ホームページ制作(web制作)で使える補助金・助成金をご紹介!【2024年最新版】
最終更新日:2024/06/19
魅力的なWebサイトを制作するために、web制作会社やデザイナーに依頼するとなると、多額のコストがかかってしまいます。
そのため、質の高いWebサイトを作成したいものの、制作の一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。そこで手助けとなるのが、web制作を外注する際に受け取れる補助金や助成金です。
国や自治体から出ている補助金・助成金を利用すれば、Web制作の費用を一部負担してもらうことができます。
本記事では、webサイトの制作に利用できる補助金・助成金を一覧にして紹介します。基礎的な知識に加え、補助金・助成金を受ける際の留意点についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
▼Web制作を検討中の方におススメの資料です! こちらの資料もおすすめ! Web制作の事前準備チェックリスト Web制作で発注前にやっておきたい事前準備をチェックリストにまとめました!
Web制作を成功させるためには事前準備が最も大切。
こちらの資料では「必ずやっておきたいこと」から「できればやっておきたい」ことまでチェックリスト形式でまとめています。
「Web制作で失敗したくない!」という方には必ず役立つ内容となっております!
目次
web制作にも補助金・助成金が使えるの?
補助金・助成金とは、国や自治体が取り組む政策における目標達成のために、事業者の取り組みを支援し、資金の一部を給付する制度です。
その事業支援のひとつに、web制作につかえる補助金制度があります。コロナ禍によって一気にリモートワークが浸透し、ITツールやwebサービスの導入が国際的にもますます活発化していることから、積極的に推進されています。
場合によっては数十万円以上のコストがかかるWeb制作ですが、補助金を受けることができれば、費用の一部を負担してもらうことが可能です。
補助金と混同されやすいものとして助成金がありますが、両制度は大きく異なります。次章で詳しく解説します。
補助金と助成金の違い
補助金や助成金は、どちらも公的な資金から捻出されており、原則は返済不要の交付金制度である点は同じです。また、どちらも一定の要件を満たせば応募することができ、事前の審査及び事後のチェックがあります。
ただ管轄先の組織や受給までのハードルの高さ、財源などは異なります。双方の相違点を以下の表にまとめました。
補助金 | 助成金 | |
---|---|---|
管轄先 | 経済産業省・地方自治体 | 厚生労働省 |
財源 | 税金 | 雇用保険料 |
制度の目的 | 経済や地域の活性化 | 労働条件の改善 |
特徴 |
|
|
申請期間 | 数週間〜1か月程 | 随時、もしくは長期間 |
受給のハードル | 高め。申請しても必ず受給できるわけではない。 |
低め。要件を満たしていれば、比較的支給されやすい。 |
具体例 |
|
|
「補助金」は予算や採択件数が決まっており、募集件数に対して申込数が上回ることも多く、申請しても必ず受給できるわけではありません。経済産業省や地方自治体が管轄となっており、財源は税金から捻出されます。抽選や先着順など公募方法にもよりますが、申請の際には、この制度の目的である「経済や地域の活性化」に対して必要性を強調するなどの対策も意識しましょう。
「助成金」は、受給のための要件を満たしている企業であれば、比較的支給されやすい給付金制度です。労働条件の改善を目的としているため、提出書類で妥当性をアピールできれば、採択される可能性は高まります。とくに地方自治体の補助金には「助成金」という呼び名がつかわれる場合が多いです。
給付金との違い
補助金や助成金と混同されやすいものに、「給付金」があります。
給付金は、補助金や助成金との間に明確な区分はありませんが、個人を対象している傾向が強いです。一方で補助金や助成金はほとんどの場合、企業やビジネスを営む事業者を対象としています。
個人を対象とした給付金の例として、具体的には「失業等給付」「育児休業給付金」などがあります。基本的に要件を満たしていれば支給されますが、補助金や助成金のように採択が必要な場合もあります。「給付金」という名前だけで判断するのではなく、事前に内容を確認することが大切です。
Web制作に使える補助金の一覧
2024年度に申請可能な補助金で主なものはIT導入補助金、事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金ものづくり補助金の四つです。また、これらの主な補助金以外にも、地方自治体が管轄している補助金・助成金が複数あります。
2,300社以上の制作実績
「つくって終わり」にしない 「BtoB企業が成果を出す仕組み」をノウハウ化して提供!
ホームページ制作プラン公開中!
Webサイトを制作するだけではなく、戦略・施策立案、Web制作、SEO、MAを活用したリードナーチャリング、コンテンツマーケティングなど、Webマーケティングの川上から川下まで、一気通貫で支援が可能です。あくまでゴールを「受注」に置くことで、目的を強く意識した施策の提案や、実行支援をおこないます。単発の施策だけを行うのではなく、最終的な成果までを追うのが弊社クラウドサーカスのホームページ制作の特徴です。
IT導入補助金
中小企業・個人事業主がITツールを導入する際に利用できる「IT導入補助金」について解説します。
IT導入補助金の概要
IT導入補助金は、経済産業省の管轄下の団体「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」による補助金制度です。
売上向上や業務効率化を目的としてITを導入する中小企業・個人事業主を対象とした制度で、ソフトウェアやクラウドツールなどのITツールを導入する際に活用できます。
対象となる業種はおもに中小企業や小規模事業者で、飲食・宿泊・卸売・小売・運輸・医療・介護・保育などのサービス業、製造業・建設業から特定非営利団体まで多岐にわたります。
補助額や補助率は、申請する類型によって変動します。
目的に応じた5つの類型
IT導入補助金(2024年5月時点)には以下の5つの枠が設けられています。
画像引用元:「IT導入補助金2024(令和5年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業)」のポータルサイト
- 通常枠:自社のニーズや課題にあったITツールを導入することで業務の効率化を支援する枠。
- インボイス枠(インボイス対応類型):インボイス制度に対応したソフトウェアやハードウェア、パソコン等を導入して労働生産性の向上をサポートする枠。
- インボイス枠(電子取引類型):インボイス制度に対応した受発注システムを、商流単位で導入する企業をサポートする枠。
- セキュリティ対策推進枠:サイバー攻撃の増加に伴うリスクへの対処を目的とし、サイバーインシデントに関する様々なリスク低減策を支援する枠。
- 複数社連携IT導入枠:「サプライチェーン」や「商業集積地」に属する複数の事業者等が連携してITツールを導入し、生産性の向上を図る取り組みをサポートする枠。
Web制作で申請する際の注意点
web制作でIT導入補助金を申請する場合、ただ単に「web制作を作成するためのツール」は補助金対象にならないので注意が必要です。導入することで売上や成果の向上が見込めるITツールを組み込んだうえでweb制作に取り組む必要があります。
売上に直結するECサイトの制作はもちろん、ITツールの中から売上に直結する「予約システム」「売上管理システム」などの機能を探して、補助金対象として申請することをおすすめします。
申請手続き
申請の手続きは、どのITツールを導入するか決定した上で、導入先の事業者と一緒に交付申請(書類の提出)をします。事務局から「交付決定」を受けた後にITツールを導入し、その際の発注や支払いの証憑を事務局に提出します。そのあとで補助金額が決定し、補助金の交付となります。さまざまなケースがあるため、細かい点はITツール導入先の事業者とよく確認しましょう。
また複数社連携IT導入枠については、申請フローが一部異なるので注意が必要です。
画像引用元:IT導入補助金2024/新規申請・手続きフロー(中小企業・小規模事業者等のみなさまの手続き)
申請スケジュール
IT導入補助金の申請スケジュールは各類型によって異なり、1年に何度も締切があるのが特徴です。それぞれ1次締切から最大9次締切まであるため、直近の締め切りに間に合わなくても、基本的には次の申請に間に合います。
2024年の交付申請の受付は2月16日(金)より開始されており、2024年5月時点で公開されている各類型の交付申請の締切日は以下の通りです。
申請締切日の後に、「交付決定日→事業実施期間→事業実績報告期限」というスケジュールが続きます。その後のスケジュールや詳細は下記の「事業スケジュール」よりご確認ください。
通常枠の申請締切日
締切日 | |
---|---|
3次締切分 | 2024年5月20日 (月) 17:00 |
4次締切分 | 2024年6月19日 (水) 17:00 |
5次締切分 | 2024年7月19日 (金) 17:00 |
インボイス枠(インボイス対応類型)の申請締切日
締切日 | |
---|---|
5次締切分 | 2024年5月20日 (月) 17:00 |
次締切分 | 2024年6月3日 (月) 17:00 |
7次締切分 | 2024年6月19日 (水) 17:00 |
8次締切分 | 2024年7月3日 (水) 17:00 |
9次締切分 | 2024年7月19日 (金) 17:00 |
インボイス枠(電子取引類型)の申請締切日
締切日 | |
---|---|
3次締切分 | 2024年5月20日 (月) 17:00 |
4次締切分 | 2024年6月19日 (水) 17:00 |
5次締切分 | 2024年7月19日 (金) 17:00 |
セキュリティ対策推進枠の申請締切日
締切日 | |
---|---|
3次締切分 | 2024年5月20日 (月) 17:00 |
4次締切分 | 2024年6月19日 (水) 17:00 |
5次締切分 | 2024年7月19日 (金) 17:00 |
複数社連携IT導入枠の申請締切日
締切日 | |
---|---|
2次締切分 | 2024年6月19日 (水) 17:00 |
詳細はこちらから
「IT導入補助金2024(令和5年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業)」のポータルサイト
新規申請・手続きフロー(中小企業・小規模事業者等のみなさまの手続き)
事業再構築補助金
事業再構築補助金はコロナ禍で新たに登場した補助金です。
事業再構築補助金の概要
事業再構築補助金は、ウィズコロナ及びポストコロナ時代の経済社会の変化に対応するため、中小企業の思い切った事業再構築を支援することを目的とした補助金制度です。
中小企業庁及び独立行政法人中小企業基盤整備機構監督のもと、株式会社パソナが事務局業務を担っています。
しばらくの間公募が中断されていましたが、2024年4月に第12回公募が始まりました。「事業再構築」の対象となる取り組みは以下の通りです。
・新分野展開
・事業、又は業種転換
・業態転換
・事業再編
2024年4月に開始された第12回公募からは、これまであった「成長枠」や「グリーン成長枠」などは廃止されるなど、内容が一新されているので、公式サイトで最新情報を確認してから申請に取り組むことをおすすめします。
7つの申請類型と各補助上限額・補助率
事業再構築補助金にはA〜Fまでの7つの申請類型があり、補助上限額や補助率は類型によって異なります。以下は2024年5月時点における各申請類型の概要と、補助上限額・補助率です。対象となる事業者などの詳細は、公式サイトをご確認ください。
画像引用元:事業再構築補助金公式サイトー必須申請要件
各申請類型の概要
申請類型 | 概要 |
---|---|
(A)成長分野進出枠(通常類型) | ポストコロナに対応した、成長分野への大胆な事業再構築にこれから取り組む事業者や、国内市場縮小等の構造的な課題に直面している業種・業態の事業者が取り組む事業再構築を支援。 |
(B)成長分野進出枠(GX進出類型) | ポストコロナに対応した、グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題の解決に資する取組をこれから行う事業者の事業再構築を支援。 |
(C)コロナ回復加速化枠(通常類型) | 今なおコロナの影響を受け、コロナで抱えた債務の借り換えを行っている事業者や、事業再生に取り組む事業者の事業再構築を支援。 |
(D)コロナ回復加速化枠(最低賃金類型) | コロナ禍が終息した今、最低賃金引上げの影響を大きく受ける事業者の事業再構築を支援。 |
(E)サプライチェーン強靱化枠 | ポストコロナの経済社会において、海外で製造等する製品の国内回帰や地域のサプライチェーンにおいて必要不可欠な製品の生産により、国内サプライチェーンの強靱化及び地域産業の活性化に資する取組を行う中小企業等に対する支援。 |
F)卒業促進上乗せ措置 | 各事業類型(A)~(D)の補助事業を通して、中小企業等から中堅企業等に成長する事業者に対する上乗せ支援。 |
(G)中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置 | 各事業類型(A)~(D)の補助事業を通して、大規模な賃上げに取り組む事業者に対する上乗せ支援。 |
各申請類型の補助上限額・補助率
申請類型 | 補助上限額 | 補助率 |
---|---|---|
(A)成長分野進出枠(通常類型) | ・従業員数20人以下:1,500万円(2,000万円) ・従業員数21~50人:3,000万円(4,000万円) ・従業員数51~100人:4,000万円(5,000万円) ・従業員数101人以上:6,000万円(7,000万円) ※()内は短期に大規模な賃上げを行う場合(事業終了時点で、①事業場内最低賃金+45円、②給与支給総額+6%を達成すること。) 廃業を伴う場合には、廃業費を最大2,000万円上乗せ(市場縮小要件を満たして申請する場合のみ。) |
【中小企業】1/2 (2/3) ()内は短期に大規模な賃上げを行う場合(事業終了時点で、①事業場内最低賃金+45円、②給与支給総額+6%を達成すること。) |
(B)成長分野進出枠(GX進出類型) |
【中小企業】 |
【中小企業】1/2 (2/3) |
(C)コロナ回復加速化枠(通常類型) | ・従業員数5人以下:1,000万円 ・従業員数6~20人:1,500万円 ・従業員数21~50人:2,000万円 ・従業員数51人以上:3,000万円 |
【中小企業】2/3 従業員数5人以下の場合400万円、従業員数6~20人の場合600万円、従業員数21~50人の場合800万円、従業員数51人以上の場合は1,200万円までは 3/4 【中堅企業】1/2 従業員数5人以下の場合400万円、従業員数6~20人の場合600万円、従業員数21~50人の場合800万円、従業員数51人以上の場合は1,200万円までは 2/3 |
(D)コロナ回復加速化枠(最低賃金類型) | ・従業員数5人以下:500万円 ・従業員数6~20人:1,000万円 ・従業員数21人以上:1,500万円 |
【中小企業】3/4(※一部 2/3) 【中堅企業】2/3(※一部 1/2) 要件①「コロナ借換保証等で既往債務を借り換えていること(任意)」を満たさない場合。 |
(E)サプライチェーン強靱化枠 | 5億円 ※建物費がない場合は3億円 |
【中小企業】1/2 【中堅企業】1/3 |
(F)卒業促進上乗せ措置 | 各事業類型(A)~(D)の補助金額上限に準じる。 | 【中小企業】1/2 【中堅企業】1/3 |
(G)中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置 | 3,000万円 | 【中小企業】1/2 【中堅企業】1/3 |
web制作で申請する際の注意点
事業再構築補助金は、新しく開始した事業の宣伝費用にも当てられるため、Webサイトの制作にも利用できます。ECサイトの構築や、予約システムなどを搭載したWebサイトも対象になる場合があります。
ただ、Webサイトの制作だけでは事業再構築補助金を受け取ることができないため注意が必要です。「新事業展開」に対する補助金であるため、事業計画に「新規事業への開拓」のためのWebサイト制作を組み込む必要があります。新規事業と認められない事業についてのWebサイト作成は、対象から除外されます。
事業再構築補助金の申請には認定支援機関と一緒に「事業計画書」を作成する必要があります。
認定支援機関には民間コンサル、税理士、中小企業診断士などが含まれ、以下のサイトから地域別に検索できます。
中小企業庁 認定経営革新等支援機関検索システム
申請手続き・スケジュール
申請方法はオンラインのみで、まず「GビズID」を取得する必要があり、アカウント取得までには数週間かかる場合もあるので、できるだけ早く手続きをしましょう。GビズIDからログインして必要書類を提出後、採択・不採択の結果が届き次第、補助金の公布申請を行います。
第12回公募の申請スケジュールは以下の通りです。
・公募開始:令和6年4月23日(火)
・申請受付:調整中
・応募締切:令和6年7月26日(金)18:00
画像引用元:事業再構築補助金公式サイト - 応募申請
「GビズID」とは
補助金など様々な行政サービスに1つのID・パスワードでログイン可能なシステム。アカウント作成は以下のサイトから可能です。
事業再構築補助金 - GビズIDプライム
詳細はこちらから
事業再構築補助金公式サイト
事業再構築補助金リーフレット(第12回公募)
小規模事業者持続化補助金
小規模自業者持続化補助金は、日本商工会議所が提供する補助金制度です。第16回小規模事業者持続化補助金<一般型>の公募が2024年5月8日に公開されました。
小規模事業者持続化補助金の概要
小規模自業者持続化補助金(=持続化補助金)は、数人〜数十人ほどの小規模事業者を対象としており、自社の経営を見直し、持続的な経営に向けた事業計画を作成したうえで取り組む販路開拓などを支援する制度です。
「商工会及び商工会議所による小規模事業者の支援に関する法律」にて「小規模事業者」と定義される事業者が申請でき、法人だけでなく個人事業主でも申請できるのが特徴です。
申請のハードルがさほど高くないため、補助金申請が初めての事業者にとっても活用しやすい制度といえます。商品やサービスの販路拡大の支援には広告の出稿費用やチラシの作成費用など幅広く含まれており、web制作にも活用できます。
5つの申請類型
小規模自業者持続化補助金には5つの申請類型があります。特別枠の申請要件などに関する詳細は、本章下部に記載の「小規模事業者持続化補助金<一般型>ガイドブック」をご確認ください。
類型 | 概要 |
---|---|
通常枠 | 小規模事業者自らが作成した経営計画に基づき、商工会議所の サポートを受けながら行う販路開拓などの取り組みを支援。 |
賃金引上げ枠 | 販路開拓の取り組みに加え、事業場内の最低賃金が地域別最低賃金より+50円以上の小規模事業者が対象。 ※赤字事業者は、補助率 3/4に引上げ。 |
卒業枠 | 販路開拓の取り組みに加え、小規模事業者の従業員数を超えて雇用を増加させて、事業規模を拡大する小規模事業者が対象。 |
後継者支援枠 | 販路開拓の取り組みに加え、アトツギ甲子園においてファイナリスト又は準ファイナリストに選ばれた小規模事業者が対象。 |
創業枠 | 産業競争力強化法に基づく「特定創業支援等事業」による支援を受けた日、及び開業日(設立年月日)が公募締切時から起算して過去3か年の間である、販路開拓に取り組む小規模事業者が対象。 |
補助上限額・補助率
小規模自業者持続化補助金は、販路開拓に必要な経費の一部を補助する制度です。通常枠、もしくは特別枠のいずれかから1つの枠のみ申請することができます。
画像引用元:小規模事業者持続化補助金<一般型>ガイドブック
web制作で申請する際の注意点
小規模事業者持続化補助金<一般型>でWeb制作をする際、費用は補助対象となる経費の「ウェブサイト関連費」に当たります。Web制作に関するアドバイスやコンサルティング費用や対象とならないので注意しましょう。事業実施期間に公開しなかったWebサイトやランディングページも対象外となるので、スケジュールをしっかりと確認したうえで取り組む必要があります。
申請手続き・スケジュール
第16回小規模事業者持続化補助金<一般型>の公募が2024年5月8日に公開されました。申請受付締切などの日程は以下の通りです。事業実施期間が短いため計画的に取り組みましょう。
・申請受付締切:2024年5月27日(木)17:00
・事業支援計画書(様式4)発行の受付締切:2024年5月20日
・事業実施期間:2024年11月4日
第16回は電子申請のみの受付となっており、電子申請を行うためにはgBizIDのアカウント取得が必要です。アカウント取得には時間がかかるケースがあるので、できる限り早めに用意しておく必要があります。
また本補助金制度では、小規模事業者が商工会議所のサポートを受けながら取り組む事業を対象としています。社外の代理人のみでの地域の商工会議所への相談や、「事業支援計画書(様式4)」の発行依頼などは実施できない点も注意が必要です。
「GビズID」とは
補助金など様々な行政サービスに1つのID・パスワードでログイン可能なシステム。アカウントの申請・取得は以下のサイトから可能です。
GビズIDプライム
画像引用元:小規模事業者持続化補助金<一般型>申請システム操作手引き
また、小規模事業者持続化補助金の申請から事業を完了するまでは、以下の流れで行います。
詳細はこちらから
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者等が取り組むサービスや試作品開発、生産プロセスの改善を目的とした設備投資などをサポートする制度です。
2024年度における直近の公募18次締切は2024年3月27日に終了しており、今後の募集については公開されていません。これまでは年間約3、4回の公募があったため、次の19次公募は3、4ヶ月の間が空いてから募集されることが予想されています。
本補助金では、ただ単に広報を目的としたWeb制作費用は対象外とされているため、今後新たに公募が開始された際にも詳細を確認する必要があります。企業の生産性向上を目的として、決済機能をもつECサイト、顧客管理機能を搭載した相談窓口のあるwebサイトといったような、ITシステムの構築や新規サービス開発などを含む高機能なwebサイトであることが条件です。
利用したい場合は下記サイトをチェックしておくと良いでしょう。
詳細はこちらから
ものづくり補助事業公式ホームページ - ものづくり補助金総合サイト
地方自治体の補助金・助成金
上記以外にも、各地方自治体が独自にweb制作やリニューアルにかかる費用を補助・助成している場合があるので、ここでは主要都市を3つ例に挙げてご紹介します。条件や対象となる事業は自治体ごとに異なるため、ぜひお住まいの地方自治体のホームページ等でチェックしてみてください。
東京
大阪
岸和田市 | 「がんばる岸和田」企業経営支援補助金 | 対象経費の1/2(上限10万円) | https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/43/hanrokaitaku.html |
---|---|---|---|
豊中市 | IT化促進補助金 | 対象経費の1/2(上限10万円) | https://www.city.toyonaka.osaka.jp/machi/sangyoushinkou/hojokin/R6itkasokushin.html |
吹田市 | 中小企業ホームページ等作成事業補助金 | 対象経費の1/2(上限20万円) | https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-toshimiryoku/chiikikeizai/shoukougyou/kigyouhojyo/_104782.html |
守口市 | 商業振興事業支援補助金 | 対象経費の1/2(上限30万円) | https://www.city.moriguchi.osaka.jp/kakukanoannai/shiminseikatsubu/chiikishinkoka/sangyoshinkokigyoshien/jigyousyasien/1022.html |
愛知
春日井市 | ウェブマーケティング事業助成金 | 対象経費の20%以内(上限10万円/年) | https://www.city.kasugai.lg.jp/business/kigyo/hanro/1034125.html |
---|---|---|---|
知多市 | がんばる中小企業応援補助金/販路開拓事業 ※募集終了 |
対象経費の1/2(上限10万円) | https://www.city.chita.lg.jp/docs/2013121600347/ |
安城市 | がんばる中小企業応援事業補助金/(6)販売促進事業 | 対象経費の1/2(上限20万円) | https://www.city.anjo.aichi.jp/zigyo/syoko/ganbaru.html |
補助金・助成金を受ける際の留意点
補助金・助成金の申請は必ずしも通るわけではありません。また基本的に後払い制なので、支給されるまでに時間がかかることも多く、事前に予算を用意しておく必要があります。概算払いなどの前払い制度が設けられているケースもありますが、その場合補助金使途の審査はより厳密に行われます。
制度によっては公募スケジュールが不規則なため、事業計画を含む提出書類は前もって計画して準備しておくことをおすすめします。担当者間で共通理解をすり合わせておくことによって、トラブルがあっても迅速に対応できるでしょう。適用条件に関して「Webサイトのリニューアルは対象外」になる場合や、事業の規模や創業年数によって対象から外れる場合があるため、詳細をよく確認したうえで申請することが大切です。
また補助金は交付後も数年に渡って運用のフォローアップが行われ、web制作を含めた経営状況に関して継続して年次報告を求められるものが多いです。もらって終わりではなく、責任をもって管理・運用していく必要があります。
国による小規模事業者持続化補助金と、各自治体の補助金は併用不可となっている点も注意が必要です。申請要件や金額をよく比較し、どの補助金を申請するか決定してください。
本記事の内容を資料にまとめています!社内共有などにぜひご活用ください▼ こちらの資料もおすすめ! Web制作で使える補助金・助成金まとめ Web制作にも補助金が使えることをご存じですか?
この資料では、Web制作の費用で申請可能な補助金・助成金についてまとめています!
Web制作やリニューアルの必要は感じているけれど、 コスト面がネックになってしまって踏み出せずにいる場合、公的機関からの補助金は魅力的な選択肢。
制度をよく理解することでコストを抑えたWeb制作が可能になります。
ぜひ資料で詳細をご確認ください!
まとめ
web制作の補助金・助成金に関して、2024年の最新情報をお届けしました。
web制作のための補助金申請を行う場合、目的を明らかにしたうえで補助金を選定することが大切です。たとえば、「自社の魅力を高めてまわりに差をつけ、より成果を伸ばすための高機能なwebサイト制作」を目指す場合、国が助成する補助金は予算額が大きく魅力的です。「はじめてのwebサイト制作で、自社の認知数をあげ販路拡大を狙いたい」という目的であれば、まずはなじみのある自治体の補助金制度から調べてみるのもよいでしょう。
IT技術が日進月歩で進化を遂げる昨今、自社がどのような問題を解決したいか、どのようなサービスを強化したいかによって、webサイトを制作する際の選択肢は大きく変わってきます。自社内である程度意向をかためられたら、web制作会社に相談するなど専門家の手も借りつつ、最適な補助金制度を選んでください。
上場企業で使用のCMSランキングで国産第3位!BlueMonkeyの詳細はこちらから
この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
BlueMonkeyの導入事例はこちら!