと隣り合わせです。ユーザーの中には入力フォームのセキュリティ対策が気になり、入力に抵抗感を覚える人もいます。

入力フォームの安全性を示すためにも、プライバシーマークの取得やSSL証明書の導入、サーバー監視体制の強化などを実施し、ユーザーに安心感を与えましょう。

 

またページ下部に個人情報保護方針同意のチェックボックスを設置したり、個人情報の取り扱いついて明記するのも有効です。ユーザーからの信頼を高められます。

 

5.デバイスごとに最適な入力フォームにする

入力フォームに訪れるユーザーは、スマホやパソコン、タブレットなどさまざまなデバイスを利用しています。入力フォームを作成する際は、それぞれのデバイスに適した表示にできるレスポンシブデザインを導入するようにしましょう。

 

レスポンシブとは、ユーザーが使用するパソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスに合わせて、自動で画面サイズを最適化させるデザインを指します。

 

このレスポンシブ対応ができていないと、たとえばパソコン版のWebサイトしかない場合、入力フォームがスマホのディスプレイに収まりきらず、フォームの文字や入力欄が小さい、入力項目が画面からはみ出す、適切に表示されないなどの問題が発生します。

 

レスポンシブデザインを取り入れることで、スマートフォンなどの画面が小さい端末でも、見やすさ・使いやすさが向上され、入力完遂率が高くなります。

 

 

6.入力サジェスト機能を取り入れる

サジェスト機能とは、ある程度記入した段階で、関連のあるキーワードを予測表示する機能のことです。メールアドレスや住所などで導入されており、たとえばメールアドレスであれば、面倒な@(アットマーク)以降に入るドメインを一覧表示し、入力の手間を省けます。ユーザーとしては入力は1文字でも減らしたいものです。入力サジェスト機能の導入により、入力する手間も時間も大幅に削減できます。

 

またサジェスト機能は正しい住所やメールアドレスのドメインが表示されるため、入力ミスの防止にも役立ちます。

 

 

7.入力フォームのページを1スクロール以内に収める

入力フォームは1ページ以内にすべての入力項目を収められるように設計するのが理想です。1ページが長すぎたり、複数ページにわたってしまうと、ユーザーは入力項目が多いように感じ、「入力が面倒」とネガティブな感情を抱いてしまうからです。

 

入力項目数を絞ったり、スクロールしなくても必要項目を入力できる配置を心がけましょう。

 

 

8.入力フォームのページを1スクロール以内に収める

CTA(Call To Action)とは、Webサイトを訪問したユーザーに対して「資料請求」や「申し込み」などの行動を喚起するために設置されたボタン・テキストを指します。

 

CTAボタンはコンバージョンに直結する要素を含んでいるため、デザインは目立つ色を採用し、視線移動を意識した場所に設置しましょう。たとえば「確認ページへ進む」など優先度の高いボタンのサイズを大きくしたり、次のステップに進む「次へ」ボタンを右側に配置するなどの工夫が大切です。

 

入力完了までの導線を意識しながら、CTAボタンを設置するのも重要なEFO施策のひとつです。

 

 

9.リアルタイムでエラーを表示する

エラー表示をする際は、どの項目がエラーなのかわかりやすく表示しましょう。エラー表示に有効なのは、リアルタイム・アラート機能です。フォームに入力された内容をリアルタイムにチェックし、入力ミスを検知するとその場でポップアップ型のアラートが表示されます。

 

画像のように正しい形式のメールアドレスや電話番号の入力が行われないと、各項目の上部にエラー内容を記したポップアップが出現します。すぐに入力エラーを把握できる機能を導入することで、入力ミスの防止やストレスの軽減につながります。

 

 

10.他ページのリンクを入れないようにする

入力フォームに関連商品などの別ページのリンクを設置するのは極力避けましょう。ユーザーが他のコンテンツに興味を持ってしまうと、入力を完了する前にリンク先のページに移動することがあります。

 

ページ移動によって入力した情報が消えてしまい、再度入力をし直すことにもなります。離脱の原因にもなりかねないため、他ページに遷移するリンクは排除しておきましょう。

 

他の商品やサービスを提案したい場合は、フォーム入力後のサンクスページで訴求します。

 

 

11.フォーム改善チェックリストを活用する

EFO対策の一環として、EFO最適化のポイントを確認できるチェックリストを利用するのも有効です。下記はクラウドサーカス が提供する「オンラインリード獲得チェックリスト」の入力 フォームの項目です。チェック項目を見ながら改善することで、コンバージョン率の改善が期待できます。

 

  チェック項目 × 分類
1 ◎「入力フォーム」は、コンバージョン(CV)のために必要な最低限の「設問数」に抑えることができている       CVR
2 ◎「入力フォーム」の近くには、お問い合わせ専用の「電話番号」を明示できている       CVR
3 ◎「入力フォーム」では、「プルダウン/ラジオボタン/チェックボックス」を使って選択肢やすいように工夫できている       CVR
4 ◎「入力フォーム」の中で、自由回答(フリーアンサー)のような記述式の設問は、できる限り「任意」にできている       CVR
5 ◎ フォーム入力時の「エラー表示」では、間違っている「位置」と「原因」をすぐに明示できている       CVR
6 ◎「入力フォーム」の入力欄に、あらかじめ模範となる回答例(サンプル)を表示させることができている       CVR
7 ◎ フォーム送信後に配信する「⾃動回答メール」は、事務的ではなく入力への謝意が感じられる文面にできている       CVR
8 ◎ フォーム送信後に表示される「サンクスページ」は、次への行動をうながす情報を提供できている       CVR
9 ◎ フォーム入力時に取得したメールアドレスには、定期的に自社情報をメール配信して、つながりを維持できている       CVR

 

この「オンラインリード獲得チェックリスト」は、弊社の有料コンサルサービスで実際に使用している資料です。SEOやリンク、CTAなどを含めた100項目をジャンル別にチェックリスト形式にまとめており、Webサイトからリード獲得を行ううえでクリアすべきポイントを一目で把握できます。

 

こちらから無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。

 

 

EFOの実施手順

EFOを進める際は、次の手順で行います。

 

1.離脱ポイントの分析

2.フォーム改善の実行

3.PDCAを回す

 

ここではそれぞれのステップについて説明します。

 

 

1.離脱ポイントの分析

最初に行うのが離脱ポイントの分析です。まずは入力フォームのどのような部分に問題があるのかを分析しましょう。ユーザーが離脱するタイミングは主に「入力前」「入力途中」「入力後」の3つに分けられます。

 

入力前の場合:フォームの入力項目が多い、文字サイズが小さい、入力項目が複数ページにわたっているなど

 

入力途中の場合:項目数が多い、全角や半角などの指定が多い、入力サジェスト機能がないなど

 

入力後の場合:エラー表示により入力完了できない、リセットボタンを押して入力が最初からになるなど

 

離脱ポイントが判明すれば原因を特定しやすくなり、より良い改善策が見つかるでしょう。

 

またアクセス解析ツール「Googleアナリティクス4(GA4)」を設定するのも有効です。各フォーム項目をクリックした人数や到達率を把握でき、入力フォームのボトルネックを見つけられます。

 

 

2.フォーム改善の実行

具体的な改善ポイントが把握できたら、入力フォームの改善を行います。「入力フォームの離脱を防ぐためのEFO施策10選」の内容を参考に、ユーザーの心理的負担の少ない快適なフォームを目指しましょう。

 

入力フォームは自社で独自開発することもできますが、入力支援機能や離脱防止機能などを簡単に実装できるEFOツールの導入もおすすめです。

 

 

3.A/Bテストの実施

EFO施策を実施したからといって、すぐにコンバージョン率が改善されるとは限りません。何度も分析と検証を積み重ねていくことで、初めて改善されるケースがほとんどです。

 

実施したEFO施策の効果を検証するには、A/Bテストを行うといいでしょう。

 

A/Bテストとは2つ以上のパターンを作り、どちらがより高いエンゲージメント率やコンバージョン率を出すのかを比較する手法です。A/Bテストによって、よりパフォーマンスの高いページを導き出すことができ、迅速な効果検証・改善ができます。入力項目の並び替えやCTRボタンのデザインを変更して離脱率を確認し、最適なパターンを発見しましょう。

 

 

EFOツールの代表的な機能

EFO対策の一環として、EFOツールの導入も効果的です。タグを埋め込むだけで簡単に設置できるのも多く、EFOに欠かせない入力補助機能や改善・分析のためのレポート機能、運用サポートまで多彩な機能を備えています。ここではEFOツールの基本的な機能について説明します。

 

 

入力補助機能

入力補助機能とは、ユーザーの入力作業をサポートする機能です。ツールによって利用できる機能は異なりますが、具体的には以下のものが挙げられます。

 

  • 住所の自動入力…郵便番号を入力するだけで町名までの住所が自動入力される
  • ふりがな自動入力…氏名や住所を入力すると自動でふりがなが入力される
  • 半角/全角自動変換…半角で入力した文字を自動で全角に修正したり、全角を半角に修正する

 

入力補助機能を導入することで、入力や修正の手間を削減でき、ユーザーの負担を減らせます。

 

 

レポート機能

レポート機能とは、ユーザーが入力フォームで起こしたアクションを分析し、離脱率やコンバージョン率をレポートとして閲覧・出力できる機能です。入力フォームの問題点を可視化し、ピンポイントで課題を解決できます。

 

EFOツールでは、下記のようなデータの分析が可能です。

 

  • 入力項目ごとの離脱率や所要時間
  • 入力完了までにアクセス回数、滞在時間
  • ユーザーが利用したデバイスやブラウザ

 

各種のデータを分析することで、入力フォームに訪れるおおまかなユーザー属性を把握し、ユーザーの属性にあわせた改善を行うことができます。たとえばユーザーの利用するデバイスが、パソコンよりもスマートフォンが多い場合、入力フォームのデザインをスマホやタブレットに対応したデザインにするといいでしょう。

 

逆にパソコンユーザーが多いのであれば、会社からアクセスしていることが想定されます。デザインを変更するのであれば、パソコンからの入力がしやすいUIを意識するべきです。

 

上記はあくまで一例ですが、このようにレポート機能を利用することで、入力フォームの定期的な見直しにつながり、ユーザビリティの向上によるコンバージョン率のアップが見込めます。

 

 

運用サポート

EFOツールの中には、導入から運用までの支援サポートを行っている企業もあります。支援内容はベンダー各社によって異なりますが、主に以下のようなサポートを受けられます。

 

  • ツールの導入から運用までのトータルサポート
  • フォームの改善点の提案
  • 専任コンサルタントによる成果創出のための伴走支援

 

入力フォームの効果的な運用方法や、思ったよりも成果が得られないと思った場合は、積極的にサポートを利用しましょう。サポート支援により独力でやるよりも早く成果を得られるケースが多いです。

 

 

EFOツール3選

具体的な施策方法のイメージが固まったら、実際にツールを使ってEFOを実施しましょう。ここでは、EFOに役立つツールを3つご紹介します。

 

 

KAIZEN UX

https://kaizenplatform.com/

 

KAIZEN UXは、株式会社Kaizen Platformが提供するWebサイト改善プラットフォームです。累計5万件以上の施策データをもとに、DX推進に向けた課題発見・分析・プランニング・導入・運用・改善提案までトータルサポートします。

 

EFOにおいては、1画面1質問形式のステップ型フォームを採用。フォームを変更するだけで、登録開始率は140%、入力完了率は155%の改善を見せています。

 

また施策を実施する際は、同社が運営するデジタル専門人材から企業に最適なクラウドチームが組成され、課題解決に向けて伴走支援します。DXのスキルやノウハウがない企業でも安心して利用できます。

 

 

GORILLA EFO

https://gorilla-efo.com/

 

GORILLA EFOは、株式会社エフ・コードが提供するEFOツールです。

 

5フォームまで月額9800円と安価で利用できるのが特徴。発行されたタグを設置するだけで簡単に導入でき、入力サポート機能も20種類と他社よりも豊富に揃えています。

 

入力サポート機能以外にも項目別分析レポートをはじめ、フォーム分析機能、A/Bテスト機能などEFOに必要な機能を多数搭載しています。ランニングコストを抑えながらEFOに取り組みたい方におすすめです。

 

 

エフトラEFO

https://f-tra.com/ja/efo/

 

エフトラEFOは、株式会社エフ・ツールが提供するEFOツールです。

 

ガイドナビゲーションやリアルタイムアラート、離脱ブロックなど充実の入力支援機能により、ストレスフリーな入力を実現。導入だけでフォームの成績が平均22%も改善するなど高い実績があります。

 

導入のしやすさにもこだわっており、最短わずか15分で設定可能です。分析機能は項目別・期間別レポート機能、簡易A/Bテスト機能に加え、離脱率の数値がひと目で確認できるバブルチャート機能を搭載。フォームの問題を可視化させ、分析・改善を通した成果の引き上げにも力を入れています。

 

 

BlueMonkey

https://bluemonkey.jp/

 

BlueMonkeyはクラウドサーカスが提供する国産CMSツールです。CMSを活用したWebサイトの制作から運用サポート、成果を創出するためのマーケティング支援までワンストップで提供しています。

 

BlueMonkeyではクラウドサーカスのMA(マーケティングオートメーション)ツール「BowNow」との連携も可能です。BowNowとの連携により、フォーム機能の利用をはじめWebサイトに訪れた見込み顧客の企業情報やアクセスログを解析でき、見込み顧客の状況に合ったコンテンツの提供やアプローチが可能になります。

 

CMSツール「BlueMonkey(ブルーモンキー)」の基本資料はこちら
>資料のダウンロードはこちらから

 

MAツール「BowNow(バウナウ)」の基本資料はこちら
>資料のダウンロードはこちらから

 

 

まとめ|CV獲得にはWebサイトの全体改善も必要

本記事ではEFOの基本情報から対策のメリット、具体的な施策からおすすめのEFOツールまで網羅的に解説しました。

 

ユーザーの入力ストレスを軽減して途中離脱を防ぐEFOは、コンバージョンへと導く重要な施策です。Webサイトに入力フォームを設置している企業であれば必ずやっておくべき施策のひとつであるといえるでしょう。

 

また離脱率の改善には入力フォームの修正に加えて、Webサイト全体の見直しが欠かせません。どれほど優れた入力フォームを作成したとしても、その最初の入口であるWebサイトが見づらかったり、ユーザーに不親切な設計だった場合、当然入力フォーム画面の到達率にも影響が出ます。

 

そのため入力フォーム画面の最適化だけでなく、Webサイト全体の使いやすさも考慮する必要があります。ユーザー心理に寄り添ったサイトを設計することが、フォームの離脱率の改善への近道です。

 

クラウドサーカスが提供する国産CMS「BlueMonkey」は、Webサイトの構築から成果につながるWebマーケティング支援まで幅広くサポートしています。特にWebサイト制作においては、ユーザーがコンテンツを快適に閲覧するためのUIデザイン設計を重視しています。

 

徹底した「使いやすさ」と高いセキュリティ水準、万全のサポート体制で、BtoB企業のWebサイトから新規商談を獲得できるサイト作りを実現しています。

 

下記ではBlueMonkeyの概要資料を無料で公開しています。ぜひご覧ください。

 

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BtoBのデジタルマーケティングメソッド決定版

BtoB企業の実践的デジタルマーケティングノウハウ『DPOメソッド解説資料』

これまで2,300社以上のマーケティング支援に携わったノウハウと自社での経験を活かして、BtoB企業向けの成功ロードマップ「DPOメソッド」を作成しました。

この記事を書いた人

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クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ

CMS BlueMonkeyメディア編集部

プロフィール

2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。

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