【初心者必見】SEO対策のやり方がゼロからわかる!やるべきことをステップに分けて徹底解説!
最終更新日:2024/05/20GoogleやYahoo!などの検索エンジンに対し、Webサイトを最適化することで検索結果の上位表示を狙うのがSEO(Search Engine Optimization)です。
SEOがWeb集客の入り口として重要だということは一般的によく知られていますが、実際のところ、検索結果の上位に表示されるようにし、検索流入数を上げるにはどのような手順で対策するのが良いのでしょうか。
本コラムでは、企業のマーケティング担当者でこれからSEO対策を勉強する初心者の方を想定し、そもそもSEOとは?といった基本的な知識に加え、SEO対策の具体的なやり方を4つのステップにわけてわかりやすくご紹介します。
初心者の方がこれからSEO施策を始めるための教科書のようなコンテンツを意識していますので、まずはSEOの全体像をつかみたいという方にはピッタリの記事となっています。
また、SEO対策に便利なツールもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
SEO対策とは?
SEO=「検索エンジン最適化」
まずは本コラムの導入として「そもそもSEO対策とは何か」ということやSEO対策を行う目的について簡単に整理しておきたいと思います。
まずはSEOの定義についてです。
SEO(Search Engine Optimization)とは、翻訳すると「検索エンジン最適化」となり、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、上位に表示されるよう、Webサイトを最適化していく施策のことを言います。
ちなみに「最適化(=Optimization)」と「対策」の意味が被重複するので「SEO対策」という表現は誤用とされるのですが、慣用的に広く使用されている言葉であるため、この記事でも使用することとします。
(1)SEO対策の目的
SEOを行うことで、検索している=情報を求めアクションを起こしているユーザーを、Webサイトに呼び込むことができます。
Webサイトの目的はさまざまですが、企業サイトの場合はお問い合わせや受注の獲得を主な目的として設置する場合が多いと思います。
Webサイトへの流入を増やすことで、より多くのユーザーを次のアクションへと誘導することができます。
特にニッチな業界ほど、数は少ないものの専門的な内容になるので、特定のキーワードで上位表示した際に成果に繋がりやすくなります。
具体的な例をあげると、あなたの会社が膜厚計という膜の厚さを測るような特殊機械を扱っていたとします。非常にニッチな業界になるので「膜厚計」というキーワードで調べて来た人は、その時点でもかなり見込み度の高いターゲットといえます(ネットサーフィンや趣味で探す人もほとんどいないため)。
そのため、膜厚計を扱っている会社なら、「膜厚計」関連のキーワードは確実に上位表示しておきたいですよね。
もし自社のWebサイトが検索結果に表示されなければ、他社のWebサイトが閲覧され、そのまま他社の商品が購入されてしまうかもしれません。自社を知ってもらうためには、検索結果で上位を目指す必要があるのです。
ただ、ここで留意しておかなければならないのが、SEOはWebマーケティングにおける手段の一つでしかないということです。
Webマーケティングの最終目的はWeb経由での売り上げ(受注)を増やすことなので、単にサイトへの流入数を増えただけではSEO対策が成功したとは言えません。
そのため、SEO対策はキーワードやコンテンツが自社のターゲットと合っているかということも考えながら行う必要があります。
(2)SEMとの違い
SEMとは、Search Engine Marketingの頭文字を取ったもので、日本語では「検索エンジンマーケティング」と訳されます。具体的には、検索エンジン上で広告やコンテンツを表示することで、Webサイトへの訪問者を増やすためのマーケティング手法です。
SEOは、SEMの一部だといえます。
SEMにはリスティング広告が含まれるため、費用がかかります。広告は、広告費を支払うのを止めると、上位に表示されなくなるため、短期的に効果を出すことを目的としたものです。
(3)SERPsとは
SERPsとは、Search Engine Result Pagesの頭文字を取ったもので、日本語では「検索結果画面」と訳されます。検索エンジンでキーワードを入力した際に表示される、検索結果の一覧ページのことです。
GoogleのSERPsは、次のような要素で構成されています。
- オーガニック検索結果:検索エンジンアルゴリズムに基づいて表示される検索結果
- 広告:検索結果画面上部に表示される広告
- 強調スニペット:検索結果の最上部に強調して表示される、検索キーワードに対する端的な回答
- 動画検索結果:動画検索時に表示される検索結果
- 画像検索結果:画像検索時に表示される検索結果
- ニュース検索結果:ニュース検索時に表示される検索結果
- ローカル検索結果:地域情報検索時に表示される検索結果
こうしたSERPsを踏まえ、どの要素での上位表示を狙うかを決め、これに合わせた戦略を立てる必要があります。
この記事では、基本的にオーガニック検索結果での上位表示させる方法について解説します。
SEO対策のメリット
SEO対策に取り組むことで、主に次の5つのメリットが期待できます。
(1)アクセス数を増加させられる
検索結果画面の上位に表示されることで、ユーザーにクリックしてもらいやすくなり、Webサイトへのアクセス数を増加させられます。
(2)潜在顧客にアプローチできる
SEO対策を行うことで、自社の商品やサービスに関心を持っている潜在顧客からのWebサイトへの流入を増やせるため、アプローチできます。
(3)ブランディング効果がある
検索結果画面の上位に表示されることで、企業やブランドの信頼性・認知度を高めることができます。
(4)コンテンツマーケティングの強化につながる
SEO対策の一環として、質の高いコンテンツを作成すれば、コンテンツマーケティングの強化につながります。
さらには、ユーザーの満足度向上や顧客ロイヤルティの向上につなげることができます。
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(5)費用対効果が高い
SEO対策は、自社で取り組めば、広告費などをかけることなく、検索結果画面の上位に表示されます。
長期的に安定したアクセスを獲得でき、費用対効果が高いといえます。
SEO対策での注意点
具体的なSEO対策の方法をお伝えする前に、知っておいていただきたい注意点が3つあるので、ご紹介いたします。
(1)SEO対策はGoogle対策
「SEO対策とは?」でSEOの定義について「検索エンジンに対しての最適化」としましたが、一般的にSEOにおいて「検索エンジン」というとGoogleを指します。
理由は単純で、日本ではGoogleのシェアが圧倒的で7割以上を占めているからです。
次点でYahooがシェアが多いのですが、Yahooは検索順位の決定についてGoogleと同じ仕組みを採用しているため、結果的に「Googleの検索エンジンに対して対策すること」イコールSEO対策という共通認識となっているのです。
(2)検索順位が決まる仕組み
SEOはGoogleのアルゴリズムへの対策を行えば良いということがわかったところで、どのように検索順位が決まるのか、その仕組みを押さえておきましょう。
まず、公開したWebサイトが検索結果に表示されるためには、クローラーと呼ばれるGoogleのロボットがクロール(巡回)した際に、そのWebサイトの情報がインデックスされる必要があります。要は、GoogleにWebサイトの存在を認識してもらうのです。
インデックスされたすべてのWebサイトは、Google独自の200以上もの要素を考慮した複雑なアルゴリズムによって決定されます。
主な要素は以下の3つです。
コンテンツの関連性
検索されたキ-ワードとページの内容の関連性が高く、ユーザーにとって有益な情報であるかどうかが評価されます。
コンテンツの関連性を評価するために、Googleは次のようなさまざまな要素を分析します。
- ページのタイトルとメタディスクリプション
- ページの内容
- キーワードの出現頻度
- キーワードの配置
- 画像のalt属性
- 内部リンクと外部リンク
ページの質
そのWebページの信頼性や専門性、情報量、鮮度などが評価されます。
次のような、さまざまな要素が分析されます。
- ドメインの権威性
- ページの読みやすさ
- ページの更新頻度
- 著者情報
- ソーシャルメディアでのシェア数
ユーザーの行動
ユーザーが検索結果をクリックしたかどうか、どのくらいページに滞在したかなどの行動データが評価されます。
次のような行動を分析することで、ユーザーにとって有益なページかどうかを判断しています。
- クリック率(CTR)
- 滞在時間
- 直帰率
- スクロール率
(3)Googleが高く評価するコンテンツとは
Googleのアルゴリズムは常に更新されており、検索順位もそれに伴って変動します。
このため、SEOも細かく見ると、対策方法は少しずつ変わっていきます。
ただ、Googleの基本的な考え方はほとんど変わっておらず、Googleが理想とするコンテンツ像に近づけることがSEOの近道です。
そして、Googleが高く評価するコンテンツの傾向として、知っておきたいものが「E-E-A-T」と「YMYL」です。どちらも、Googleがページの品質を評価する際に重視する概念です。
E-E-A-Tとは
以下の4つの要素の頭文字を取ったものです。
- Expertise(専門性):特定の分野に関する深い知識と経験を持っていること
- Experience(経験):特定の分野の実務経験を持っていること
- Authoritativeness(権威性):信頼できる情報源であること
- Trustworthiness(信頼性):情報の正確性と信頼性が高いこと
これらの要素のうち、最も大切なのは4つ目の「Trustworthiness(信頼性)」で、特に、YMYL関連のコンテンツで重視されます。
YMYLとは
YMYLとは、Your Money or Your Lifeの頭文字を取ったもので、ユーザーのお金や生活に影響を与える可能性のあるトピックを指します。
具体的には、以下のようなトピックが含まれます。
- 健康
- 金融
- 法律
- 政治
- ニュース
YMYLに関する情報は、ユーザーにとって非常に重要であり、間違った情報が提供されると大きな損害を与える可能性があるため、特にE-E-A-Tの要素は厳しく評価されます。
オリジナリティの高いコンテンツとは
Googleは、ユーザーにとって有益で、信頼できる情報提供を重視しています。
そのため、ほかのサイトと同じような内容ではなく、独自の視点や経験に基づいたオリジナリティの高いコンテンツは、ユーザーにとって価値があると判断されます。
ただし、オリジナリティが高いだけであれば、必ずしも上位表示されるわけではなく、コンテンツの質や信頼性も重要です。
オリジナリティの高いコンテンツを作成するためには、次のようなポイントを満たす必要があります。
- 独自の視点や経験に基づいた内容
- ほかのサイトにはない情報を盛り込む
- 最新の情報やトレンドを取り入れる
- 読みやすく、わかりやすい文章
- 適切なキーワードを使用する
オリジナリティの高いコンテンツというと、ハードルが高いと感じるかもしれませんが、作りやすいのがインタビュー記事です。
自社の顧客や、社内で専門知識を持つ従業員などにインタビューを行い、記事にまとめて公開すると良いでしょう。
SEOの施策の種類
SEOの手法は一般的に「内部施策」と「外部施策」の2つに分類されます。
(1)内部施策
内部施策とは、Webサイト自体の構造やコンテンツを改善することで、検索エンジンからの評価を高め、検索結果の上位表示を目指す施策のことです。
テクニカルSEO
内部施策のうち、Googleのクローラーに巡回してもらいやすいサイト構造にしたり、ページの表示速度を上げたりといった技術的な施策を「テクニカルSEO」といいます。
ほかにも、モバイルフレンドリーにする、構造化データを利用するする、セキュリティ対策を講じるなどの施策が挙げられます。
コンテンツSEO
独自性が高く、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成したり、SEOを意識してコンテンツをリライトしたりなど、コンテンツに手を加える施策を「コンテンツSEO」といいます。
ほかには、適切なキーワードを選定して盛り込んだり、タイトルタグやメタディスクリプションを最適化したり、画像にalt属性を設定するといったメタタグ対応も該当します。
(2)外部施策
外部施策とは、自社のウェブサイト外部からの評価を高めるもので、ほかのWebサイトからの被リンクを獲得することを主な目的としています。
具体的には、次のような方法があります。
- プレスリリース配信を行う
- ソーシャルメディアでの情報発信を行う
- ブログ記事へ寄稿する
- Q&Aサイトへの回答でリンクを付ける
やみくもに数多くの被リンクを獲得すれば良いというわけではなく、質の高い被リンクを獲得することが重要です。
また、不自然な被リンク獲得は逆に評価を下げてしまうので、注意が必要です。
【ステップで解説】SEO対策のやり方
ここからは、具体的なSEOの方法をご紹介します。
【ステップ1】対策キーワードを決める
まずは、キーワードの選定からスタートします。
(1)【基本の考え方】自社サービスの見込み顧客を獲得できるキーワードを選出する
SEO対策の第1ステップは、対策したいキーワードを決めることです。
まず、対象のWebサイトが取り扱う商品やサービスを求めている人が、検索エンジンでどのようなキーワードで情報を探すかを想像します。
このとき大切なのが、自社の商品・サービスのお客様になり得る「見込み顧客」の視点に立って考えることです。
たとえば、「通販で空気清浄機の購入を検討しているユーザーは、こんなキーワードで検索するのでは?」というように予測します。
- 空気清浄機 通販(買いたい)
- 空気清浄機 価格(買いたい)
- 空気清浄機 比較(情報を知りたい)
- 空気清浄機 評判(情報を知りたい)
このとき注意したいのが、ユーザーの「検索意図」を意識することです。
Googleの検索機能はどんどん進化していて、近年ではユーザーの「検索意図」までを予想して検索結果を表示するようになっています。
たとえば「アメリカ大統領」と検索すれば、現在ではジョー・バイデン氏の情報が一番上に出てきます。
これは、Googleが、ユーザーが知りたいのは「今のアメリカ大統領の情報」であるという意図を予測した結果です。
そして、このようなユーザーの検索意図は、次の通り4つの「〇〇したい」という欲求に大別されます。
それぞれの欲求によってユーザーが使うキーワードの組み合わせは微妙に異なり、その意図を汲んだ検索結果の表示のされ方も異なります。
そのため、キーワード候補を決める際には、予想したキーワードを一度自分で検索してみましょう。上位に表示される結果が、自社のお客様の意図にあっているかどうかを確認できるとベストです。
4つの検索インテント(検索意図)
- 知りたい(Knowクエリ)
- 行きたい(Goクエリ)
- やってみたい(Doクエリ)
- 買いたい(Buyクエリ)
SEO対策でのキーワードの選び方については下記の記事でより詳しく解説しています。
(2)競合サイトの設定キーワードを確認する
見込み顧客が検索に使うであろうキーワードを予想したら、次は、競合サイトが対策しているキーワードを確認します。
これには、無料で使える簡易的なSEOチェックツールが便利です。次にご紹介する「SEOチェキ」はその一例です。
「SEOチェキ」の検索窓に競合サイトのURLを入力すると、そのサイトのtitle・meta description・meta keywords・h1タグなどがわかります。
これらの部分には、そのサイトが狙いたいキーワードが含まれているので、競合サイトのキーワード傾向を確認することができます。
競合サイトが狙っているキーワードを参照して、自社のキーワード設計に役立てましょう。
おすすめツール「SEOチェキ」
(3)自社サイトがオーガニック検索で獲得しているキーワードを確認する
(4)競合サイトがオーガニック検索で獲得しているキーワードを確認する
次に、自社サイトおよび競合サイトがオーガニック検索ですでに流入を獲得しているキーワードをそれぞれ確認します。
これは、自社・他社それぞれの強みを把握することに役立ちます。
自社サイトですでに検索エンジンから評価されているキーワードの関連キーワードは流入が伸びやすい傾向があります。また、競合サイトがオーガニック流入を獲得しているキーワードから自社に足りないコンテンツが何であるかを知ることもできます。
この点を確認するには「キーワードマップ」というツールが便利です。
「自然検索獲得キーワード」を確認できる一部の機能は、無料で使うことができます。
おすすめツール「キーワードマップ」
(5)検索ボリュームを確認する
さらに、対策したいキーワードの検索ボリュームを確認します。
自社の顧客のニーズに合ったキーワードであっても、そもそもそのキーワードを検索する人が少なければ流入を見込むことはできません。
キーワードを設定する際、一般的には、検索ボリュームが3,000~5,000ほどあることが目安です。ただし、ニッチな業界は例外です。
検索ボリュームの確認には、Googleの「キーワードプランナー」が便利です。
「キーワードプランナー」は、本来はGoogleに広告を出稿する際に役立つツールとして提供されていますが、月間検索ボリュームや関連するキーワード候補を確認することができます。
Googleのアカウントがあれば無料で使うことができます。
おすすめツール「Googleキーワードプランナー」
(6)SEO難易度を確認する
検索数が非常に多いキーワードはそれだけ競合も多く、上位表示を狙うことが難しくなります。
あるキーワードで上位表示を狙うことがどれだけ簡単か・難しいかを表す指標はSEO難易度(キーワード難易度)と呼ばれ、キーワードの設定にあたり事前に確認しておく必要があります。
SEO難易度(キーワード難易度)を確認するには「Ubersuggest」という無料ツールがおすすめです。
対策したいキーワードを入力すると、そのキーワードで現在トップ10にランクインしているサイトの平均的な被リンク数やドメインスコアを知ることができます。
ポイントは、トップ10を獲得しているWebサイトのドメインスコアや被リンク数と自社サイトの数値にどれだけ開きがあるか、という点です。
トップ10と自社サイトの数値にかなり開きがある場合は、そのキーワードは最初に狙うものとしては避け、もう少し難易度の低いキーワードを狙うことから始めるという考え方もあります。
おすすめツール「Ubersuggest」
【ステップ2】コンテンツを作成する
キーワードを選定したら、実際にコンテンツを作成していきます。
(1)【基本の考え方】ユーザーの課題が解決されるコンテンツを作成する
対策するキーワードを決めたら、そのキーワードを含むコンテンツを制作していきます。
その際、もっとも大切なことは、自社が設定した対策キーワードで情報を検索するユーザーが抱えている課題を想定し、その課題を解決できる方法、知識、回答などの情報を含むコンテンツを作ることです。
SEO対策のためのコンテンツを作るのではなく、あくまでもユーザーにとって有益な情報を提供できるコンテンツであることが第一条件です。
SEO対策を行う上でコンテンツの内容は非常に重要であり、いくらテクニック的に施策を行ってもコンテンツの中身が有益でないとユーザーは離脱してしまいます。
しかし、「ユーザーに有益なコンテンツ」と言われても、初めてSEO対策を行う方にはハードルが高いかもしれません。
その場合、社内にあるコンテンツを流用する事で、手軽に良質なコンテンツを作成することから始めましょう。
社内の資料は、これまで現場の方々が顧客に合わせて改善を重ねてきたものです。そのため、内容もある程度はストーリー仕立てになっているものが多く、流用すれば質の高いコンテンツになります。
特に、以下のようなコンテンツはとても汎用性が高く、様々な発信コンテンツに転用が可能です。
- 営業の提案資料
- 過去のセミナー資料
- 専門領域の技術資料
- 新人研修用の資料
- 過去に出版した書籍
- 例えば、選定したキーワードに沿いながら、社内資料をブログ記事化していくといっただけでもSEOの有効な施策となります。
コンテンツ制作について詳しくはこちらの記事もご覧ください。
(2)対策キーワードをページのタイトルに入れる
対策したいキーワードをページタイトルに含めることもSEO対策の基本です。
できるだけ、タイトルの最初の方へキーワードを盛り込むことが大切です。
また、タイトルタグやディスクリプション、キーワードタグといったメタタグにもキーワードを含めましょう。
Titleタグについては、以下の点も押さえておきましょう。
- 検索エンジンがもっとも重視する要素。ここに必ず対策キーワードを含める。
- 検索結果では一番大きな文字で表示される。ユーザーにクリックしてもらいやすいよう、ページの内容をわかりやすく表現する。
- 文字数が長すぎると表示が省略されるので、30文字前後が望ましい。
- Webサイトではブラウザのタブの部分に表示される
(3)対策キーワードのサジェストを見出しにする
h1タグ、h2タグなどの「見出し」に対策キーワードのサジェストキーワードを入れることも有効です。
サジェストキーワードとは、ユーザーが検索した文字列に関連の深いキーワードを検索エンジンが予測して表示する機能のことで、Googleでは検索結果一覧の最下部に表示されます。
サジェストワードを見れば、ユーザーのニーズや検索意図などを把握できます。
サジェストキーワードではGoogleで実際に検索されているキーワードの組み合わせやユーザーが検索する可能性が高いキーワードが表示されるので、自社の対策キーワードとあわせて検索される情報を確認し、網羅的な対策をすることができます。
サジェストキーワードの一覧をチェックするには「グーグルサジェスト キーワード一括DLツール」が便利です。
おすすめツール「グーグルサジェスト キーワード一括DLツール」
(4)検索順位1~3位のページにあって、自社のページにないコンテンツを追加する
実際に対策キーワードで検索してみて、上位1位~3位のページをチェックしましょう。
上位サイトにあって自社サイトにないコンテンツを追加することで、よりユーザーの検索意図にあった情報を取り込むことができます。
(5)ページの最初の200文字以内に対策キーワードを入れる
ページの冒頭200文字程度の文章(導入文)に、対策キーワードを含めつつ、そのページで伝えたい内容を端的に表します。
導入文はリードとも呼ばれ、ここでキーワードの検索意図に対する端的な文章を記載することで、強調スニペットも狙えます。
(6)オリジナル画像や動画を埋め込む
ストックフォトサイトからダウンロードした汎用的な写真よりも、文章で説明した内容を補足するような概念図やチャート、グラフなど、オリジナルの図表を作成して挿入することが理想です。
動画を挿入する場合はYoutubeにアップロードしたファイルの埋め込みで問題ありません。
とくにHowTo記事では、動画による解説があるとユーザーと検索エンジンの双方に対して効果的です。
【ステップ3】対策ページにリンクをはる
コンテンツを作成できたら、リンクを設置しましょう。
(1)【基本の考え方】リンクは内部リンクと外部リンクの2種類がある
SEO対策のもうひとつの重要な要素がリンクのコントロールです。
リンクには「内部リンク」と「外部リンク(被リンク)」の2種類があり、自社サイト内のページやコンテンツをつなぐリンクを「内部リンク」、自社サイト以外の外部のサイトから自社サイトに張られたリンクを「外部リンク(被リンク)」といいます。
SEO対策には、内部リンクの最適化と外部リンク(被リンク)の獲得が必要になります。
(2)内部リンクをはる
リンクのコントロールでは内部リンクの最適化が重要です。
内部リンクには、グローバルメニュー・パンくずリスト・サイドバー・フッターリンク・記事内リンクなどの種類があります。
内部リンクを張ることで、ユーザーの回遊率や流入数を上げたり、Googleなどの検索エンジンに対してどのページが重要かを示したりすることができます。
また、自社サイト内で内容的に関連のあるページから対策キーワードを含む良質なページへリンクを張ることで、ユーザーの利便性が上がり、Googleの評価も高まる可能性があります。
(3)外部リンクをはってもらう
「被リンク」とも呼ばれる外部リンク対策も重要です。
関連性の高い外部サイトから自社サイトへリンクが張られるということは、自社サイトが「参考にするに値する」と評価されていることになり、Googleからも評価されます。
以前はこの仕組みを利用し、SEO対策の業者から大量の被リンクを購入して強引に表示順位を上げるという手法をとるWebサイトが見られました。
しかし、現在では関連性のないサイトからの大量の被リンクはむしろGoogleのペナルティの対象となってしまうため、このような手法は使われていないようです。
検索エンジンからも評価される外部リンクを得るには、対策キーワードに関連するジャンルですでに評価されているページに、自社ページへのリンクを張ってもらうことが必要です。
まず、ユーザーの役に立つ内容を備えたコンテンツを作り、外部リンクが自然に張られるのを待つのが賢明だと言えます。積極的な対策としては、権威のあるメディアに寄稿してリンクを張ってもらえるようお願いする、関連するジャンルの企業を取材して記事紹介のリンクを張ってもらう、といったコンテンツ施策も有効でしょう。
【ステップ4】対策キーワードの順位を定点観測する
ここまで対策できたら、対策ページの検索順位をウォッチします。
(1)【基本の考え方】長期視点でリライトや施策の見直しを
ステップ1~ステップ3のひと通りの対策はSEO効果を上げるのに不可欠ですが、これだけでSEO対策が完了するわけではありません。
施策が思った通りに機能し、自社サイトが上位表示されるかどうかは、実際にやってみなければわかりません。
Webサイトやコンテンツのリリース後も、対策キーワードの順位の推移や変動を見守り、結果が出なければキーワード選定をし直したり、コンテンツ施策を追加したりする必要があります。
SEO対策は広告の出稿と比べると、費用をかけずに実現できる施策が多いです。しかし、成果が出るまでには時間がかかることを心得ておかなければなりません。
(2)キーワードの順位を定点観測
キーワードの順位の変化を追うには、「GRC」というオンラインソフトがおすすめです。
20キーワードまでであれば無料で使うことができ、グラフ表示により過去の順位変化も確認することができます。
おすすめツール「GRC」
(3)順位が落ちたらリライト
すでにアップしているページの順位が落ちた場合、競合のページが新たに何らかの対策を講じたことで負けてしまったか、検索エンジンのアップデートが行われた可能性があります。
【ステップ1】から見直して、コンテンツをリライトすることで復活を狙いましょう。
検索エンジンのアップデートがあったのかどうかを推測するのには「namaz.jp」というツールが便利です。;
おすすめツール「namaz.jp」
(4)3ヶ月経っても100位以下なら見限る
アップしたページが3ヶ月以上経っても100位以下の場合、そのページのままで検索上位になるのは難しいと言えます。
新たに別のコンテンツを作るか、戦略的なリライトを行ってSEO対策をし直しましょう。
SEOでやってはいけないこと
Googleのアルゴリズムは、検索によってユーザーが正確な情報を素早く手に入れることができるよう日々改善されています。
そのため、例えばGoogleのアルゴリズムをハックしてコンテンツの中身に関係なく検索順位だけ上げようという試みはルール違反とされます。
代表的な例が、リンクを購入して外部リンクを不当に獲得するという方法です。
過去にはそのような手法で検索上位を獲得することもできていましたが、対策で大規模なアルゴリズムのアップデートが行われました。
その他にコピーコンテンツや、キーワードの詰め込み、隠しテキストなどもSEOでやってはいけないことの例です。
仮にGoogleによって自社のサイトが上記のような行為を行っていると判断された場合はペナルティとして、検索順位が下落したり、検索結果から削除されるなどの処置が行われます。
SEO対策のやり方を解説したYouTube動画
上でお伝えした内容は、SEOの基本となりますが、文字情報よりも動画の方が理解しやすいという方も多いでしょう。
そこで、SEO対策の基本的なやり方を解説したYouTube動画をいくつかピックアップしてご紹介いたします。
2024年から始めるSEO対策のやり方(ウェブ職TV)
Webメディア運営やWebコンサルティングを行う株式会社メリルの代表取締役が解説するSEOです。
1時間5分31秒と、長い動画の中で、主にブログ型のオウンドメディアを展開してSEOを行う方法を解説されています。
視聴者として、企業のマーケティング担当者だけでなく、アフェリエイターも対象とした内容となっており、わかりやすい点が特徴です。
「ウェブ職TV」は、Web業界の最新動向を発信しているチャンネルで、ほかにもChatGPTの活用方法などの動画が公開されています。
【5分で分かる】SEOの基本についてアニメーションで簡単に理解しよう!(スタビジ【誰でもAIデータサイエンス】byウマたん)
AIやデータサイエンスを軸にした事業を展開する株式会社ダブダブのCEOが解説するSEOです。
トータルで5分39秒という短い動画ですが、広告とSEOの違いや、GoogleだけでなくYouTubeやAmazonにおけるSEOについても触れながら、コンパクトにまとめられています。
Webマーケティングの領域からではなく、データサイエンスの領域から解説されており、狭義のSEOに絞られた内容になっています。初心者が最低限の知識を得るために、まず視聴するという使い方が良いでしょう。
【完全版】SEO対策の教科書(SEOおたく / LANY(レイニー))
SEOコンサルティングを手がける株式会社LANYの代表取締役が解説するSEO動画です。
1時間36分と長尺な動画になっており、SEO対策の内容が網羅されています。
タイムコードが記載された目次も記載されているため、まずは興味のある部分、知りたい部分のみを視聴するのも良いでしょう。
【2024年最新版】SEO対策の教科書(※これを学ばないと中級になれません!)(ナイルTV / WEBマーケティング相談室)
SEOやコンテンツマーケティングを基軸としたデジタルマーケティング支援を行うナイル株式会社が運営する「ナイルTV / WEBマーケティング相談室」の動画です。
具体的な施策だけではなく、初心者向けに「SEOとは何か?」という前提条件や予備知識から、丁寧に解説されています。
動画の長さは55分21秒。こちらもタイムコードが付いています。
「ナイルTV / WEBマーケティング相談室」ではほかに、Web広告や、お問い合わせを増やすためのコンテンツの作り方などの動画を公開しています。
【必見】2024年のSEO対策を発表します(StockSun-WEBコンサルティング-)
Webコンサルティングなどを手がけるStockSun(ストックサン)株式会社が解説するSEOです。
冒頭で2023年のSEO動向についての総括が解説されているため、2023年のSEOがうまくいかなかった方は、実施した施策と照らし合わせながら視聴すると良いでしょう。
動画の長さは12分32秒と短めですが、やや早口で解説されているため、初心者の方が初見ですべてを理解するのは、難しいかもしれません。こちらもタイムコードが付いており、後から必要な部分だけ復習することができます。
SEO対策でよくあるご質問
最後に、SEO対策に関してよくあるご質問をまとめてみました。
記事のおさらいとしてご覧ください。
SEOとは?
SEO(Search Engine Optimization)とは、翻訳すると「検索エンジン最適化」となり、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、上位に表示されるよう、Webサイトを最適化していく施策のことです。
SEO対策の種類は?
SEOの手法は一般的に次の3つに分類されます。
- ターゲットユーザーにとって有益なコンテンツを作成する(コンテンツSEO)
- Webページを検索エンジンに正しく理解してもらえるよう整える(内部対策)
- 外部リンクを獲得する(外部対策)
初心者におすすめのSEO対策は?
ユーザーに有益なコンテンツを作成する「コンテンツSEO」がおすすめです。
SEOを行うときに便利なツールは?
キーワード選定では、検索ボリュームの調査に「Googleキーワードプランナー」、競合他社の調査には「キーワードマップ」などのツールがおすすめです。
成果の観測には「GRC」「namaz.jp」などがおすすめです。
まとめ
SEO対策は本コラムでご紹介した通り、基本的な知識とそれぞれのステップをもとに、自社で工夫できることがたくさんあります。
「Webサイトは作ってからが本番」とよく言われるように、SEOにおいても長期的な視点を持ってPDCAを回し続けることが大切です。
競合や検索エンジンの動向を随時チェックしつつ、できることから地道に進めてみましょう。
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Googleのアルゴリズムは常に更新されており、検索順位もそれに伴って変動します。そのため、常に最新の情報を提供し、ユーザーにとって有益なページを作成することが重要です。
SEO対策は、自社で行うことも可能ですが、信頼できるパートナーに任せるのも一つの手段です。
クラウドサーカスは、これまで2,300社以上のマーケティング支援に携わったノウハウと自社での経験を活かして、ホームページ制作から運用サポート、リード獲得支援まで、ワンストップでサービスを提供しています。Webコンサルティングサービスも提供しており、SEO対策への専門的なアドバイスも可能です。
ご興味のある方は、ぜひWebコンサルサービス概要資料をご覧ください。
SEO対策を行う上で、ホームページの整備にはCMSの導入が効果的です。
「CMS BlueMonkey」は、SEO対策する上での基本機能を揃えています。
さらに、ホームページ制作時にSEO対策を考慮しますので、運用に頭を悩ませる必要もありません。
コンテンツを強化するためにCMSを使えば、ページの管理や更新が簡単になり、コストも削減できます。
CMSを導入する際は、目的に合った適切なベンダーを選ぶことが不可欠です。
CMS導入の目的を明確にした上で、自社の施策にかなった運用体制の提案や手厚いサポートをしてくれるベンダーをパートナーに選ぶことが、ホームページ経由でリードを獲得する鍵となります。
CMS「BlueMonkey」を開発・提供しているクラウドサーカスでは、ホームページ制作から運用サポート、リード獲得支援まで、ワンストップでサービスを提供しています。
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BtoBのデジタルマーケティングメソッド決定版 BtoB企業の実践的デジタルマーケティングノウハウ『DPOメソッド解説資料』 これまで2,300社以上のマーケティング支援に携わったノウハウと自社での経験を活かして、BtoB企業向けの成功ロードマップ「DPOメソッド」を作成しました。
この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
BlueMonkeyの導入事例はこちら!