SEOキーワードの選び方、順位の上がる入れ方を解説!
最終更新日:2024/10/22SEOキーワードを選ぶ方法は、次の5ステップです。
- 1.ターゲットユーザーの明確化
- 2.キーワード候補の洗い出し
- 3.キーワードの選定
- 4.キーワードの分類
- 5.キーワードの定期的な見直し
SEOキーワードとは、Webページを検索エンジンで上位に表示させるために重要なキーワードのことです。SEOを実施する際は、キーワードの選定と配置方法を身に付けることが重要です。
この記事では、主に中小企業のマーケティング担当者に向けて、SEOキーワードの効果的な選び方と入れ方をご紹介いたします。
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目次
SEOキーワードとは
SEOキーワードとは、検索エンジンでユーザーが検索する際に利用する単語やフレーズのことで、Webページを検索エンジンで上位に表示させるために重要なものです。
SEOにおけるキーワード選定の重要性
SEO(検索エンジン最適化)におけるキーワード選定は、Webサイトのトラフィックを増加させるために効果的な手段の一つです。
正しいキーワードを選定することで、検索結果での露出が増え、より多くの潜在顧客にアクセスされる機会が増加します。
その結果、Webサイトへの訪問者数が増加し、最終的には売上向上にもつながるでしょう。
また、SEOキーワード選定の過程で、顧客がどのような検索クエリを利用して情報を求めているかといったインサイトも把握でき、マーケティング戦略全体の調整に役立ちます。
ビッグキーワードとは
ビッグキーワードとは、月間での検索回数の多いキーワードのことです。
一般的に、業界全体にかかるようなキーワードとなっており、たとえば「不動産」や「健康」といった広範な分野をカバーするものが多いです。
検索ボリュームが非常に大きいために、競争も非常に激しくなります。そのため、ビッグキーワードでランクインすることは難しいですが、成功した場合の見返りも、その分、大きくなります。
効果としては、ブランドの認知度を広げ、多数のトラフィックを獲得することができますが、具体的な顧客ニーズには直接、答えにくいことが多いです。
ミドルキーワードとは
ミドルキーワードとは、ビッグキーワードよりも狭い範囲に焦点を当てたキーワードです。
ある程度の特定のテーマや地域、カテゴリに特化しており、たとえば、「東京 不動産」や「健康食品のレビュー」といったように、2語で構成されることが多いです。
ビッグキーワードに比べると競争が少なく、より具体的な顧客ニーズに応えることが可能です。
ミドルキーワードは、特定の製品やサービスを探しているユーザーに検索されやすいため、より高いCVR(コンバージョンレート)が期待できます。
ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは、3~4語を組み合わせた非常に具体的な検索クエリのことです。
たとえば「東京 ペット可 安い 不動産」や「高血圧に良い 自然食品」など、特定の条件や要望を満たすキーワード群です。
検索ボリュームは少ないものの、検索するユーザーの意図が明確であるため、購入や申し込みへと直接つながりやすい点が特徴です。
ロングテールキーワードを対策することで特定のニーズに対応できます。これによって非常に効果的な顧客関係を築くことができ、競合他社との差別化にもつながります。
SEOキーワードの選び方5ステップ
では、SEOキーワードの具体的な選び方は、どうしたら良いのでしょうか?
以下で、5つのステップで解説します。
1.ターゲットユーザーの明確化
まずは、どのユーザー層をターゲットにするかを明確にしましょう。これにより、検索行動を予測できるようになり、より関連性の高いキーワードを選べます。
このフェーズでは、顧客の年齢や性別、興味、地域などのデモグラフィックデータ、彼らが抱える問題やニーズを理解する必要があります。
自社の既存顧客、特にLTVの高い顧客を分析して理想的な顧客像を描き、可能であれば複数のペルソナを作成しましょう。
2.キーワード候補の洗い出し
ターゲットユーザーのプロファイルが明確になったら、関連するキーワード候補を洗い出しましょう。
このフェーズでは、同僚とのディスカッションを通じてブレインストーミングを行い、潜在的なキーワードを広く集めることが大切です。
また、SEOツールを利用して、検索ボリュームや競争の激しさなどを分析すると良いでしょう。
3.キーワードの選定
ステップ2で集めたキーワード候補から、テーマとなるキーワードを決定します。
ユーザーニーズや商材のカテゴリ特徴、過去にコンバージョンつながったキーワードなどを元に決めると良いでしょう。また、選定に当たり、検索ボリュームや関連性、競争の度合いを考慮しましょう。
高い検索ボリュームを持ちながらも競争が比較的、少ないキーワード、または、ターゲットユーザーのニーズに直接答えるキーワードを選ぶことが重要です。
4.キーワードの分類
テーマとなるキーワードを決定したら、関連キーワードを選びます。
ユーザーが検索しそうなキーワードをリストアップし、テーマとなるキーワードと組み合わせて、ミドルキーワード、ロングテールキーワードを決めていきましょう。
さらに、選定したキーワードを、その後の戦略を効率的に進めるために分類します。
たとえば、「ブランドキーワード」「商品キーワード」「情報提供キーワード」といった具合に、カテゴリを決めて分け、Webサイトの異なるセクションやコンテンツで使い分けられるようにしておきましょう。
5.キーワードの定期的な見直し
SEOのアルゴリズムには変動がありますし、ビジネス環境も変化しています。
また、自社の商材や戦略が変わり、ターゲット層が変わることもあるでしょう。社会情勢などによって消費者のインサイトが変化することもよくあります。
このため、選んだキーワードがいつまでも効果的であるとは限りません。
定期的に見直しを行うことも忘れないようにしてください。
SEOキーワードの入れ方入れる場所5つ
検索エンジンの評価を受ける上で、SEOキーワードの選定も重要ですが、どこにどのように配置するかも非常に重要です。
キーワードを適切に配置することで、検索結果のランキングを向上させ、ターゲットユーザーに内容を効果的に届けることができます。
ここでは、キーワードを入れるべき主な場所についてご紹介します。
タイトル
Webページのタイトルは、検索エンジンにとってもユーザーにとっても最も重要な要素の一つです。
タイトルに適切なキーワードを含めることで、ページの内容が何についてかを明確にし、検索結果でのクリック率を向上させるためにも、タイトルのできるだけ前半にキーワードをすべて含めることを意識しましょう。
注意点として、タイトルはページの目的や内容と直接、関連させるようにしてください。
内容と異なるタイトルで検索順位を上げても、ページにたどり着いたユーザーが期待外れな内容だと、順位が下がる可能性があります。
リード
記事の最初に記載する「リード(導入文)」は、基本的に、そのページの要約となるような内容とともにキーワードを盛り込みます。
ただ、もっと重要なのが、冒頭でユーザーの検索ニーズに端的な回答を記載することで、強調スニペットを狙うことです。強調スニペットとは、検索結果画面で、検索順位1位よりも上に、強調されて表示される部分です。ユーザーの目に留まりやすく、高いクリック率が期待できます。
見出し
見出し(H1, H2, H3など)にキーワードを含めることは、SEOにおいて基本ともいえます。
タイトルと同様、見出しの前半にキーワードを盛り込むことで、ユーザーの目に留まりやすくなり、読んでもらえるでしょう。
キーワードを見出しに含めることで、検索エンジンがそのパートのテーマを明確に理解できるようになり、関連する検索クエリでの評価が向上します。
本文
本文中にキーワードを適切に散りばめることも、SEOの効果を高めるためには不可欠です。ただし、キーワードの過剰な使用は逆効果になることがあるため、自然な文脈でキーワードを使用し、読みやすさを保つことが大切です。
なお、キーワードは、全体の文字量に対して1から2%程度が望ましいとされています。
メタタグ
ユーザーの目には触れない裏側のメタタグにもキーワードを盛り込みましょう。
タイトルタグ、キーワードタグ、ディスクリプションタグにキーワードを含めます。
特に、ディスクリプションは検索結果ページでの表示に直接、影響します。
なお、ディスクリプションとは、ページの内容を短く要約したもので、全角120文字程度で作成します。
ここにキーワードを含めることで、検索エンジンにページの関連性を示すとともに、ユーザーにクリックしてもらいやすくなります。
SEOキーワードを選ぶのにおすすめのツール
最後に、SEOキーワードを選ぶために活用したい、おすすめツールをご紹介いたします。
Google Trends(Google)
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
Google Trendsは、Google社が提供するSEOツールで、特定のキーワードやトピックに対する検索ボリュームの推移を分析することができます。無料で利用できます(アカウント登録も不要)。
「世界全体、特定の国、地域、都市」といった地域別のデータ、「過去数年間、数ヵ月間、数週間、数日間」といった時間軸でのデータを提供してくれます。
また、検索ボリュームごとの「年齢性別地域興味関心」といった属性情報を調べることができます。複数のキーワードやトピックの比較も可能です。
Google Trendsでキーワード分析やトレンド調査を行い、キーワード選定に役立てましょう。
Google keyword planner(Google)
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
Google keyword plannerは、Google広告を掲載するための調査ツールです。
利用は無料で、これを使って、特定のキーワードの検索ボリュームなどを調べることができます。
Google keyword plannerでは、以下のようなリサーチが可能です。
- 検索ボリューム:特定のキーワードで毎月何回の検索が行われているのか。
- 競合性:特定のキーワードで広告を出稿している競合サイトの数。
- 関連キーワード:特定のキーワードに関連するほかのキーワード。
- 過去の検索状況:特定のキーワードの検索ボリュームの推移。
- 地域別の傾向:特定のキーワードの検索ボリュームが地域によってどのように異なるのか。
- デバイス別の傾向:特定のキーワードの検索ボリュームがパソコン、タブレット、スマートフォンでどのように異なるのか。
Ubersuggest(Ubersuggest)
UbersuggestはGoogle Chromeの拡張機能で、サジェストワードを一括で調べることができます。なお、サジェストワードとは、特定のキーワードと関連して調べられている言葉のことで、検索ユーザーのニーズをより深く知る上で重要なものです。
Ubersuggestを有効にして、GoogleやYouTube、Amazonを訪問して検索するだけでデータを取得でき、手軽に調べることができます。
検索ボリュームのほか、競合性、関連キーワードなどの情報が得られます。
aramakijake(株式会社ディーボ)
aramakijakeは、SEOソリューションを手がける株式会社ディーボが提供する、無料のSEOツールです。
検索ボリューム(月間検索数と検索順位別の月間検索アクセス数の予測データ)を調べることができます。
キーワードを入力して、「チェックする」ボタンを押すだけのシンプルな機能となっています。
GMO順位チェッカー(GMOソリューションパートナー株式会社)
GMO順位チェッカーは、Webサイトの集客運営支援を手がけるGMOソリューションパートナー株式会社が提供する、有料のSEOツールです。
検索順位チェックに特化したツールで、登録キーワードの順位を毎日自動で取得してくれます。
検索順位のほか、SEOキーワード提案、難易度確認、順位変動アラートなども確認できます。
「ITreview Grid Award Winter」のSEOツール部門で最高位の「Leader」を受賞。
プランは、「プロ100(月額税込485円)」「プロ1000(同980円)」の2つ。無期限で利用できる無料プランも用意されています。
Pascal(株式会社オロパス)
Pascalは、もともと、SEOコンサルティングを手がけていた株式会社オロパスが、社内ツールとして開発利用していたものを、社外向けに改変して提供している有料のSEOツールです。
競合分析やコンテンツ診断、キーワード調査、検索順位チェックなどが可能です。
料金プランは「ライト(月額税込5万5,000円)」「プロ(同6万6,000円)」「アナリスト(同8万8,000円)」の3種類。
無料トライアルも用意されており、土日を含まない4日間、無料で試すことができます。
キーワードマップ(株式会社CINC)
キーワードマップは、自然言語処理技術や人工知能(AI)を用いたSaaSプロダクトの開発提供などを手がける株式会社CINCが提供する、有料のSEOツールです。
キーワードマップには、次の3つのメリットがあります。
- 関連性の高いキーワードを発見しやすい:ターゲットキーワードと関連性の高いキーワードを一覧表示することで、関連性の高いキーワードを発見しやすいです。
- キーワードのボリュームと競合性を把握しやすい:キーワードごとに検索ボリュームと競合性を表示することで、効率的にSEOキーワードを選定することができます。
- コンテンツの企画制作に役立てやすい:キーワードマップを参考に、コンテンツの企画制作を行うことができます。
プランは、「ライト」「スタンダード」「エキスパート」の3種類で、料金は要問い合わせ。
7日間の無料トライアル期間が用意されています。
TACT SEO(株式会社ウィルゲート)
TACT SEOは、コンテンツマーケティングやセールステックを手がける株式会社ウィルゲートが提供するSEOツールです。キーワード選定、内部対策、コンテンツSEOなど、サイト全体のSEO対策を支援する機能が備わっています。導入実績は5,000社以上。
まず、キーワード分析機能を活用し、ターゲットキーワードを洗い出した後、検索ボリュームや競合性、トレンドなどを分析します。
次に、キーワードグルーピング機能を活用して、キーワードをグルーピングします。
これをもとに、検索ボリュームや競合性、ターゲット層などに留意しながらキーワードを選定を行いましょう。
利用料金は、初期費用が10万円(税抜)から、9万円(税抜)から。
無料トライアルも用意されています。
tami-co(CROCO株式会社)
https://tami-co.biz-samurai.com/
tami-coは、コンテンツマーケティングソリューションなどを手がけるCROCO株式会社が提供する、有料のSEOツールです。SEOの知識がなくても検索上位を獲得できるよう、記事作成補助機能、キーワード選定機能、順位チェック機能が搭載されています。
「なぜ、競合ページが検索1位にランクインしているのか」がわかり、tami-coの提案を元に記事を作成すると検索上位に表示される記事が作れるようになっています。
プランは、「ライト(月額税抜4万9,800円)」「スタンダード(同9万9,800円)」「ビジネス(同14万9,800円)」「プレミアム(同19万9,800円)」の4つ。
7日間の無料トライアルが用意されています。
キーワード選定以外でSEOに役立つツールについては、下記の記事をご覧ください。
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まとめ
中小企業のデジタルマーケティング部門向けに、SEOキーワードの選び方を5つのステップに分けて説明しました。
SEOキーワードの選定は、デジタルマーケティング戦略において非常に重要です。
ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワード、それぞれが持つ特徴と効果的な使用方法を理解し、ビジネスの目的に応じて適切なキーワード戦略を立てましょう。
また、キーワード戦略は時間とともに変化するため、継続的な分析と調整が成功の鍵となります。
「SEOキーワードの選び方が、よくわからない」
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この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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