ホームページ制作にかかる費用とその内訳

ホームページの制作には、CMSの費用やデザイン費用など、いくつもの費用がかかってきます。初めてホームページを作成する方は、合計でいくら費用がかかるか判断がつかない場合もあるかもしれません。
この記事では、サイト規模や種類ごとの費用相場から、デザインやコーディングなどの詳細な内訳、制作後にかかる維持費まで、ホームページ制作にかかる費用を解説します。さらに、費用を抑える具体的な方法や、後悔しないための見積もり時の注意点もご紹介します。
目的にあった最適な費用で、納得のいくホームページ制作を実行しましょう。
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目次
【サイト規模別】ホームページ制作の費用相場
ホームページ制作にかかる費用は、サイトの規模によって大きく変動します。ここでいう「サイト規模」とは、主にページ数、機能の複雑さ、デザインのオリジナリティなどを指します。目的や予算に合わせて、適切な規模のサイトを選ぶことが重要です。
小規模サイトの制作費用
小規模サイトは、一般的に5ページから10ページ程度の構成で、企業の会社概要や店舗紹介、個人事業主のポートフォリオなど、情報発信が主な目的となります。費用相場は20万円から50万円程度が目安です。
ページ数 | 数ページ~10ページ程度 |
主な目的 | 企業・店舗の紹介、名刺代わり、問い合わせ窓口 |
機能 | お問い合わせフォーム、アクセス地図などシンプルなもの |
デザイン | 既存テンプレートの活用やシンプルなオリジナルデザイン |
製作期間 | 約1ヶ月~2ヶ月 |
中規模サイトの制作費用
中規模サイトは、10ページから50ページ程度の構成で、集客やブランディング、情報提供の強化を目的とすることが多いです。ブログ機能や予約システム、簡易的な会員機能などが追加されることもあります。費用相場は50万円から200万円程度が目安です。
ページ数 | 10ページ~50ページ程度 |
主な目的 | 集客、ブランディング、情報提供、サービス紹介 |
機能 | ブログ(CMS)、予約システム、簡易的な会員機能、FAQなど |
デザイン | オリジナルデザインによるブランディング強化 |
製作期間 | 約2ヶ月~4ヶ月 |
大規模サイトの制作費用
大規模サイトは、50ページを超える数百ページ規模のサイトで、複雑なシステム連携や多機能なコンテンツ管理が求められます。ECサイト、ポータルサイト、大規模なオウンドメディアなどがこれに該当します。費用相場は200万円から数千万円以上と幅広く、機能やシステムの複雑さに応じて大きく変動します。
ページ数 | 50ページ以上、数百ページに及ぶことも |
主な目的 | 大規模な集客、EC機能、多機能な情報提供、複雑なシステム連携 |
機能 | ECシステム、会員管理システム、基幹システム連携、多言語対応、高度なCMSなど |
デザイン | 高度なオリジナルデザイン、UI/UX設計、アクセシビリティ考慮 |
製作期間 | 約4ヶ月~1年以上 |
【種類別】ホームページの費用目安
ホームページ制作にかかる費用は、その種類や目的に応じて大きく変動します。ここでは、代表的なホームページの種類別に、一般的な費用目安とその特徴について解説します。
コーポレートサイトの制作費用
コーポレートサイトは、企業の顔となるホームページで、会社概要、事業内容、サービス紹介、IR情報、採用情報、お問い合わせフォームなどを掲載するのが一般的です。企業の信頼性向上やブランディング、情報発信を主な目的とします。
費用相場は、シンプルな構成でコンテンツ量が少ない場合は30万円〜100万円程度、デザインにこだわり、多機能なコンテンツやシステム連携を伴う場合は100万円〜300万円以上となることもあります。特に採用コンテンツやIR情報が充実しているサイトは、費用が高くなる傾向にあります。
ECサイトの制作費用
ECサイト(Eコマースサイト)は、商品をオンラインで販売するためのホームページです。商品登録機能、カート機能、決済機能(クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ決済など)、会員機能、在庫管理、受注管理、配送連携などが必須となります。
費用相場は、ASPサービス(Shopify、BASE、STORESなど)を利用して構築する場合は、初期費用を抑えつつ月額費用がかかる形式が多く、数万円〜数十万円で始められるケースもあります。
しかし、独自のデザインや複雑な機能、外部システムとの連携を求める場合は、数百万円〜数千万円と高額になることも珍しくありません。特に多くの商品を扱う大規模なネットショップや、独自の決済システムを導入する際は費用がかさみます。
ランディングページの制作費用
ランディングページ(LP)は、特定の商品やサービスの購入、資料請求、問い合わせ、会員登録といった、一つの目的(コンバージョン)達成に特化した1枚完結型のホームページです。広告からの流入を想定し、ユーザーの行動を促すためのデザインや構成が重視されます。
費用相場は、デザインやコンテンツの複雑さによって異なりますが、一般的には10万円〜50万円程度が目安です。動画やアニメーションを多用したり、高度なABテスト機能を実装したりする場合は、さらに費用がかかることがあります。
オウンドメディアの制作費用
オウンドメディアは、企業が自社で運営するブログや情報サイトを指し、顧客育成やブランディング、SEOによる集客を目的としています。専門性の高い記事コンテンツを継続的に発信することで、潜在顧客との接点を増やし、信頼関係を構築します。
費用相場は、初期構築費用として30万円〜150万円程度が目安です。多くの場合、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を導入し、デザインテンプレートをカスタマイズして制作します。初期費用に加えて、記事コンテンツの企画・制作費用や、定期的な更新・運用費用が継続的に発生します。
ホームページ制作費用の内訳は?
ホームページ制作にかかる費用は、単一の料金ではなく、複数の要素の合計によって構成されています。これらの内訳を理解することで、見積もりの内容を正確に把握し、適正な価格で制作を依頼するための判断材料となります。主な費用項目は以下の通りです。
デザイン費用
デザイン費用は、ホームページの見た目や使いやすさ(UI/UX)を設計するための費用です。
具体的には、サイト全体の構成を決めるワイヤーフレームの作成、ユーザーが快適に操作できるようなインターフェース設計、ブランドイメージに合わせた配色やフォントの選定、ロゴやイラスト、バナーなどのグラフィック制作が含まれます。オリジナル性の高いデザインや、複雑なUI/UX設計を求めるほど費用は高くなる傾向があります。
コーディング費用
コーディング費用は、デザイナーが作成したデザインカンプ(完成イメージ図)を、Webブラウザで表示できるようにHTML、CSS、JavaScriptといったプログラミング言語を用いて記述する作業にかかる費用です。
PCだけでなく、スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスで最適に表示されるようにするレスポンシブデザイン対応もこの費用に含まれることが一般的です。ページ数やアニメーションなどの複雑な動きの有無によって費用が変動します。
システム開発費用
システム開発費用は、ホームページに特定の機能を追加するために必要なプログラミング作業にかかる費用です。
例えば、お問い合わせフォーム、予約システム、会員登録・ログイン機能、ブログ投稿機能(CMS:コンテンツ管理システム)、ECサイトの決済システムなどが該当します。
ドメイン・サーバー費用
ドメイン費用は、インターネット上の住所にあたる「ドメイン名」(例: example.com)を取得し、年間で維持するための費用です。サーバー費用は、作成したホームページのデータやファイルを保管し、インターネット上で公開するために必要なレンタルサーバーを借りる費用で、月額または年額で発生します。これらはホームページを公開し続ける限り、継続的に発生するランニングコストの一部です。
素材作成費用
素材作成費用は、ホームページで使用する写真、動画、イラスト、原稿などのコンテンツを制作するための費用です。
プロのカメラマンによる写真撮影、動画クリエイターによるプロモーション動画制作、イラストレーターによるオリジナルイラスト作成、専門ライターによる記事コンテンツの執筆などが含まれます。これらの素材を自社で用意できる場合は、この費用を抑えることが可能です。
ホームページ制作後にかかる費用
ホームページは公開したら終わりではありません。公開後も安定した運用と成果を出すためには、継続的な費用がかかります。主に保守管理、コンテンツの更新、そして集客のためのSEO対策などが挙げられます。
保守管理費用
ホームページの保守管理費用は、サイトを安全かつ安定的に運用するために必要な費用です。これには、ドメインの維持費用、サーバーのレンタル費用、SSL証明書の更新費用などが含まれます。
また、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を利用している場合は、セキュリティパッチの適用やシステムのアップデート、定期的なバックアップ作業なども保守管理に含まれることが一般的です。
費用相場は、月額数千円から数万円程度が目安となります。サイトの規模やシステムの種類、提供されるサポート内容によって変動します。
更新作業費用
ホームページのコンテンツは、常に最新の状態に保つことが重要です。更新作業費用には、既存のテキスト修正、画像の差し替え、新しいお知らせの追加、ブログ記事の投稿、ページの追加、機能の改修や追加などが含まれます。
更新頻度や内容に応じて、都度依頼するケースと、月額契約で一定の作業量を依頼するケースがあります。軽微な修正であれば数千円から対応可能な場合もありますが、新しいページ制作や機能追加となると数万円から数十万円かかることもあります。月額契約の場合は、月額数万円程度で一定の作業を依頼できるプランが多いです。
SEO対策費用
ホームページを制作しただけでは、多くの人に見てもらうことは困難です。検索エンジンからの流入を増やすためには、SEO(検索エンジン最適化)対策が不可欠です。
SEO対策費用には、キーワード選定、競合サイト分析、コンテンツの企画・制作、内部リンク構造の最適化、サイトの表示速度改善、被リンク獲得施策、Googleアナリティクスなどを用いたアクセス解析と改善提案などが含まれます。
SEO対策は長期的な取り組みが必要であり、費用も月額数万円から数十万円と幅広いです。自社で内製する場合と、専門のSEO会社に依頼する場合で費用感は大きく異なります。成果報酬型やコンサルティング契約など、様々な料金体系が存在します。
ホームページ制作費用を抑える方法
ホームページ制作にかかる費用は、工夫次第で大幅に抑えることが可能です。ここでは、具体的な費用削減策をいくつかご紹介します。
テンプレートを活用する
ゼロからデザインやシステムを構築する場合と比較して、既存のテンプレートやテーマを活用することで、デザイン費用やコーディング費用を大きく削減できます。
例えば、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)には、無料から有料まで多種多様なテーマが提供されており、これらをベースにすることで、費用を抑えつつプロフェッショナルなデザインのホームページを構築できます。ただし、テンプレートのカスタマイズには限界があるため、自社のブランディングや要件に合致するかを事前に確認することが重要です。
自社で素材を用意する
ホームページに掲載する写真、イラスト、動画、そして文章(原稿)といった素材を自社で用意することで、外部のプロに依頼する費用を削減できます。
プロのカメラマンによる撮影や、専門のライターによる原稿作成は高品質ですが、その分コストも発生します。自社で撮影機材やライティングスキルがある場合は、積極的に活用しましょう。ただし、品質が低い素材はホームページ全体の印象を損ねる可能性があるため、ある程度のクオリティは保つように心がける必要があります。
必要な機能を絞り込む
ホームページに多機能なシステムを導入すればするほど、開発費用は高額になります。初期段階で本当に必要な機能を見極め、優先順位を付けて実装することで、費用を抑えることが可能です。
例えば、最初はシンプルな問い合わせフォームやブログ機能に限定し、アクセス数やユーザーの反応を見ながら、後からEC機能や会員システムなどを追加していく「段階的な開発」を検討することも有効です。これにより、無駄な開発コストを削減し、費用対効果の高いホームページ制作を実現できます。
見積もり時の注意点
ホームページ制作の見積もりは、単に金額の大小だけでなく、その内容を深く理解することが重要です。不明瞭な点があれば、必ず制作会社に確認し、納得した上で契約に進みましょう。
見積もり項目の確認方法
制作会社から提出される見積もり書には、様々な項目が記載されています。これらの項目が具体的に何を示すのか、詳細に確認することが大切です。
例えば、「デザイン費一式」「コーディング費一式」といった大まかな表記ではなく、トップページのデザイン費、下層ページのデザイン費、レスポンシブデザイン対応費など、具体的な作業内容とそれにかかる費用が細分化されているかを確認しましょう。また、各項目に単価や数量が明記されていると、より透明性が高まります。
ディレクション費、企画費、打ち合わせ費用、素材作成費用(写真撮影、文章作成など)、ドメイン・サーバー設定費用、SEO初期設定費用なども見積もりに含まれているか確認し、後から追加費用が発生しないように注意が必要です。
複数社から見積もりを取得し、項目や金額を比較検討することで、適正な費用相場を把握し、自社にとって最適な制作会社を選ぶ手助けとなります。
追加費用の発生条件
ホームページ制作においては、プロジェクトの進行中に当初の見積もりにはなかった追加費用が発生するケースがあります。どのような場合に費用が発生するのか、事前に明確にしておくことが重要です。
よくあるケースとしては、制作途中で大幅なデザイン変更や機能追加を依頼した場合、または当初想定していた修正回数を超過した場合などが挙げられます。これらの追加作業は、別途費用が発生する可能性が高いです。
契約前に、修正回数の上限や、仕様変更が発生した場合の費用算出方法、追加作業の承認プロセスなどについて、制作会社と十分に話し合い、書面で合意しておくことで、予期せぬ出費を防ぐことができます。
契約前に確認すべき事項
見積もり内容に納得し、制作会社との契約に進む前に、最終的にいくつかの重要な事項を確認しておく必要があります。これにより、トラブルを未然に防ぎ、スムーズなプロジェクト進行が期待できます。
まず、制作物の著作権の帰属を確認しましょう。通常はクライアント側に帰属することが多いですが、契約内容によっては制作会社に残る場合もあります。また、納品後の保守・運用サポートの内容、費用、期間についても明確にしておくことが大切です。
支払いスケジュール(着手金、中間金、最終金など)や、万が一の途中解約に関する条件、納期遅延が発生した場合の対応なども、契約書に明記されているかを確認しましょう。不明な点や疑問点は、契約書にサインする前に必ず制作会社に問い合わせ、すべて解消しておくことが重要です。
まとめ|ホームページ制作費用を抑えるために
ホームページ制作にかかる費用は、初期費用だけでなく、サーバー代や保守・更新費といった制作後のランニングコストまで含めて総合的に判断することが重要です。しかし、これらの複雑な費用を管理し、投資対効果を最大化するのは簡単ではありません。
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