CMS導入のメリット・デメリットとCMSツール選定のポイント
最終更新日:2024/12/27CMS(Contents Management System/コンテンツ・マネジメント・システム)はHTMLやCSSなどの知識がなくてもWebサイトの更新が簡単にできることから、多くの企業で導入されています。
本コラムでは、ホームページのリニューアルや新規制作のタイミングでCMSの導入を検討する際に確認しておきたい項目やポイントについてご紹介します。
目次
なぜCMSを導入する必要があるのか?
CMSは、HTMLやCSSといったWeb制作の専門知識を持たない人でも、簡単にWebサイトの更新ができるツールです。
CMSは多くの人が使い慣れているオフィス系ソフトのような操作感で使うことができ、Webサイトの更新性を高めたい場合や最新の情報を発信したい場合に効果的です。
現在では多くのWebサイト制作にCMSが活用されています。無料で使えるオープンソースのCMS「WordPress」が普及しているのはその一例です。
また、CMSを使わない場合のWebサイトの更新・運用方法はおもに2つあり、「Web制作会社などに外注する」方法と「Web制作の知識を持つ人材を社内に配置する」方法です。
CMSの基本知識については、下記の資料もご覧ください。
CMSを導入したWebサイト制作のメリット・デメリット
まず、CMSを導入することのメリットとデメリットをご紹介します。
CMSが得意としているのは、基本的に、各階層で整理されたコンテンツやページの「更新・追加」が必要なタイプのWebサイトです。そもそも頻繁な更新を求めていない場合や、ページごとにデザインが大きく異なるなど特殊な構成やレイアウトを求めるサイトには向きません。
CMSのメリット・デメリットをふまえ、自社のニーズにあわせて導入を検討しましょう。
CMS導入のメリット
ここでは、CMSを導入することで得られる10のメリットを紹介します。
Web制作の専門知識がなくても更新作業ができる
CMS導入の大きなメリットは、Web制作の専門知識がなくても、サイトの更新作業がスムーズに行えることです。いままで、Webサイトの管理は、HTMLやCSSなどのコーディングスキルや、サーバー管理に関する知識が必要だったため、専門の制作会社に依頼するのが一般的でした。しかし、CMSを活用すれば、社内スタッフでも簡単にサイトのリニューアルができます。
現在、多くのCMSには「WYSIWYG(ウィジウィグ)」という機能が搭載されています。これは「見たまま編集できる」という仕組みで、操作画面が実際のWebページに近いデザインになっているため、文字の入力や画像の挿入も直感的に行えます。普段、使い慣れているoffice系ソフトやブログ記事と同じ感覚で操作できます。
更新作業を分業できる
CMSを導入することで、Webサイトの運営業務を複数の担当者で分担できるようになります。たとえば、レイアウトは専門のデザイナーが担当し、テキストの作成はコンテンツ担当者が行う、といった形で役割分担が可能です。各担当者が得意な分野に集中できるようになり、作業効率の向上が期待できます。
また、CMSには権限管理機能が備わっているものも多く、編集や承認の範囲を事前に設定することも可能です。この機能を利用することで、作業の属人化を防ぎ、ミスやトラブルのリスクを軽減できます。
更新にかかるコストを削減できる
CMSの導入は、Webサイトの運用コストを大幅に抑える効果があります。従来は、コンテンツの更新や修正のたびにWeb制作会社への外注が必要でしたが、CMSを活用すれば、社内スタッフでも更新作業を行えるようになります。
写真の差し替えやテキストの修正、新着情報の追加なども、社内で完結させることが可能です。多くのCMSには、豊富なテンプレートが用意されており、新規ページの追加も容易になります。
特に、更新頻度の高いWebサイトでは、CMSによる運用コストの削減効果が売上にも影響します。外注費用の削減に加え、更新のスピードアップによる業務効率化も期待できるでしょう。
リンク切れや「404エラー」の発生を防止できる
Webサイトでリンク切れや「404エラー」が発生すると、ユーザーに不便さを感じさせます。サイトの信頼性や検索順位の評価が低下する原因にもつながります。
このようなエラーは、ページを移動したり、URLを変更したりした際に起こりやすいトラブルです。CMSを導入することで、リンクの管理が一元化され、ページの更新や削除に伴うリンク切れが効率的に防げます。
承認権限者がCMS上で確認・承認できる
CMS上で公開前のコンテンツを上司が確認・承認する仕組みが簡単に構築できます。紙やメールでのやり取りを削減し、効率的な承認フローが実現できるでしょう。
特に、多くのメンバーが関わるプロジェクトでは、誰がどのステップで確認を行うのか、作業をするのかを明確にすることが重要です。CMSのワークフロー機能を活用すれば、承認待ちや差し戻しの状態が一目でわかり、ミスの発生を未然に防げます。
さらに、承認プロセスをデジタル化することで、内部統制の強化にもつながります。コンテンツが承認された履歴が残るため、万が一トラブルが発生しても原因を特定しやすくなります。
サイト改善のスピードが上がる
CMSの活用で、Webサイトの改善作業が効率的に進められます。既存のページに新しい情報を追加したい場合、制作担当者に依頼しなくても、誰でも簡単な操作で更新することができます。マーケティング活動において大切な「スピード感」を保ちながら、効果的な情報発信が可能です。
デザインや構造を変更する際も、CMSならテンプレートを利用して全ページに一括で反映できます。細かい修正に工数を割くことなく、サイト全体のクオリティを向上させられるでしょう。
さらに、頻繁な更新や改善ができるので、ユーザーのニーズに迅速に対応可能です。コンテンツをこまめに見直すことができ、サイトのパフォーマンスを高めるための改善も手軽に行えます。結果として、競争力のあるWebサイト運営が実現します。
統一感のあるサイトができる
CMSで、デザインやレイアウトに一貫性のあるサイトが、簡単に制作できます。複数の担当者がコンテンツを作成する場合でも、テンプレートを活用すれば、見た目や構成にばらつきが生じません。
統一感のないデザインは、ユーザーにストレスを与え、サイト離脱の要因となることもあります。一方で、見やすく統一されたサイトは信頼感を高め、ユーザーの満足度向上にもつながります。
さらに、メンテナンスの効率も向上します。デザインが統一されていれば、修正や追加作業も少ない手間で済み、運営コストの削減につながるでしょう。
SEO対策が簡単にできる
検索エンジンの評価につながりやすいHTMLの構造や、メタデータの設定が標準で組み込まれているCMSなら、特別な知識がなくてもSEO効果を高められます。
多くのCMSには、SEOに役立つプラグインや機能が豊富に用意されています。さらに、キーワードの設定やタイトルの最適化、ページの読み込み速度を改善する機能なども、ワンクリックで実施できるものが多く、負担を軽減しながら結果を追求できます。
また、CMSを活用するとサイト更新が容易になるため、新しいコンテンツを定期的に追加しやすくなります。検索エンジンは、最新情報を評価する傾向があるため、頻繁な更新がSEO対策につながります。検索結果での順位向上や、アクセス数の増加が期待できるでしょう。
複数人で管理できる
CMSを利用すると、複数人でのWebサイト管理が簡単に行えるようになります。CMSにはユーザーごとにアカウントを作成し、作業権限を設定する機能が備わっているため、担当者に応じて編集・更新できる範囲をコントロール可能です。この機能により、重要なデータを誤って削除するリスクを防ぎつつ、効率的なサイト運営を実現します。
さらに、作業履歴を確認できる機能を使えば、「誰が・いつ・何を更新したか」が一目でわかります。万が一トラブルが発生しても迅速に対応でき、運用の透明性と安全性が向上します。
また、素材やコンテンツはCMS上で一元管理されるため、各担当者のPCにファイルが散乱する心配もありません。作業の重複を防ぎ、効率的なチーム運営が可能になります。CMSは、チーム全体の連携を円滑にするサポートツールといえるでしょう。
マルチデバイスに対応しやすい
CMSを導入することで、PC、スマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスに対応したサイトを簡単に作成できます。マルチデバイス対応のテンプレートやデザイン機能が備わっており、特別なプログラミングの知識がなくても、どの端末でも見やすいサイトを構築可能です。
従来はデバイスごとに個別対応が必要でしたが、CMSを利用すれば一元管理が可能になり、大幅に手間を削減できます。また、画面の大きさや解像度に応じた表示調整が自動で行われるため、ユーザーはストレスなくコンテンツを閲覧できるでしょう。
CMS導入のデメリット
ここからはCMSのデメリットについて紹介します。
Webサイト内のデータの移行作業が必要になる
既存のWebサイトをCMSに移行する際、コンテンツやデザインを新しい環境に合わせて調整する必要があります。独自のデザインや複雑な機能がある場合は、非常に手間のかかる作業になります。
移行プロセスには、計画の立案、作業の実施、動作確認、最終調整といった多くの工程が含まれます。特にデータが欠落すると、表示の崩れや機能の不具合が発生するリスクもあるため、丁寧に対応することが求められます。
専門知識が必要な場面も多いため、場合によっては外部の業者に依頼することも検討したほうがよいでしょう。
ページ数が少ない、または更新頻度が低いサイトには不向き
CMSは、大量のページや頻繁な更新が必要なサイトに適しています。そのため、ページ数が少なく更新頻度も低い場合は、手動でHTMLやCSSを使って構築・運用するほうが、手間もコストも抑えられるかもしれません。
また、CMSは多機能なため、システムが複雑化しやすく、容量が大きくなることもあります。必要以上に重いシステムを導入してしまうと、サーバーへの負荷が増えたり、管理の手間がかかったりするリスクも考えられます。Webサイトの規模や目的に応じて、導入が必要かどうかを見極めることが大切です。
デザイン性の高いページの作成が難しい
CMSは多くの場合、テンプレートを活用してページを構成しています。効率的な運営やデザインの一貫性を目的としているため、自由度の高いデザインや、細部にこだわったページを作成するには、制約が生じることがあります。
特に、クリエイティブ性を重視したランディングページやキャンペーンサイトでは、CMSの仕様が課題となるケースも少なくありません。企業やブランド独自の個性を反映させたい場合には、カスタマイズが必要になることもあるでしょう。
ただし、近年のCMSではデザイン性の高いページを作成できる機能を備えたものも増えています。ツールの選定次第では、カスタマイズ性の向上した柔軟な運用も可能です。
定期的なバックアップが必要
従来のWebサイト制作では、PC上にローカルデータが保存されていたため、サーバーでトラブルが発生してもデータを再アップロードすることで復旧が可能でした。しかし、CMSを導入すると、コンテンツがサーバー上で直接管理・更新されるため、ローカルにデータが残らない場合がほとんどです。そのため、サーバーのデータが破損したり、予期せぬトラブルが発生した際には、復旧が難しくなる可能性があります。
これを防ぐには、定期的にデータのバックアップを行うことが必要です。多くのCMSには自動バックアップ機能が備わっていますが、状況に応じて手動の場合もあります。保存作業を怠ると、万が一の際に重大なリスクを抱えることになるため、バックアップ体制の構築も忘れないようにしましょう。
セキュリティ面が弱い場合もある
CMSを利用する際には、セキュリティリスクへの十分な配慮が求められます。特に、無償で使えるオープンソース型のCMSでは、ソースコードが公開されているため、不正アクセスやサイバー攻撃の標的になりやすいです。コードの解析によって、脆弱性を突かれるケースもあるため注意しましょう。広く普及しているCMSほど、攻撃対象になる確率が高まります。
ただし、多くのCMSにはセキュリティを強化するためのプラグインやアップデート機能が備わっています。これらを活用し、システムを常に最新の状態に保つことが大切です。また、必要に応じて専門家に相談し、より高度なセキュリティ対策を講じることで、リスクを大幅に低減できます。
CMSの操作に慣れるためのトレーニングが必要
CMSは多くの場合、直感的に操作できる設計が採用されています。しかし、すべての機能を効果的に活用するには、ある程度のトレーニングが求められます。特に、サイト運営がはじめての方にとっては、専門用語や多機能なインターフェースに戸惑うこともあるでしょう。初期段階では、基本的な操作だけでなく、各種設定やエラー対応についても理解しなければなりません。
そのため、担当者へのトレーニングやマニュアルの整備が重要です。場合によっては、ワークショップを実施するなど、実践的な学びの時間を設けることが必要になるでしょう。
CMSとWeb制作会社の選定ポイント
CMSを活用してWebサイトを作る場合、簡単なブログサイトや個人サイトであれば、Web制作の知識がない人でもマニュアル等を参考に自分で構築することが可能です。
しかし、企業のコーポレートサイトやサービスサイトなどの場合は、デザイン性や情報・導線の整理、セキュリティ対策などが必要になります。多方面にプロの視点が求められることから、CMSを使ったサイト構築をWeb制作会社に依頼するのが賢明です。
ただし、CMSツール、Web制作会社ともにさまざまな種類や特性を持ったものがあり、多くの選択肢からいざ選ぶには迷ってしまうこともあるでしょう。
次に、CMSツールやWeb制作会社の選定時に役立つポイントを整理してご紹介します。
CMSの選定ポイント
CMSの種類
CMSの種類は、「オープンソース系」「独自開発系」の2つの大カテゴリに分けられます。
オープンソース系のツールの最大の特徴は、ソースコードが一般に公開されていて誰でも無料で使えることにあります。
インターネット上で導入ノウハウやテンプレート、プラグインといったさまざまな周辺情報を得られるので、Web制作の知識が多少なりともある人なら、高い自由度で活用することができます。
しかし、オープンソースツールの利用はあくまで自己責任のもとにあり、セキュリティの脆弱性を突かれて不正アクセスやサイバー攻撃の対象になりやすくなるのも事実です。
そのため、企業によってはWordPress等のオープンソースのCMSツールの利用を禁止しているケースもあります。
一方、「独自開発系」は、企業が開発したCMSツールで、有料で提供されているものがほとんどです。
月額利用費などのランニングコストはかかりますが、開発会社がセキュリティ対策やサポートを保証しているため、法人でも安心して使うことができます。
独自開発系のCMSをシステムの特徴で分類すると「クラウド型」「オンプレミス型」に分けられます。
クラウド型はツールの運営事業者がCMSサーバーを管理し、導入会社はインターネットを介してコンテンツにアクセスします。一方、オンプレミス型は導入会社の社内にCMSサーバーを用意し、自社内でサーバーを管理する仕組みです。
クラウド型かオンプレミス型のどちらを選択するかは、必要な機能やコンテンツの量、自社にサーバー管理のノウハウがあるかなどによって判断します。
専門知識がなくても簡単に更新ができる国産CMS、BlueMonkeyの概要資料はこちら。
CMSの機能
CMSツールにどのような機能を求めるかは重要な選定ポイントです。
一般的にCMSツールによくある機能は下記の24項目に分けられます。
これらの機能のなかから、自社のWebサイトの目的に合った機能を洗い出し、検討しているCMSツールにその機能があるかどうかを確認します。
★(星印)を付けた機能は、一般的にどのようなWebサイトでも必要になる機能です。
- コンテンツ管理(★)
- 見たまま更新(★)
- テンプレート(★)
- ページ複製機能
- 会員ページ化機能
- ブログ機能(★)
- ニュース配信(★)
- 公開日時の設定(★)
- サイトマップ機能(★)
- SEO関連機能(★)
- 検索機能(★)
- スマホ対応(★)
- SNS連携(★)
- RSS配信(★)
- データベース機能
- ECショップ機能(決済機能)
- フォーム作成・管理(★)
- 独自ドメイン(★)
- セキュリティ(★)
- アクセス解析(★)
- A/Bテスト
- 多言語対応
- ワークフロー設定
- サポート(★)
検討中のCMSが必要な機能を備えていると確認できたら、デモ版や無料版などを利用して「使いやすいかどうか」を確認してみることがおすすめです。
CMSのおもな利用目的が「Webサイトを継続的に更新すること」であることを考えると、Web担当者が無理なく、モチベーションを下げることなく使い続けられるものを選ぶのが最善でしょう。
CMSの機能の説明は以下の記事をご覧ください。
セキュリティ対策
WordPressやDrupalなどのオープンソースCMSには、セキュリティ上のさまざまな脆弱性(プログラムの不具合等による情報セキュリティ上の欠陥で、「セキュリティホール」とも呼ばれる)が見つかることがあります。
そのため、オープンソースツールにおいてはセキュリティ上の脆弱性を改善した最新バージョンが次々とリリースされることが一般的ですが、常に最新版をアップロードしたとしても、攻撃者は手を替え品を替え攻撃し続けてくるおそれがあります。
サイバー攻撃やデータ改ざんなどの被害を最小限に抑えるには、CMSツールを最新バージョンに保ったうえで、堅牢なセキュリティ対策を実施することが重要です。
具体的には、次のような「未然のセキュリティ対策」と「万一攻撃されたときの検知対策」を多層的に組み合わせることで、より安全性を高めることができます。
未然に防ぐためのセキュリティ
- D-Dos対策
- IPS(不正侵入防御システム)
- FW(ファイヤーウォール)
- WAF(ウェブアプリケーションファイヤーウォール)
攻撃されたときの検知対策
- パッチマネジメント
- 24時間監視体制
- 改ざん検知システム
近年では、セキュリティ上の問題からオープンソースCMSの利用を禁止する企業もあります。
安全性を重視する法人サイトの場合は、有料CMSツールを選択し、さらにセキュリティ機能をチェックする必要があります。
事業の継続性
CMSツールを選定する際には、提供企業(ベンダー)の事業の継続性もチェックすべきポイントです。
Webサイトは一般的に、一度作ったら数年間は運用することになります。
クラウド型のCMSを利用する場合、ふだんはWebサーバーのメンテナンスが不要であるぶん、万一そのCMS事業者が廃業になった場合にはサーバー引っ越しなどの対応に追われます。
また、ツールの提供企業の開発資金が潤沢でないと、機能追加やセキュリティ対策のバージョンアップ頻度が落ちてしまうケースもあります。
そのため、ツールベンダーの資本金や企業規模、ビジネスモデルなどを事前に確認しておくことが重要です。
ホームページ制作会社を選定する際のポイント
制作チーム
CMS導入を推奨するWeb制作会社は、Web制作にあたり、自社開発のCMSツールを活用する企業と、WordPressや他社の有料CMSを活用する企業があります。
必要な機能やセキュリティ対策、継続したサポート体制が得られるのであればいずれのタイプでも構いませんが、制作に関わるチーム体制や人数はチェックしておきたいポイントです。
人材に余裕のない会社は、案件が重なると制作の進行が遅くなってしまうおそれがあります。
デジタルマーケティング施策との連携
Webサイトは作って終わりではなく、むしろ作ってからが本番だと言われます。サイトの目的を達成するためには、完成後の運用がポイントになります。
サイト完成後の運用では、Webマーケティングの施策(SEO、広告、そのほかWebサイトで集客し、共感してもらい、商品やサービスを購入してもらうためのさまざまな施策)を継続して行うことが重要です。
CMSには単にサイトを更新できるだけでなく、MA(マーケティングオートメーション)などのデジタルマーケティングツールと連動できることも求められています。
どのようなデジタルマーケティングツールを使うのが最適かは、各社の事業内容や商品・サービス、マーケティング戦略によって異なります。
はじめから高度なツールを使うことを前提にする必要はありませんが、将来を見すえ、他のツールと連動できる余地があるかどうかを確認することも比較のポイントとなるでしょう。
サポート
前述した通り、CMSには「オープンソース系」「独自開発系」の2種類があり、オープンソース系のツールには基本的に公式なサポートはありません。
オープンソース系のツールはその普及率の高さから、よくあるトラブルに対応するための情報をインターネット上で見つけることができます。しかし、自身で対応しきれない場合は、Webサイトの制作にあたった制作会社にサポートを頼むのが一般的です。
一方、独自開発系のCMSは、CMSの開発会社が公式なサポートを提供しています。ただし、海外製のツールか、日本で開発されたツール(国産ツール)かでユーザーが感じるサポートの手厚さが異なる場合があります。
日本語での詳細なマニュアルの提供や有人の問い合わせ環境があるかどうかは、ぜひ確認しておきたいポイントです。
また、いずれのCMSでも、Web構築に関わった会社が「作って終わり」という体制では、その後のトラブルに迅速に対応できません。
Webサイト完成後も継続したサポート体制があるかどうかを確認することがおすすめです。
ホームページ制作会社の選び方については、下記の記事でご紹介しています。
まとめ
CMSの導入にはWebサイト運営の効率化やコスト削減、SEO対策など、多くのメリットがある一方で、移行作業やセキュリティ対策などの課題も存在します。
CMSツールやWeb制作会社を選定する際には、自社の目的や優先事項に合わせた基準を設定し、最適な選択をすることが重要です。
選定する際には、各社の選定ポイントや見積もり項目について、基準を統一して一覧にする「業者比較シート」にまとめると結論が出しやすくなります。
そのうえで自社にとって優先度・重要度の高い項目を網羅したCMSや制作会社を選べば、より最適な選択ができるでしょう。
業者比較シートの記入例はこちらからダウンロードいただけます。
CMS導入後のホームページ運用では、効果的な活用によって新規顧客獲得を目指すことがゴールとなります。
弊社が開発するCMSツールBlueMonkeyでは、その目標を達成するための根拠と実績を提供しています。
ホームページから新規商談を獲得できる3つの理由
お問い合わせを増やしたい。新規顧客獲得をしていきたい企業様へ
何をすべきかもう迷わない。運用にお困りの企業様へ
リソース不足でも大丈夫。施策実行支援をお求めの企業様へ
上記の情報を参考に、自社に合ったCMS導入と運用計画を検討してください。
クラウドサーカスでは、2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行った実績をもとに、サイト制作から運用サポート、リード獲得支援まで、ワンストップでサービスを提供しています。
Webサイトのリニューアルはもちろん、運用サポート、戦略的なCMS導入支援なども行っており、CMSの活用を通じて、Webサイトからより多くの商談を生む場となることをお手伝いいたします。
ご興味のある方は、ぜひ下記資料をご覧ください。
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この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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