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ロングテールSEOとは?対策方法やキーワードの選び方を解説

ロングテールSEOとは?対策方法やキーワードの選び方を解説

ロングテールSEOとは、主に、3語以上で構成される検索ボリューム1,000未満のキーワードで、検索上位を狙うSEO戦略のことです。上位表示できればアクセス数は少ないものの、成果につながりやすいという特徴があります。

 

本記事では、ロングテールSEOについての詳細と、ビッグワード・ミドルワードとの違い、ロングテールSEOのやり方や、ロングテールSEOで成果を出すコツなどを、詳しくご紹介します。SEO対策で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

ロングテールSEOとは?

ロングテールSEOとは、検索ボリュームが少なく、具体的なニーズを反映した複数の言葉からなる 「ロングテールキーワード」を狙うSEO戦略です。「ビジネスシューズ」という短いキーワードではなく、 「20代 男性 防水 ビジネスシューズ」といったように、より具体的で検索する人の少ない複合キーワードで上位表示を狙います。

 

これがロングテールSEOの基本的な考え方です。

 

ロングテールの由来

ロングテール(Long Tail:長いしっぽ)という言葉は、商品の売上を販売数でグラフにすると「恐竜のしっぽ」のように見える、という考えから生まれた言葉です。売上の少ない商品を合算すると、売れ筋商品よりも販売数が多くなります。つまりロングテールSEOには、検索されにくいキーワードを対策することで、メジャーワードに匹敵する効果を狙う、という意味があります。

ロングテールの由来

 

SEOに関しては「コンテンツSEOとは?記事の作り方やメリット・デメリットを解説」で詳しく紹介しているので、よろしければご一読ください。

 

では次に、ロングテールキーワードとはどういうものなのかを、さらに詳しく紹介します。

 

 

ロングテールSEOで重要な「ロングテールキーワード」とは

ロングテールキーワードとは、3語以上で構成される、特定のユーザーのニーズが具体化された 検索キーワードです。一般的に、検索ボリュームは少ないですが、競争も少ないため、SEOメディアを始めたばかりの企業でも上位表示しやすい、 という特徴があります。

 

ロングテールキーワードの例

具体的なロングテールキーワードの例を紹介します。

 

  • SEO対策 会社 東京
  • BtoB マーケティング 自動化 ツール 比較
  • 中小企業向け 会計ソフト クラウド 比較
  • デジタル広告 効果 測定 方法

 

こうしたワードは、具体的なニーズを持ったユーザーが検索します。そのため、ウェブサイトへのアクセスから商品購入やサービス利用などのコンバージョン(成果)にもつなげやすいキーワードです。

 

 

ビッグワード・ミドルワードとの違い

キーワードは、ロングテールキーワード、ビッグワード、ミドルワードの3種類にわけられます。以下で、それぞれの特徴を表にしました。

 

キーワードタイプ 検索キーワードの特徴 検索ボリュームの目安 競争度 コンバージョン率 ターゲットの具体性
ビッグワード 短く、一般的なキーワード(例:ランニングシューズ) 1万以上
ミドルワード やや具体的で中程度のキーワード(例:ランニングシューズ おすすめ) 1,000~1万
ロングテールキーワード 長く、非常に具体的なキーワード(例:防水 ランニングシューズ レディース) 1,000未満

 

ビッグワードは、多くの人が検索するワードです。1位を獲得できれば、非常に多くの流入が期待できます。企業の拡大を狙うならぜひ狙いたいキーワードです。しかし、競争が激しいため上位表示は困難で、ドメインパワーや滞在時間・回遊率を増やす施策など、さまざまな対策が求められます。

 

一方で、ロングテールキーワードは特定のニーズを抱えた人のみが検索するワードです。競合サイトが少なく、検索する人も少ないですが、検索者のニーズは明確化しています。ニーズに合致したアプローチができれば、コンバージョンを得やすいのが特徴です。「ターゲットが明確で、ピンポイントなアプローチで成果につなげたい」または、「SEOを始めたばかりで、ビッグワードは狙えないが、流入がほしい」といった場合に、効果を発揮します。

 

ミドルワードは中間です。ビッグワードほど競争が激しくなく、ロングテールキーワードより流入が見込めます。

 

 

ロングテールSEOに取り組むメリット

ロングテールSEOの主なメリットについて詳しく説明します。

 

 

競合が少なく上位表示させやすい

検索ボリュームが小さいため、競合が少なく上位表示を狙いやすいワードです。複数のロングテールキーワードで上位を獲得できれば、サイトへのアクセス数を増やすチャンスが広がります。

 

ビッグワードは1記事で大きな結果が得られるワードですが、そのための労力と維持コストが必要です。ロングテールキーワードでコツコツと上位表示を狙っていくほうが、結果的に低コストでよい成果が得られる場合もあります。

 

 

ユーザーのアクションにつながりやすい

ロングテールキーワードで検索するユーザーは、具体的な悩みを持っています。たとえば、「名刺管理」といったキーワードで検索するユーザーよりも、「顧客管理 名刺管理 無料 比較」といったロングテールキーワードで検索するユーザーの方が、悩みが明確で、何か行動を起こしたいと考えています。つまり、サービス導入に意欲的であると考えられます。

 

検索ユーザーが求める情報を的確に提供できれば、資料請求や問い合わせにつながる可能性が高まります。

 

 

検索意図がわかりやすく記事を書きやすい

ロングテールキーワードは具体性が高いため、検索ユーザーの意図が明確です。「名刺管理」よりも「顧客管理 名刺管理 無料 比較」のほうが、ユーザーの求めるものがわかりやすく、何を書けばよいのか考えやすいでしょう。記事制作に慣れていない場合は、書くべき情報がわかりやすいロングテールキーワードのほうが、よい記事がつくれます。

 

ユーザーのニーズを満たす質の高い記事を作成し続ければ、満足度向上に寄与するだけでなく、「このサイトは私のニーズをわかってくれる」「私に合っている」という信頼も得られるでしょう。

 

 

ロングテールSEOのデメリット

ロングテールSEOのデメリットとして、1記事単体で大きな効果が難しい点と、テーマの重複による評価の分散が挙げられます。これらの点を理解し、適切な戦略を立てることで、より効果的なSEO施策がおこなえるでしょう。

 

 

1記事単体で大きな効果は見込めない

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないため、1つの記事だけで大きなアクセス増加は見込めません。上位表示されても、そのキーワードで検索するユーザー自体が少ないためです。つまり、ロングテールキーワードばかりでは流入数を大きく伸ばすことが難しく、売上拡大につながりにくいというデメリットがあります。

 

資料請求や問い合わせといったコンバージョンを獲得したい場合は、多くのユーザーにWebサイトを訪問してもらう必要があります。迅速に流入を増やしたいなら、ビッグワードを狙う、SEOだけではなくリスティング広告やメールマーケティングなどの他の方法も検討する必要があるでしょう。

 

ロングテールSEOは、長期的な視点で、多くのキーワードで上位表示を目指すことで、大きな効果を発揮する施策である、と考えましょう。

 

 

テーマが重複しやすい

ロングテールキーワードで記事を作成していくと、どうしてもテーマが似通ってしまうことがあります。たとえば、「顧客管理 ツール 比較」「顧客管理  アプリ おすすめ」など、検索意図は異なるが記事の内容は似てしまう、という事態が起こりえます。

 

テーマが重複した記事は、SEOでは避けたい「評価の分散」を引き起こします。1記事に集中するはずだった検索エンジンの評価が分散してしまい、上位に表示されにくくなるのです。

 

テーマの重複をなくすには、しっかりとしたキーワード分析を行い、類似のテーマを避ける設計をおこなう、記事に独自性や新しい視点を持たせる、などが求められます。

 

 

ロングテールSEOのやり方・対策方法

具体的な対策方法を6つのステップで解説します。ロングテールキーワードをメインとする以外は、一般的なSEOと同じ手順です。

 

 

ステップ1:コンテンツのテーマを決める

まずは、どのようなテーマでサイトのコンテンツを作成するか決定します。顧客の抱える課題や、業界のトレンドなどを考慮し、自社の強みを発揮できるテーマを選びましょう。

 

SEOでは、競合サイトも全く同じワードで対策するため、似た内容の記事になりやすいです。「自社だから伝えられること」を記事にすることで、競合との差別化がしやすくなり、記事に深みが生まれます。

 

たとえば、製造業向けの業務効率化システムを提供する企業であれば「製造業に役立つシステムを紹介する」「ベンダーならではの視点で、情報発信する」などが考えられます。

 

 

ステップ2:軸となるビックワードを決める

テーマが決まったら、そのテーマで検索される可能性のある、主要なキーワード(ビッグワード)を決定します。ビックワードにはさまざまな関連ワードがあるため、ビックワードを軸にしつつ具体的なロングテールキーワードを導き出し、記事制作をおこなうのがロングテールSEOの基本です。

 

たとえば「製造業に役立つシステムを紹介する」というテーマでは、「生産管理」という主要ワードが定められます。

 

 

ステップ3:ロングテールキーワードを調査する

ビックワードを軸に、ユーザーが具体的にどのようなキーワードで検索しているかを調査し、ロングテールキーワードを洗い出します。

 

 

Googleのサジェスト欄で確認

Googleの検索画面にビックワードを入力すると、関連する検索候補が表示されます。このサジェスト欄を通じて、ユーザーがどのようなキーワードを検索しているかを確認できます。

 

Googleの検索画面 Googleの検索画面

 

サジェストは、ユーザーがよく検索するキーワードの組み合わせを表示するため、ロングテールキーワードの発見に役立ちます。

 

たとえば「生産管理」と入力すると、「生産管理 システム」といったサジェストが表示されます。そこで次は「生産管理 システム」を入力して、さらなる組み合わせを探します。

 

Google検索結果の最後に出てくる、他の検索キーワードも参考になります。

 

Googleの検索画面 Googleの検索画面 Googleの検索画面 Googleの検索画面

 

 

キーワード調査ツールを使う

キーワード調査ツールを利用すると、関連のあるロングテールキーワードをさらに詳細に調べられます。「ラッコキーワード」「Keyword Tool」は、無料でも使えて、さまざまなサジェストを紹介してくれるツールです。

 

こうしたツールを活用することで、効率的にキーワード選びを進められます。

 

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ステップ4:検索ボリュームを調査する

選定したロングテールキーワードの検索ボリュームを確認します。検索ボリュームとは、そのキーワードが月に何回検索されているかを示す数値です。以下のようなキーワード調査ツールで確認できます。

 

 

Google Chromeの場合は、拡張機能を使うと便利です。 たとえば、「Keyword Sufer」の場合、拡張機能をダウンロードした状態でGoogleで検索すると、月間検索ボリュームが検索窓の中に表示されます。1日40回までと、検索上限があるので注意が必要です。

 

「Ubersuggest」の拡張機能もおすすめです。面倒な操作をせず、検索するだけで、月間ボリュームや関連キーワードが一覧表示されます。こちらも1日40回の検索上限があります。

 

どちらも有効化・無効化が可能です。検索ボリュームを調べたくないワードは無効にして、検索回数の消費を抑えられます。

 

 

調査したキーワードに優先順位を付ける

 

調査したキーワードは、スプレッドシートやエクセルなどに書き出しておき、優先順位を付けます。その中から、記事にすべきキーワードを抽出しましょう。

 

検索ボリュームが大きく、コンバージョンにつながりやすいキーワードからとりかかるのがおすすめです。

 

 

ステップ5:記事を作る

決定したロングテールキーワードをもとに記事を作成します。記事の内容は、ターゲットユーザーの検索意図とニーズを満たすものでなければなりません。検索エンジンで上位に表示されるためには、オリジナリティも必要です。

 

また、SEOには、上位表示されやすいといわれる記事のポイントがいくつかあります。

 

  • 見出し、タイトルにキーワードを入れる
  • ディスクリプションにキーワードを入れる
  • 見出しはh2、h3とタグを付けて階層を作る
  • 記事内にリンクを入れて回遊を促す、など

 

記事は検索エンジンが評価します。ユーザーへ向けた価値のある情報をまとめるのは大前提として、かつ、 「検索エンジンが評価する記事」を作ることも大切です。SEOテクニックも駆使して、記事制作をおこないましょう。

 

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ステップ6:データを分析して改善する

公開後も、アクセス状況や検索順位などを定期的におこない、必要に応じてリライトをします。アクセス状況や検索順位の測定は、Googleアナリティクスや Googleサーチコンソールなどのツールを活用しましょう。

 

たとえば、Googleサーチコンソールを使うと、どういったワードで検索されたときに記事が表示されたのかがわかります。実際の検索ワードと、想定していたキーワードが異なる場合は、今表示されている検索ワードで上位を狙うのか、軌道修正をして当初のキーワードで上位を狙うのかを考える必要があります。

 

一度の執筆で、ユーザーの心を満たす完全な記事を作り上げるのは難しいでしょう。訪問者の動きを分析して、リライトを実施し、記事を磨いていくことがよいコンテンツを作るポイントです。

 

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ロングテールSEOで成果を出すコツ

ロングテールSEOで成果を上げるための具体的なコツを4つ紹介します。

 

 

最終的にはビッグワードを狙うつもりで設計する

ロングテールキーワードのみ、ビッグワードのみなど、限定した記事制作はサイトの可能性を狭めます。ロングテールキーワードを狙う場合は、最終的にビッグワードを狙うつもりでサイトを設計しましょう。

 

ロングテールキーワードは、ビッグワードの一部です。ロングテールキーワードの記事を多く執筆することで、ビッグワードも狙いやすくなります。ビッグワードでユーザーを獲得できれば、そこからロングテールキーワードの記事に誘導して、問い合わせにつなげる、という施策もおこなえます。

 

 

他記事への導線を作る

サイト内で他の記事へのリンクを設けることは重要です。読者が興味を持った情報をさらに深く探求できるように、関連する記事への導線を整備しましょう。

 

たとえば、「顧客管理 ソフトウェア 比較」といったキーワードで訪れたユーザーに、「顧客管理 ソフトウェア 選び方」や「顧客管理 ソフトウェア おすすめ」といった関連性の高い記事を紹介します。これにより、ユーザーのニーズを満たしつつ、ウェブサイト内での回遊率を高められます。

 

こうした施策は、検索エンジンからの評価を高めることにもつながります。

 

 

読まれるページの質を上げる

ロングテールSEOで重要なのは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成することです。質の高いコンテンツは、ユーザーの満足度を高め、ウェブサイトへの評価を高めることにつながります。

 

信頼できる情報を盛り込む、専門用語を避ける、丁寧に説明するなど、ユーザーに配慮したコンテンツを作りましょう。適切な画像を使用し、ビジュアル的に魅力的なコンテンツを作成することも大切です。

 

 

コンテンツの重複に注意する

複数のキーワードをターゲットにするため、コンテンツの重複が発生しやすくなります。先述したとおり、これは評価の分散につながります。各ページの内容は明確に異なることを意識して、重複しないように内容を工夫しましょう。

 

  • 同じような内容のページを複数作成しない
  • 複数のキーワードで上位表示を狙いたい場合は、1つのページに情報をまとめる
  • 重複する内容を掲載する場合は、canonicalタグを設定する

 

canonicalタグは検索エンジンのロボットに、「この記事がメインです」と伝えるタグです。これを、「URLの正規化」といいます。この設定をおこなうと、Googleは正規化されたメインページのみをインデックス登録(評価)します。書き間違えると、重要なコンテンツの評価を低下させる可能性があるので、使用には注意が必要です。

 

 

まとめ

ロングテールSEOは、ニッチなキーワードを狙うことで、ウェブサイトへのアクセスを増やし、コンバージョンにつなげるための有効な手段です。自社のビジネスに関連するロングテールキーワードを見つけ、Webサイトへの集客に役立てましょう!

 

SEO対策は専門知識が必要です。ゼロから勉強を進めて、コツコツとサイト制作を進めるよりも、専門家に依頼したほうが、結果的に低コストでより良い成果が得られます。

 

弊社クラウドサーカスでは、SEO対策、サイトの改修、記事コンテンツの設計から、マーケティング支援まで、お客様の課題解決をサポートする、デジタルマーケティング伴走サービスを提供しています。

 

また、SEO最適化機能を内蔵し、コンテンツマーケティングでより良い結果を得るための自社開発CMS「BlueMonkey」も提供しています。

 

興味がある方は、お気軽にご相談ください。

 

この記事を書いた人

BlueMonkeyロゴ

クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ

CMS BlueMonkeyメディア編集部

プロフィール

2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。

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