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CMS

CMSとは?初心者でもわかる意味と基礎知識をわかりやすく解説!

最終更新日:2024/10/22
CMSとは?初心者でもわかる意味と基礎知識をわかりやすく解説!

いまさら聞けない「CMS」とは?基礎からわかるCMS入門資料をご提供!

 

「CMSってそもそも何?何ができるの?」
「ワードプレスとCMSって何が違うの?」
「どんなCMSがうちにあっているの?」


このページを訪れた方で、このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

 

CMSは、ウェブサイトの管理にかかる時間とコストを削減できる便利なツールです。しかし、数多くの種類のCMSが開発されており、その全体像を把握するのが難しい場合もあります。CMSの導入を検討している方々は、どのように選ぶべきか迷うこともあるかもしれません。

 

弊社は、上場企業の国産CMS導入数で第3位のBlueMonkey(ブルーモンキー)を提供するベンダーでもあります。本コラムでは、CMSを実際に開発元として提供する立場から、初心者の方にもわかりやすく、CMSの定義や機能などの基礎知識をお伝えします。

 

また、CMSを導入する際のメリット・デメリットや、マーケティングツールとしてどのような効果があるかについても解説します。

 

  • CMSを探しているけど違いが判らない
  • 自分に合ったCMSを見つけたい
  • Webサイトのリニューアルを検討している
  • CMSを使って自社サイトを更新していきたい

 

と考えられている方には特におすすめの記事になりますので、ぜひお役立てください。

 

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CMS「BlueMonkey」を開発・提供しているクラウドサーカスは、ホームページ制作から運用サポート、リード獲得支援まで、ワンストップでサービスを提供しています。ご興味のある方は、ぜひ資料をご覧ください。

 

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そもそもCMSとは?

CMSとは「コンテンツ・マネジメント・システム」の略称で、Webサイトの専門知識がなくとも更新や新規ページ制作ができるツールのことを指します。直訳すると「Webサイトのコンテンツ(テキストや画像、レイアウト、デザインなど)を一元的に保存し、管理(マネジメント)するシステム」となるように、自社のコンテンツを適切に発信していく上でなくてはならないツールとなっています。

「じゃあCMSで何ができるの?」という点については、まず下記の画像をご覧いただけるとイメージがしやすいかと思います。


CMSを使ってページを編集しているアニメーション

こちらは弊社で提供・開発しているCMS「BlueMonkey」の操作画面で、サービスサイトのトップページのテキストの編集を行っています。編集画面がWebサイトの見た目そのままのインターフェースとなっていることがおわかりになるでしょうか。

ホームページを構築するときはHTMLやCSSといった専門スキルが必要となりますが、CMSを導入することでこのように直観的な操作感覚でコンテンツを編集することができます。

もちろん、ツールの機種によって操作性は異なりますが、既述の通り「専門的な知識を持たない人でもWebサイトやコンテンツの構築・管理・更新ができる」ということがCMSの最大の特徴であり、メリットであることは共通です。ちなみにこの記事もBlueMonkeyのブログ機能を使用して作成しています。

 

CMSを導入するメリットは後ほど詳しく解説しますが、Webにかかわる業務の工数ダウンなど企業にとってプラスの面を多く持っており、今やWebサイトを制作する際に何かしらのCMSを組み込むことが主流となっています。

また近年、企業のWeb運営では広告配信やSEOなど、いわゆるWebマーケティングを行うことが当たり前になってきており、Webマーケティングにおいて成果を最大化していくためには、スピーディで柔軟なWebコンテンツの更新が必要となります。

そのような背景もあり、コーディングが不要でエンジニアを介さずにWebサイトの更新・改善ができるCMSの重要性が高まりつつあるのです。

 

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CMSの基礎知識について知りたい方はこちら!社内共有などにぜひご活用ください。

 

 

CMSを導入された方々の声

ここで、CMSを実際に導入された方々がどういった課題を持たれていたのかを一部ご紹介いたします。

ホームページの運用や管理に複数の外注先が関係しており、更新の都度、外部に依頼しなければならず、コストも時間も要していました。また前回のリニューアルから5年程が経過しており、情報過多となっていた各種コンテンツを一から見直す必要もありました。
引用元:情報量の多いサイトを整理してリニューアル。サイト更新のたびの外注負担がなくなり、業務効率化につながった/株式会社住宅あんしん保証

 

以前のホームページはスマホ対応もしていませんし、自分たちで自由に修正ができないのも課題でした。更新するたびに都度費用も時間も必要になるため、ほとんど更新しない状態でした。
引用元:デジタルマーケティングの起点となるサイトへ。MAやデータベースなど多角的なツール導入も/株式会社エイムクリエイツ

 

それまで弊社はWebマーケティングへの関心があまり高くなかったんです。以前のWebサイトは、お付き合いのある会社が制作したもので、更新するときはその業者さんに依頼する必要がありました。ただ、当時は弊社側の担当者が明確に決まっていなかったということもあったようで、段々と更新依頼をするのが億劫になって、ページを増やすこともできず、なかなか積極的な活用もしづらくて、サイト自体が古くなってしまっていたようです。
引用元:Webマーケティングの推進で社内の意識も変化!アクセス数は300%、問い合わせ数も150%に /東日本塗料株式会社

 

以前は、FTPサーバーでサイトの更新をその都度おこなっていたので、頻繁に更新することができませんでした。機動的にこちらからの発信ができず、お客様のご期待に応えるWeb環境と乖離していたんです。サイト内でお客様のご要望に応えられるよう、CMS機能を導入したいと思っていました。
引用元:CMS BlueMonkeyの導入でお客様の期待に応える機動性の高いサイトを実現!/名阪食品株式会社

 

多くのお客様が更新のコストや時間など制約により、「やりたいことができない」ため、サイトの更新が止まってしまっていたようです。逆に言えば、CMSの導入により上記の課題が解決されるため、施策もスピーディーに回すことができるようになります。

 

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CMSの代表的な機能

CMSには様々な機能がございます。ここで代表的なものをご紹介していきます。

コンテンツ管理

CMSの基本機能で、コンテンツの管理が容易になるのもCMSを導入するメリットの一つです。ページごとに管理画面から、設定等を変更することが可能で、ほとんどのCMSについています。

見たまま更新

CMS導入を導入するもう一つのメリットが更新性になります。ワードやエクセルを触る感覚でみたまま操作ができるのが特徴です。

テンプレート・ページ複製機能

テンプレートや複製機能を使用することで手軽にコンテンツを増やせるため、デザインやコーディングの時間を大幅に削減できます。

会員ページ化機能

会員ページを作成することで、特定の方々に向けた情報発信が可能となります。

メディア機能

ブログのような形式で情報を発信し、自社サイトをブログのように使用することができます。

ニュース配信(RSS配信)

プレスリリースなどのニュース配信も気軽に行えます。Webの知識がない総務やIR担当者でも、リアルタイムに企業のお知らせを発信できます。

公開日時の設定

公開日時を設定することで、手動で公開作業をしなくとも希望の日時にページをオープンすることができます。

サイトマップ機能

サイトマップにはhtml型のサイトマップと、Googleに送信するためのxml型のサイトマップが含まれます。

SEO関連機能

タイトルタグやディスクリプションの管理はもちろん、先述のsitemap.xmlの送信などもCMSから行うことが可能です。SEOにおいてもっとも大切なのはコンテンツではありますが、機能面でマイナス評価を受けないことも大切です。

検索機能

サイト内検索機能を付けることで、自社サイトのコンテンツを探しやすくすることができます。

フォーム作成・管理

ユーザーからの問い合わせを受けるフォームが、標準で設定できるCMSも増えています。CMSの種類によって、設定できるフォーマットはさまざまです。

アクセス解析

サイトの運用にはアクセス解析が欠かせません。GoogleAnalyticsによるアクセス解析以外にも、独自でアクセス解析機能をつけているCMSもあります。

A/Bテスト

高機能なCMSには、簡易的なA/Bテストが実施できるものもあります。

多言語対応

日本語、英語、中国語など、言語切り替えができるCMSもあります。

ワークフロー設定

ユーザー管理ができることもCMSのメリット。種類によっては承認フローを設けて編集や公開などの権限を作業者へ付与することも可能です。更新が多部署にまたがる場合にはとても便利な機能でしょう。

メール配信

お問い合わせのリストからメール送信ができるCMSもあります。

レコメンド機能

レコメンド機能とは、ユーザーが過去のチェックした商品や関連商品などを表示させる機能です。ユーザーの行動履歴をもとに、購入動機を促進や追加購入につなげることもできます。高機能なCMSについていることが多いです。

動画埋め込み

ページ内への動画の埋め込みが容易にできる機能です。ソースコードでも行えますが、より容易に動画を埋め込めるCMSもあります。

以上、代表的な機能をご紹介しましたが、企業によって必要な機能は様々なので、あくまで自社に合ったCMSを選ぶようにしましょう。

CMSをWebサイト構築に導入するメリットとデメリット

続いてCMSを導入するメリットについてさらに詳しく見ていきましょう。

CMS導入のメリット

・Web制作の専門知識がなくても更新作業ができる

CMSの導入については、この点が最も大きなメリットとして挙げられるでしょう。CMSのインターフェースを通してテキストや画像、テンプレートを編集することで専門知識が無くてもWebサイトの更新が可能になります。

エンジニアがWebの更新作業を一任している場合、特定の人材への依存がどうしても発生してしまいます。
CMSを導入することで、マーケターや人事担当者など、非エンジニアでもWebサイトの更新を行うことができるようになります。

例えばSEOコンテンツはマーケター、採用情報は人事担当者…など、部署レベル・担当者レベルでの「Webサイト更新の分業制」が可能になります。

さらに、上記に付随して以下のようなメリットも生まれます。

・Webの更新にかかるコストを削減できる

Webサイトの更新を外注で行っている場合など、サイトのちょっとした変更などにもコストが発生するケースが多く見られます。CMSを導入することでWebサイト更新を外注業者やエンジニアに頼む必要がなくなるため、コストを大幅に削減することができます。

また、削減した工数でコンテンツやクリエイティブの制作に時間を使うことができ、より顧客のために時間を使えるようになります。それによりWebサイトからのアクセスや引き合い(コンバージョン)も増え、成果に繋がっていくのです。

・Webサイト改善のスピードが上がる

Webサイトの更新を特定のエンジニアだけで行っている場合、リソースの圧迫がどうしても起こりがちです。そのためWebコンテンツの更新を依頼しても時間がかかったり、ちょっとした変更だと頼みづらく後回しになってしまうことも。

ですが、Webマーケティングを行う上では細やかなWebサイトの改善は必須になります。CMSを導入することで依頼フローを短縮化、もしくは知識がないWeb担当者自身が更新できるため、Webサイト改善のスピードも向上させることができます。

CMSの導入前と導入後のフロー図

 

・Web担当者の教育コストが下がる

全く知識のない担当者にWebの教育をするのは骨の折れる作業です。そこへ直感操作できるを導入すれば、教育コストを大きく下げることができます。

CMS導入のデメリット

反対に、CMSを導入することのデメリットには下記が挙げられます。

・既存環境からのデータ移行、Webリニューアルが必要

既にWebサイトを持っている場合、CMSの導入時に既存の環境からデータ移行をする必要があります。一般的にはWebサイトのリニューアルと同じタイミングでCMSを導入するケースが多いようです。

Webサイトの規模にもよりますが、サイト制作やリニューアルには時間とコストの投入が必要になります。Web制作と同じタイミングで行う場合、CMS導入は大きなプロジェクトになるということを意識しておいたほうがよいでしょう。

※ただし、既存のサイトにCMSの機能を連携させて後付けすることもできる製品も一部あります。

・操作に慣れるためのトレーニングが必要

CMSの操作は基本的に簡単なものですが、ある程度の作業フローは覚える必要があります。
例えば大人数の社内メンバーに操作方法を浸透させようと思った場合、それなりの工程は発生します。

また、後述しますが、無料のCMSは基本的に公式のサポート体制が無いので、操作方法で分からないことがあった場合自分で調べる必要があります。

・採用するCMSツールによって機能が限られる

製品ごとに使用できる機能は異なります。必要な機能が揃っているかは導入前に確認が必要です。
ワードプレスなどの場合は「プラグイン」と呼ばれる拡張機能を後付け可能ですが、セキュリティなどの管理が煩雑になる場合もあります。

※CMSの機能については下記の記事でも解説しています!

CMSのおもな分類と特徴

CMSの種類

CMSは「オープンソース」と「独自開発」に区分され、それぞれがさらに「クラウド」と「オンプレミス」に分類されます。

オープンソース型CMS

オープンソース系ツールの最大の特徴は、ソースコードが一般に公開されていて誰でも無料で使えることです。導入ノウハウやテンプレート、プラグインなどのさまざまな周辺情報をインターネット上で得ることができ、Web制作の知識が多少ある人であれば高い自由度で活用できるでしょう。

しかし、オープンソースツールの利用はあくまで自己責任の範囲になります。オープンソースゆえの脆弱性を突かれて不正アクセスやサイバー攻撃の対象になりやすくなるのも事実です。企業によってはWordPressなどのオープンソースツールの利用を禁止している例もあります。

オープンソース型CMSでは、脆弱性の修正を含む拡張機能を定期的にアップデートするなどのセキュリティ対策を運営者自身がおこなう必要があります。
保守・管理が必要になるという点で、社内に専門スタッフがいる場合は問題はありませんが、そうでなければ独自開発系のCMSを選び、セキュリティ面を含めてベンダーに委託したほうが安心です。

独自開発系CMS

一方、「独自開発系」は企業が開発したCMSツールで、有料で提供されているものがほとんどです。
月額利用費などのランニングコストはかかりますが、 開発会社がセキュリティ対策やサポートを保証しているため、法人でも安心して使うことができます。

 独自開発系のCMSをさらにシステムの特徴で分類すると「クラウド型」と「オンプレミス型」に分けられます。
「クラウド型」ではツールの運営事業者がCMSサーバーを管理し、導入会社はインターネットを介してコンテンツにアクセスする仕組みです。一方、「オンプレミス型」は導入会社の社内にCMSサーバーを用意し、自社内でサーバーを管理する仕組みです。

また、用途で分類すると、一般的な「法人向けCMSパッケージ」と、大量のWebページや煩雑な承認フローへの対応など大手企業のWebサイト運用に適した「大規模サイト向けCMSパッケージ」に分けられます。これらは「商用パッケージCMS」とも呼ばれます。

「法人向けCMSパッケージ」は、一般企業で利用されることを想定したシンプルな機能やわかりやすい操作性、手厚いサポート、取り組みやすい料金体系を備えています。
「大規模サイト向けCMSパッケージ」は、機能がより豊富で高度なカスタマイズが可能となっている点が特徴で、内容が充実している分、制作費や管理費、ライセンス費などにコストがかかる傾向があります。

CMSの分類 オープンソースと独自開発

なお、Webサイトの開発から運用までのすべてを自社の思い通りにしたい場合はスクラッチ開発でCMSを作成するという方法もあります。

社内に技術者がいて費用や時間などの条件が揃った企業の場合は、フルスクラッチでWebサイトを構築すれば、完全オリジナルのサイト構成や自社にとって管理しやすい独自の機能を実装することができ、競合との差別化も図りやすくなります。

ただし、スクラッチ開発を制作会社などに外注する場合にはそれなりのコストがかかります。

CMSツールを選ぶ際は、自社のWebサイトに必要な機能やコンテンツの量、自社でのサーバー管理ノウハウの有無などによって判断すると良いでしょう。

※自社に合ったCMSの選び方については下記の記事でも解説しています!

代表的なCMSツール

上記の「オープンソース」と「独自開発」の区分ごとに、代表的なCMSツールをピックアップしてみました。

オープンソースCMS

・WordPress

すでに何度か名前が出ていますが、最もシェアが大きく、知名度も高いのがWordPressです。
オープンソースツールであるWordPressは無料で使える手軽さと、プラグインによるカスタマイズの多様性で世界的なシェアを誇ります。

ただ、使用者の多さとオープンソースという特性からハッキングの対象になりやすくセキュリティの脆弱性が指摘されることも。

・Drupal

Drupalは拡張モジュールを追加することで機能を増やせるCMS。デフォルト言語は英語ですが44ヵ国語で利用することができ、多言語のWebサイトも制作可能です。

独自開発系CMS

・Movable Type

Movable Typeはシックス・アパート株式会社が開発・提供するCMSプラットフォーム。最新バージョンである「Movable Type 7」はコンテンツを構造化して保存し、その出し入れを容易にします。

・ShareWith

ShareWith(シェアウィズ)は野村インベスター・リレーションズ株式会社が提供する定額制のクラウドCMS。IRに強い点が特長で、すべてのページの編集から更新までをひとつのプラットフォームで実現します。

・NOREN

NORENは株式会社アシストが提供している国産CMSです。

使いやすいわかりやすい基本機能の充実が特長で、満足度の高いサポートとトレーニングを提供しています。

 

・BlueMonkey

本記事を執筆しているクラウドサーカスが提供しているBlueMonkeyも独自開発のCMSです。

BtoB企業向けに初心者でも扱いやすく作られており、しっかり成果を出すためのアフターフォローにも注力しています。

 

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CMS導入に向いているWebサイト・向いていないWebサイト

CMSはもともとマンパワーだけでは管理しきれない大量のWebページおよびコンテンツに対応するために開発されたツールであることから、導入が効果的である場合とそうでない場合があります。

CMSの導入に向いているサイト、向いていないサイトはそれぞれ次の通りです。向いていないサイトでは、CMSの導入や運用のコストが逆にデメリットになる場合もあります。先述したCMSのメリット・デメリットとあわせて確認しましょう。

CMSの導入に向いているWebサイト

  • Webサイトの更新頻度が高い(更新作業を外注している場合も含む)
  • Webサイトのページ数が多い(Webサイトの規模が大きい)
  • タイムリーな情報発信が必要(ニュースリリース、プレスリリースなど)
  • コンテンツの管理・更新を複数部署・複数人で行っている
  • デザインの統一やナビゲーションの共通化が必要

特に更新頻度が高いWebサイトは、CMSの導入が向いています。スピーディに変更を実施できるほか、変更の度に外注をしているとコストも高くなってしまうため、自社更新ができるようにCMSを導入される企業が多いです。

CMSの導入に向いていないWebサイト

  • ページ数が少なく、更新頻度も低い
  • デザイン性の高さが必要(ページごとに異なるデザインなど)
  • セキュリティレベルの高さが必要
  • ページの表示速度の優先度が高い

一方で、特に更新が必要ないWebサイトであればCMSはそれほど必要ありません。CMSを導入することでデザインの制約が出てしまうこともあるため、目的によってはCMSを入れずにWebサイトを構築していることも多いようです。

また、少数のページ更新を外注している場合は一般的にCMSは不要となります。制作を丸ごと依頼している場合には、外注先の業者に、運用管理に必要な機能を備えたCMSを選定してもらうと良いでしょう。外部の業者にページの制作を依頼し、納品物(ファイル)を自社内でWebサイトに登録・更新する場合も基本的にCMSは不要です。

CMSの比較ポイント

CMSには多くの種類があるため、何を基準に選べばいいのかわからないと迷われている方も多いのではないでしょうか。ここで、CMSの導入を比較検討する際に目安となる基準を紹介します。

サポート デザイン性 セキュリティ 機能の拡張性 ライセンス費用 導入実績

 

(1)サポートの充実度

オープンソース系のCMSは、Webマニュアルやインターネット上のフォーラムサイトなどを参照し、自学するスタイルが基本です。一方で独自開発系の有料CMSは、電話やメールなどの手厚いサポートがある場合が多く、とくに国産のCMSは日本語でサポートを受けられるのが大きなメリットです。

場合によっては訪問サポートなども対応しており、運用までを全面的にバックアップしてくれるCMSもあります。CMSの提供会社によってサポートの度合いも異なりますので、事前に確認して比較検討するようにしましょう。

(2)デザイン性の自由度

デザインの自由度もCMSによって異なります。オープンソース系、独自開発系にかかわらず、テンプレートやテーマ、パーツなどの種類が豊富で、誰でもきれいなホームページが制作できるCMSもあれば、技術力がないと調整が難しいものもあります。

また、多少の制約があり自由なデザインが反映できないCMSもあります。自社の目的や運用に合わせて比較し、適切なCMSを選択しましょう。

(3)セキュリティ対策

オープンソース系CMSは、Webサイトの運営者が自ら定期的なサーバーメンテナンスや、ソフトウェアのバージョンアップなどのセキュリティ対策を行わなければなりません。有料CMSの場合は、ツールの提供会社がセキュリティ対策を行う場合が多く、法人でも安心して使えます。

近年はセキュリティへの関心が高まっており、Webサイトを制作する際には軽視できなくなっている項目の一つです。それぞれのCMSが、どのようなセキュリティ対策を行っているかを事前に確認をしておきましょう。

(4)将来的な機能の拡張性

長く使い続けるには、CMSの将来的な拡張性も重要です。これはCMSの種類に関係なく、各社のサービスの特徴によって異なります。「シンプルでわかりやすい機能」に絞ったツールがよいのか、ECサイト制作や他のシステムとの連携など、将来の「拡張性が高い」ツールがよいのか、自社のサイト制作の目的に応じて検討する必要があります。

一般的に高機能なCMSほど価格が高くなる傾向があるので、予算も含めて比較したうえで適切なものを選びましょう。

(5)月額保守及びライセンス費用

オープンソース系CMSは無償で利用できることが魅力です。一方、独自開発系CMSのなかでも月額数万円程度のプランを用意しているツールも多くあります。ただし、大規模なCMSは機能がハイスペックな分、ライセンス費用が月額数万円~数十万円と高額になることもあります。

価格は機能やセキュリティに依存する部分が大きく影響し、高機能・高セキュリティなCMSほど提供会社側の管理費も上がるため、値段が高くなります。どこまでの機能が必要なのかを考えたうえで、適切なCMSとプランを選ぶようにしましょう。

(6)導入実績で目的に近いものを選定

自社のWebサイトに近しい導入実績があるCMSを選ぶのも一手です。近しい事例があるということは、自社で導入してもスムーズに運用できることが期待できますので、判断に迷ったときは導入実績を見てCMSを比較すると良いでしょう。

 

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マーケティングツールとしてのCMS

CMSはWebサイトの運用を効率化するツールとして位置づけられてきましたが、デジタルマーケティングに注力する企業が増えた近年ではCMSをマーケティングツールとして活用する流れが生まれ、今後はそれが主流になるだろうと言われています。

さらに、近年のWebマーケティングがインバウンドマーケティングにシフトしていることを受け、CMSには、マーケティングツールであるMA(マーケティング・オートメーション)やCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)との連携でコンテンツマーケティングとコンテンツSEOの効果を高め、Webサイト運営者と顧客をより直接的につないでいく役割が期待されています。

マーケティングの全体像

マーケティングの全体像のうちWebサイト

コンテンツマーケティングとCMS

現代のデジタルマーケティングにおいて、コンテンツマーケティングの重要性はますます高まっています。顧客が価値を感じ、共感できるコンテンツを提供することが、ブランドの信頼性向上や長期的な顧客関係の構築に直結します。ここで成功の鍵となるのがCMSです。CMSを活用することで、企業はコンテンツの作成、管理、配信をよりスムーズに行うことが可能になります。

例えば、WordPressやDrupalといったCMSを使うことにより、技術的な専門知識がないスタッフでも簡単にコンテンツを更新・公開できます。これにより、コンテンツの質と量を向上させ、顧客見込みとなるユーザーに適切なメッセージをタイムリーに届けることが可能になります。さらに、多くのCMSにはSEO(検索エンジン最適化)を支援する機能が備わっており、検索エンジンでの可視性を高めることもできます。このように、CMSはコンテンツマーケティング戦略を成功に導くための強力なツールと言えるでしょう。

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CMSとMAの連携

CMSにはマーケティング機能のひとつであるアクセス解析や、BtoBマーケティングで重要となるリード情報のスコアリング機能が搭載されているものがあります。

CMSで「どのようにサイトに流入し、コンバージョンに至ったか」「どのページのトラフィックがコンバージョンにつながっているか」を解析し、マーケティング活動を自動化・可視化するMAシステムとの連携を行えば、より効果的なメールマーケティングや対面営業が実践できるでしょう。

マーケティングオートメーションツール「BowNow(バウナウ)」の基本資料を見てみる

CMSとCRMの連携

CMSはCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)システムと連携させることもできます。

CMSのアクセス解析によるユーザーのWebサイト上での行動と、CRMシステムに格納されているユーザーの属性情報や購入履歴などの情報を組み合わせれば、ユーザーごとに最適化したWebページを表示することが可能となり、Webサイト上での顧客とのOne to Oneのコミュニケーションの実現に近づくことができます。

CMS導入の成功事例

弊社のBlueMonkeyを活用してマーケティング施策を行い、成果を達成されている事例をご紹介します。

コロナ禍のニーズをつかんだ記事コンテンツで、アクセス数前年比140倍を達成!/芳武印刷株式会社

芳武印刷株式会社様は、大阪で商業印刷や抗菌印刷などを手がける老舗の印刷会社。

もともとはモバイルとSSLに対応したWebサイトにするため、CMSを導入してWebリニューアルを行いましたが、リニューアル後はCMSの機能をさらに活用して精力的にコンテンツの作成を開始されました。

芳武印刷株式会社のキャプチャ
画像引用元:芳武印刷株式会社様コーポレートサイト


「抗菌マスクケース」というコロナ禍のニーズに最適な商材を取り扱っていたこともあり、Webサイトでの発信をきっかけに閲覧数と問い合わせが急増。
ネットニュースにも取り上げられ、アクセス数は前年比140倍にもなりました。

CMSの機能を活かして情報発信を行い、コンテンツマーケティングの成果を最大限発揮するWebサイトを実現された事例になります。

インタビュー記事の全文はこちらから!

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CMS導入時に陥りやすい失敗例

続いて、CMSを導入した際のよくある失敗例をご紹介いたします。

更新できる部分が限定的

CMSでWebサイトを構築しても、ユーザー側が自由に更新できない部分が多いと、更新のたびに業者に依頼することになりコストが発生してしまいます。せっかくCMSを導入したメリットも半減しますので、事前にどの領域が更新できるのかを確認しておきましょう。

また、制作会社もクライアントに事前説明をしておくことで、認識違いによるトラブルを防ぐことができます。

プラグインやカスタマイズが複雑

すべての箇所を更新できても、プラグインやカスタマイズなどリテラシーの高い人しか扱えない箇所があると、日常づかいとして不便が発生します。技術者出ない方でも使える標準機能はどこまでかを、事前に確認するようにしましょう。

サポートが付いていない

頼りになるサポート体制のないCMSだと、トラブルの際に心配です。また、マニュアルの充実度も重要です。CMSによってはオンラインで動画マニュアルを用意している場合もありますので、事前に確認してみると良いでしょう。

 

更新の難易度が高い

簡単に更新ができると聞いていたのに、そもそもの操作の難易度が高く更新が滞ってしまうCMSもしばしばあります。営業のトークだけで判断するのではなく、実際に触ってみて操作性を確かめてから、導入するCMSを検討しましょう。

目的を明確にし、自社に合ったCMS選びを!

CMSは単にWebサイトの運用を効率化するだけでなく、売り上げの増大やブランディングを目的として導入されるケースが増えています。

また、CMSはMAやCRMといったマーケティングツールとの連携で営業を効率化したり、コンテンツマーケティングやSEO施策の効果を上げることが期待され、CMSそのものがマーケティングツールとして進化しているとも言えます。

インバウンドマーケティングの手法から消費者の主体性が高いマーケティングを実現し、今後のデジタルマーケティングにおいて重要な位置づけとなるであろうCMSですが、適切な運用を実現するためにはツール選定の際のパートナー選びに注意すべきポイントがあります。

CMS導入の目的を明確にしたうえで、自社の施策にかなった運用体制の提案や手厚いサポートをしてくれるベンダーをパートナーに選ぶことが重要です。

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CMSについてより詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ!

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CMSのよくあるご質問

最後に、CMS関係でよくあるご質問をまとめてみました。
記事のおさらいとしてご覧ください。

CMSとは?

CMSとはContents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略で、Webの専門的な知識を持たない人でもWebサイトやコンテンツの構築・管理・更新ができるシステムのことです。

 

CMSの基礎知識について知りたい方はこちら!社内共有などにぜひご活用ください。

 

CMS導入のメリットは?

CMSを導入することで得られるメリットは、

  • Web制作の専門知識がなくても更新作業ができる
  • Webの更新にかかるコストを削減できる
  • Webサイト改善のスピードが上がる

などが挙げられます。

無料のCMSと有料のCMSの違いは?

ソースコードが一般に公開されていて誰でも無料で使えるCMSを「オープンソースCMS」と呼びます。
一方で、企業が開発し有料で提供しているものは「独自開発系CMS」と呼ばれます。
オープンソース系は無料で使用できることからWordPressを筆頭に支持されていますが、セキュリティの脆弱性が指摘されることもあります。
独自開発系CMSはランニングコストが発生しますが、ベンダー側でのセキュリティ対策があること、有人サポートが受けられることから法人などを中心に導入されています。

CMS導入に向いているサイト、向いていないサイトは?

複数部署・複数人で管理するサイトであったり、Webサイトの更新頻度が高く、タイムリーな情報発信が必要なサイトでCMSは効果を発揮します。
逆に、ページ数が少なく更新頻度も低いサイトはCMSを導入しても十分に価値を活かせないかもしれません。
また、デザイン性が重要なサイト(ページごとに異なるデザインが必要など)ではCMSの種類によっては満足いくサイトを制作できない可能性もあります。

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この記事を書いた人

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クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ

CMS BlueMonkeyメディア編集部

プロフィール

2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。

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