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なぜ有料CMSとWeb制作をセットで提供するのか

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最終更新日:2024/02/21
なぜCMSとWeb制作をセットで提供するのか

 

BlueMonkeyに対して「CMSだけの導入はできないか」「CMSを契約したら自分たちでサイトを作れるのか」といった質問をしばしばいただきます。

 

結論として、現在BlueMonkeyはWeb制作とセットでなければ提供をしておらず、構築後も保守費用をいただきながら、セキュリティ管理と継続的なデジタルマーケティング支援を実施しています。

 

弊社はCMSをはじめとするマーケティングツールを提供する会社でありつつも、Webマーケティングのコンサルティングやサイト制作も行っている支援会社でもあります。CMSだけの提供をしていないのは、総合的なデジタルマーケティング支援会社としての在り方として、その方が”弊社のお客様”のためになると判断しているからです。


本記事では、こうした意思決定をしている背景についてご紹介します。

 

 

Web制作の詳細ページはこちら▼

クラウドサーカスのWeb制作サービス詳細はこちら

 

 

 

CMSで誰でも簡単にWebサイトが公開できる時代

世の中には、ツールだけで簡単にWebサイトが公開できるCMSがいくつも存在します。昔と比べて使い勝手も向上しており、初心者の方でもある程度のデザインクオリティでWebサイトが公開できてしまいます。テンプレートに当て込むだけでサイトが制作でき、早ければ即日公開もすることが可能です。

 

また、かつてはCMSといえばWordPressやMovable Typeなどが主流でしたが、WixやSTUDIOなど、デザインからコーディングまでがノーコード(※)で済んでしまうツールも増えてきています。これらが無料から使える時代になっており、Webサイト運用者はどんどん更新業務が楽になっていっております。

 

※ノーコード=Webサイトの文脈では、HTML等の専門知識が不要ですべて管理画面上からほぼすべての編集業務が行えること。

 

自由度の高いツールもある

「無料(もしくは安価)で使えるツールは制限が多いのでは」と思う方もいるかもしれませんが、実際はそうでもありません。無料から使えるCMSであっても、自由度の高いツールは多く存在します。

 

一般的な企業のWebサイトのように、お問い合わせや資料ダウンロードのフォームをつける程度であれば、機能的には無料のツールでも十分にできあがってしまいます。


多機能なツールもある

CMSのなかでは、ツール自体に様々な機能が備わっているものもあります。ECとの連携や、Webマーケティングを実行するのに必要な機能が揃っていたりするため、実施したい施策をCMS内で完結できることもあるかもしれません。

 

自分自身で自由に触れたり、多機能だったりするCMSが合う企業・個人の方は一定数いるはずなので、ぜひいろんなツールが増えていってほしいと考えています。

 

 

ツールだけでは、成果が出ないときがある

以上のように、無料から使える自由度の高いCMSや、多機能で便利なCMSが世の中には存在するのですが、それだけを持っていても成果に繋がらないことがあります。いくら自由度が高くても、”使い方がわからなければ意味がない”からです。

 

この「使い方がわからない」には、2つの意味があります。1つは「ツールそのものの使い方がわからない」こと。もう1つは、そもそもCMS等のマーケティングツールを「どう使えばいいかわからない」ことです。

 

前者に関しては、適切なサポートを受ければ習得は可能です。どのCMSも操作自体はそれほど複雑ではないので、ITツールに抵抗さえなければ難しいことではありません。

 

難しいのは後者で、ツールをどのように使ったら良いかわからない場合です。安価で多機能かつ使いやすいツールだったとしても、今、自社がどんな施策を実行したらいいのかがわからなければ意味がありません。CMSの機能を使いこなしたとしても、効果的な打ち手がわからなければ成果に繋がらないからです。


例えばBtoB企業がCMSを使用する目的として更新の内製化が挙げられますが、Webサイト自体の目的や全体施策における役割を理解していなければ、何を更新すべきかの意思決定ができなくなります。


マーケティングの全体像とWebサイトの立ち位置

 


CMSが”多機能で色々なことができてしまう”ゆえに、いきなりツールを使い始めてしまえば、こういった全体像をつかむ前に施策を実施して結果的に遠回りになる可能性も十分あるのです。ツールはあくまでツールとして、適切な期待値を持つことが重要であり、どう使うかの全体設計は必要になります。




目標達成に向けて、CMSを使用することが大前提

 

 

とはいえ、シンプルにサイト制作を創作活動として楽しんだり、成果を求めていなかったり、たくさんの時間を割けたりするのであれば問題はありません。また、自社にノウハウが十分にあり計画も立てられているのであれば、自由度が高いCMSの方が施策の幅は広がるかもしれません。

 

ですが、弊社のクライアントの多くはBtoB企業であり、商談を増やすためにWebサイトを保有しています。また、現時点ですでにデジタルマーケティングのプロフェッショナルを抱えているわけではなく、これから本格的に取り組みたい、営業活動に活かしていきたいというフェーズであることが多いのです

 

そのため、CMSをただ提供するだけではなく、中長期的な視点でデジタルマーケティングの中心となるような「戦略的なWeb制作」および「構築後のサポート支援」を実施しています。ツールだけを磨いていくのではなく、Webサイト制作をサービスとして捉え、成果につなげるための顧客体験に対して価値を感じていただきたいと考えています。

 

 

リソースが有限だからこそ「顧客」を軸に

ちなみにツールの機能や利便性の改善に手を抜いているわけではありません。定期的にセキュリティを見直したり、ユーザーの声を元にしたツールの改善は毎年実施しています。ですが、「流行っているだけの技術」「自社の顧客にとってはまだ不要な機能」については、現状あまりリソースを割いてはおりません。


大事なのは支援とツールのバランスであり、そのバランスの選定基準となるのは、顧客であるべきだと考えています。そのために、限られた資源をどこに割くかを常に検討し判断しており、結果としてWebサイトの制作プロセスやサポート支援にも重きを置いています

 

リソースが無限にあればツールにも支援(サポート)にも同じように力を入れることができますが、残念ながらリソースは有限です。なので弊社としても戦略的にリソース配分を考える必要があり、我々の顧客を継続的に支援していくからには、しっかりとビジネスとして成り立っていく責任があります。

 

戦略というと他社との競争のようなイメージを持たれるかもしれませんが、どちらかと言えば「どこに力を入れれば顧客のためになるか」を軸として、最適な資源配分をしていくことを大切にしています。どれだけ競合他社を打ち負かしても、顧客が幸せにならなければ企業としての存在価値はなくなりますし、逆に顧客から支持されれば、口コミなども通じて自然と顧客も増えていくからです。


 

どこに投資するのが、 自社の顧客のためになるのか。

 

 

そういった観点で、今時点では、弊社の場合CMSそのものよりもサポート支援にリソースを割いたほうが、喜ばれる顧客が多いと考えています。お客様が欲しているのは多機能で便利なツールというよりも、ツールを使って何をするのか、どんなツールをどのタイミングで使うべきかという上流支援の部分だと感じています。



ツールだけではサクセスしないプロダクトの特性

PLG(※)で拡大するプロダクトは急拡大が見込めるため、ツールベンダーとしては一度は目指したいと思うものです。ただ、SaaSにもPLGのモデルが合うものと合わないものがあります。

※PLG=人が介入することなくプロダクト内で完結してサービスがグロースするモデルのこと。うまく機能すれば対人では実現しえない速度でスケールが進み、利益率も高くなる。 

 

例えばZOOMやslackはPLGでサービスが急拡大していきました。利用のハードルがそれほど高くなく、使うこと=サクセスに繋がることもあり、非常にPLGモデルと親和性が高くなります。

 

一方で、マーケティングツールの多くは使用=サクセスではなく、その手前のノウハウや知識が必須になります。そうなると、セルフオンボーディングが難しく一定の人の手が必要だったり、ノウハウの支援が必要になります。これはマーケティング用途でのCMSに限らず、弊社の提供する他のツールにも共通して言えることです。

 

マーケティングツールの多くは、 ツールを使う以前のノウハウや戦略が重要

 

 

例えばMAツールであれば、どの機能をどう使って商談を増やすかのノウハウが必要です。誰にいつどのようなメールを送るのか、ログを見てどんな条件で営業アプローチするのか、ツール以前のノウハウがなければ”商談創出”というサクセスが実現することはありません。

 

弊社が提供しているCMSもそういった性質を持っているため、単にツールだけを使ってもらうのではなく、成果を出すためのWeb制作からその後の支援までを一貫して提供しています。

 

ノウハウ提供とサポートでの取り組み

弊社が支援をしている顧客の多くは、これからデジタルマーケティングに注力していきたい方々です。そういったお客様に対してノウハウとツールとサービス(サポート)を提供することで、着実に成果に繋げ、一緒に未来を作っていきたいと考えています。

 

そのため弊社では、「DPOメソッド」というフレームワークを用意し、自社のマーケティングの現在地と次のアクションを明確化できるようにしました。Webサイトを作って終わりではなく、構築後はこちらをベースとして継続的な支援を続けていきます。

 
以下より資料ダウンロードページに遷移できます▼

BtoB企業のデジタルマーケティングの成功法 DPOメソッド

 

ご興味がありましたら、ぜひ資料だけでもダウンロードしていってください。

 

 

Webサイト制作というサービスについて

弊社がツールだけの提供をしていない理由について述べてきましたが、ここから「CMSだけでなく”サイト制作”もセットで提供する理由」について更に深掘ります。

 

クラウドサーカスでは、サイト制作を専門職としてのWebディレクターが担当します。Webサイトの運用をデジタルマーケティング施策の一環だと考えたときに、さまざまな施策の受け皿となり、会社の顔でもあるWebサイトは、設計・構築段階をその道のプロが手がけたほうが、短期的にも中長期的にもメリットが多いと考えているからです。

 

これからデジタルマーケティングを始める多くの企業は、いきなり専任担当をつけずに、まずは他部署との兼務でWeb担当を置くことが多々あります。任せられた担当者は社内への数値の報告も求められるため、忙しい中でもできる限り早く成果を出したいのが本音でしょう。そのためには、ノウハウを持つディレクターが進行をリードしながら成果の出やすいWebサイトを構築する必要があります

 

これはとにかく格好いいデザインにすればよい、という意味ではありません。BtoBであればBtoBの、製造業であれば製造業特有の重要コンテンツがあるため、それらを踏まえて設計・構築を進めていく必要があるのです。そのためには競合他社や、場合によっては市場調査も必要です。単に見た目をよくするために工数をかけるのではなく、目指したい目標に到達するための最適なWebサイトを制作するために、力をいれるべきところに力を入れて、成果に繋げていくことが重要です

 
2,300社以上成功事例から制作パターンをフレームワーク化


加えて構築時に大切なのは、中長期的に育てていけるWebサイトの構造になっているかどうかです。Webサイトは作って終わりではないため、定期的な更新が不可欠となります。それゆえに、もし仮に更新がしにくいサイト構造になっていると、後になって不都合が発生し再構築が必要になる可能性もあります。そういったリスクを加味すると、実績のあるディレクターが初期の構築を実施した方が結果として安く済むこともあります。

 

また、企業によってはカスタマーサクセスの部隊が支援をしながらWebサイトを構築することもありますが、Webディレクターとカスタマーサクセスでは保有しているスキルや専門性が異なります。納期通りに制作を進めたり、外部のリソースと連携したり、トラブルシューティングをしたりするのは、一定の経験とスキルがないと難しく、場合によっては発注者にも不安を与えてしまいかねません。

 

Webサイトリニューアルのプロジェクトを推進する担当者の方は、社内での説明責任や期日通りの公開の責務を負っていることが多いはずです。少なからずプレッシャーを感じながら推進していくことになるので、弊社としてもその道のプロフェッショナルが担当し、担当者さんに寄り添いながらサイト制作を進めていくことで、少しでも安心して欲しいと考えています。

※もちろんサクセスに向けたサイト構築をする前提です。

 

以上のような様々な諸条件を踏まえながらも、期日通りにWebサイトを納品していくには高いプロジェクトマネジメント能力やディレクション能力、ヒアリング能力などが不可欠となります。そのため弊社では、Webディレクターという専門職を置き、CMSとセットでWebサイト制作を実施しています。




最適なツール・サービスは各社で違う

15年以上Web制作を続けており、SaaSのベンダーでもある弊社がCMSをツールだけで提供していないのは以上のような理由からです。

 

とはいえ、本記事の話がすべての企業に当てはまるとは考えていません。企業の課題や状況によっては、カスタマーサクセスの支援を通して自社でWebサイトの構築をした方が、メリットが多いケースも存在します。


 
例えば事業部単位でテストマーケティングを回したり、小規模で最低限のWebサイトを立ち上げたい場合は、初期構築よりも運用にコストをかけたほうが良いかもしれません。企業のフェーズや目的によって最適なツールや施策の進め方は異なるため、この記事で書いたことが当てはまらないケースも多く存在しますので、必ずしも弊社のスタンスが合っているとは限りません。

 

だからこそ最も大事なのは、自分たちにはどういったツールやパートナー企業が最適なのかを理解することです。

 

今回の記事で特に想定していたのは「これからWebサイトを活用して、全社的にデジタルマーケティングを推進していきたいBtoB企業」です。ロードマップがまだ引けていなかったり、何か施策は回しているけどうまくいってなかったり、社内に知見がなくて困っている方々をイメージしていました。

 

一方で、全く違う課題を抱えている方であれば、最適なツールやサービスは別にあり、施策に対しての考え方も異なるかもしれません。こればっかりは唯一解がないので、課題と状況を整理する必要があります。CMSの導入やWeb制作は大きな投資が伴うので、ここを見誤らないように注意してください。

 

 

最後に、実際にこれまで支援をしたお客様の声をまとめた事例集も各種ご用意しておりますので、こちらも合わせて参考にしてください。

 

【コンバージョンが増えた事例編】Webリニューアル後の成果事例インタビュー集

 

【社内の意識が変わった事例編】Webリニューアル後の成果事例インタビュー集

 

【DPOメソッド活用編】Webリニューアル後の成果事例インタビュー集

 

 

お読みいただきありがとうございました。本記事がお役に立てていましたら幸いです。


クラウドサーカスのWeb制作サービス詳細はこちら



 

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