CMSとワードプレス(WordPress)の違いとは?比較やメリット・デメリット、選ぶポイントをわかりやすく解説
最終更新日:2024/10/22いまさら聞けない「CMS」とは?基礎からわかるCMS入門資料をご提供!
Webサイトやホームページの制作でよく耳にする言葉が「CMS(シーエムエス)」と「ワードプレス」です。しかし「聞いたことがあるが、詳しく意味を知らない」「そもそもCMSやワードプレスで何ができるの?」と両者の違いがわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではCMSとワードプレスの違いの説明やそれぞれの基礎知識、おすすめのCMSの紹介までわかりやすく解説します。
- 自社でCMSの導入を検討しているが違いがわからない
- 自社に合った最適なCMSを見つけたい
- Webサイト(ホームページ)のリニューアルを考えている
- CMSを活用して自社サイトを更新したい
などを考えている方におすすめの記事です。ぜひ最後までご覧ください。
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目次
CMSとワードプレス(WordPress)との関係
まずCMSとワードプレスについてそれぞれ説明します。CMSとはWebサイトやデジタルコンテンツを運用・管理するために必要な機能をまとめたシステムのことです。CMSを用いることで、Web領域の専門知識がなくても簡単にWebサイトの更新や管理ができます。
一方、ワードプレスはCMSの一種です。数あるCMSの中で圧倒的なシェアを誇り、個人ブログから企業のWebサイト、オンラインショップまで幅広い用途で利用されています。誰でも無料で使えるオープンソース型であるのも魅力です。
まとめるとCMSはWebコンテンツを管理するシステム全般の総称であり、ワードプレスはその中で代表的なツールであるということです。
両者の関係性がわかったところで、ここからはCMSとワードプレスの特徴を詳しく解説します。
CMSとは
CMS(Contents Management System)とは、「コンテンツ・マネジメント・システム」の略称で、Webサイトのコンテンツを作成・管理するためのソフトウェアです。従来Webサイトの構築や管理にはHTMLやCSSといった専門知識が必要で、サイト運営を外部に依頼するか、自社で専門知識を持つ人材を雇い入れる必要がありました。こうした問題を解決するために開発されたのがCMSです。
CMSの登場により、誰でも簡単にWebサイトのページ制作や更新を行えるようになりました。コンテンツ管理や更新作業のみならず、SEO対策やマルチデバイスの対応など、Web制作に多くのメリットをもたらすことから、 いまやWebサイト制作に必須のツールとして定着しています。
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CMSの種類
CMSは大きく分けてオープンソース型と商用型CMSの2種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
オープンソース型CMS
オープンソース型は、ソースコードがインターネット上に公開されているタイプのCMSです。誰でも自由に使用でき、デザイン変更や機能の追加などのカスタマイズが行えます。
特徴としてはCMSのライセンス費用が無料であることです。ドメインやサーバー代などの費用はかかりますが、運用コストを大幅に抑えられます。機能を拡張するプラグインやデザインテンプレートも豊富に揃っており、費用をかけずにクオリティの高いサイト制作が実現します。
商用CMS
商用CMSとは無料のオープンソース型と異なり、有料で提供されるCMSです。企業が独自に開発したCMSで、中規模から大規模のサイト構築に適しています。ベンダーによる手厚いサポートやセキュリティ対策が充実しており、安心して利用できるのが強みです。
商用という名前のとおり、 企業利用を前提にした機能が多数搭載されています。たとえばクラウドサーカスが提供する国産CMS「BlueMonkey」では、直感操作ができる管理画面や多人数運用機能、SEO対策標準対応など、サイト運用を快適にする便利な機能を揃えています。
商用CMSを提供するベンダー(企業)の中には、Webサイトの制作に加え、Webマーケティング支援を行う企業もあります。Webサイトは作って終わりではありません。その後の継続的な運用や改善によって、問い合わせや資料請求などの成果を得られます。Webサイトからの成果を出したいのであれば、Webマーケティングに精通し伴走支援を受けられるベンダーを選ぶといいでしょう。
商用CMSは大きく2種類に分かれ、CMS機能をクラウドサービスとして提供するクラウド型と、自社内にサーバーを構築し自社で運用・管理するオンプレミス型があります。
クラウド型
オンライン上のサーバーで提供されているCMSを、インターネットを介して利用するタイプです。自社で専用サーバーを用意する必要がないため、導入負担が少なくすぐに利用できるのが特徴です。
保守・メンテナンスも基本的にベンダー側が請け負い、アップデートや法改正による仕様変更も自社で対応する必要がありません。クラウド型はインターネット環境さえ整っていれば場所を問わずどこでも利用できることから、テレワークや在宅勤務といった柔軟な働き方にも対応可能です。
オンプレミス型
自社サーバーにCMSをインストールして利用するタイプを指します。クラウド型が普及する前はオンプレミス型が主流でした。
オンプレミス型のメリットは、強固なセキュリティ体制の構築です。自社サーバーと社内ネットワークを利用するため、適切な運用管理がきちんとできていれば、外部に情報が流出することはほとんどありません。
また開発の自由度が高いのもオンプレミス型ならではの特徴です。自社の要望に応じて機能を拡張したり、導入済みのシステムの連携など、自社独自の要件に最適化されたシステム環境を構築できます。サービス内容が決まっているクラウド型よりも柔軟なカスタマイズが行えます。
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ワードプレス(WordPress)とは
続いてはワードプレスについての説明です。ワードプレスは世界で最も利用されているオープンソース型のCMSです。2003年にブログ用のプラットフォームとして誕生し、いまでは個人サイトやECサイト、企業のコーポレートサイトなど、さまざまな用途に利用されています。無料で使えるだけでなく、豊富なデザインや拡張機能が提供されており、初心者からプロまで多くの人々に支持されています。
ワードプレス(WordPress)のメリット
ワードプレスには多くのメリットがあります。以下では代表的なものを紹介します。
無料で利用可能
ワードプレスは基本的に無料で利用できます。厳密にはワードプレスを設置するサーバーやドメインの費用が別途発生しますが、それでも月数千円程度で収まります。商用CMSを利用するよりも初期費用を抑えられるため、リスクを抑えながらサイト運営を始められます。
初心者に優しい
ワードプレスのメリットのひとつに、使いやすさが挙げられます。専門知識がなくても、記事の執筆や装飾などを直感的な操作ができるため、初心者でも効率的にコンテンツ制作を行えます。チュートリアルやオンラインコミュニティも豊富にあり、操作に迷った際もすぐに解決策を見つけられます。コードやプログラミングを学ぶことなく、Webサイト制作の経験がない初心者でも手軽にサイト制作やコンテンツ作りが行えます。
豊富なテーマとプラグインがある
ワードプレスには、サイトのデザインや構成を変更できるテーマやプラグイン(拡張機能)が用意されています。テーマは数千種類あり、好きなデザインを選んでインストールするだけで、洗練されたWebサイトを瞬時に構築できます。プラグイン機能では、問い合わせフォームの設置やセキュリティ対策、画像軽量化などサイト運営に必要な機能を拡充でき、利便性の向上を図れます。誰でも手軽に自身のニーズに合った高機能なWebサイトの作成・管理が可能です。
SEOに強い
SEOに強いのもワードプレスの大きなメリットのひとつです。内部構造がSEOに最適化されているため、検索エンジンで上位表示されやすい仕組みになっています。またSEO対策用のプラグインも充実しており、初心者でも高い集客効果を持つWebサイトやブログを作れます。
ワードプレス(WordPress)のデメリット
多くのメリットを得られるワードプレスですが、もちろんデメリットも存在します。
セキュリティ対策が必要
ワードプレスは世界で最も利用されているCMSのため、CMSの脆弱性を突いたサイバー攻撃が多発しています。過去にはプラグインの改ざんで詐欺サイトへ誘導されたり、Webサイトにトロイの木馬系のマルウェア(コンピュータや利用者に被害をもたらすことを目的にした悪意あるソフトウェア)を埋め込まれたケースが報告されています。
サイバー攻撃を防ぐためにも、しっかりとしたセキュリティ対策が必要です。定期的なアップデートやセキュリティプラグインを導入するようにしましょう。
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サポートが限定的
ワードプレスには日本語による電話やメールサポートはありません。したがって利用時にトラブルが発生した場合は、公式サイトやコミュニティを利用して情報を探し、基本的に自分で解決する必要があります。サポートを受けたい場合は、有料のサポートプランを契約するか、商用CMSを選ぶといいでしょう。
カスタマイズには技術が必要
複雑なカスタマイズや、プラグインにない機能を実装したい場合は、専門的なスキルが必要です。たとえばテーマをカスタマイズしたいのであればHTMLやCSSの専門知識、機能の追加にはPHPやワードプレスへの深い造詣が求められます。ワードプレスは知識がなくても一定水準のWebサイトは作れますが、より高度な設定を行うには相応の技術と知識が必須といえるでしょう。
商用CMSとワードプレス(WordPress)の違い
ここまで商用CMSとワードプレスの基礎知識について解説しました。ここからは両者の具体的な違いを解説します。
企業組織での利用を前提に開発
商用CMSは企業利用を前提に開発されています。スケーラビリティやパフォーマンスが重視されており、大規模なトラフィックにも耐えられる設計がされているのが特徴です。一方、ワードプレスは個人事業主の利用を想定して作られています。ワードプレスで大規模なサイト運営を行うのであれば工夫が必要です。
ベンダーのサポートを受けられる
商用CMSはベンダーからのサポートが受けられます。問題が発生した場合、ベンダーに問い合わせて迅速に対応してもらえます。また、操作面のサポートや技術支援も受けることができ、安心して利用できます。ワードプレスの場合は、先述したように公式のサポートは限られているため、自力で解決するのが基本です。
アップデートや不具合対応の保証がある
商用CMSは、ベンダーによる定期的なアップデートやメンテナンスが行われており、CMSを常に最新の状態で利用できるように整備されています。ワードプレスも定期的にアップデートが行われますが、テーマやプラグインが最新バージョンと互換性がない場合、サイトが正常に動作しなくなるリスクがあります。不具合が発生しても自身で対策する必要があり、問題解決までに時間と労力がかかります。
マニュアルの整備
商用CMSの場合、ベンダーの多くがCMS導入支援サービスを提供しています。たとえばBlueMonkeyでは、導入企業様向けのサポートサイトを設けており、操作方法から機能の疑問点の解消まで幅広くバックアップしています。サポートサイト以外にも電話やメールサポートも行っており、CMS導入後も快適に利用できる環境が整えられています。ワードプレスは基本的な使い方や設定方法は解説サイトなどで学べますが、実際の使い方などは自身で習得する必要があります。
ワードプレス(WordPress)以外のおすすめCMS
ワードプレス以外にもさまざまなCMSがリリースされており、用途やニーズに応じて選ぶことが大切です。ここからは代表的な6つのCMSを紹介します。
Movable Type(ムーバブルタイプ)
Movable Typeは、ブログから企業サイトまで幅広く対応できるCMSです。商用利用向けに開発されており、高いセキュリティと安定性が特徴です。カスタマイズの自由度が高く、専門的なサポートも受けられます。操作は直感的で分かりやすく、多くのテンプレートが用意されているため、短時間で美しいWebサイトの制作が可能です。
Drupal(ドゥルーパル)
Drupalは、高度なカスタマイズが可能なCMSです。大規模なサイトの構築に適しており、多くの拡張機能が提供されています。ただし、CMSの操作には専門知識が求められることが多いため、初心者よりも中・上級者向けのツールです。Drupalはセキュリティに対する評価が高く、政府や教育機関など、セキュリティが重要なサイトで広く採用されています。
Joomla!(ジュームラ!)
Joomla! は、使いやすさとカスタマイズ性のバランスが取れたCMSです。中規模のサイトに適しており、多くのテーマやプラグインが提供されています。ワードプレスよりも複雑な設定が可能で、初心者から中級者まで幅広いユーザーに対応しています。多言語対応やユーザー管理機能が充実しているため、国際的なサイト運営に適しています。
Wix(ウィックス)
Wixは、ドラッグ&ドロップで簡単にWebサイトを作成できるCMSです。特別な技術がなくても、洗練されたWebサイトがすぐに作れます。豊富なテンプレートが用意されており、自分の好みに合わせてデザインをカスタマイズできます。さらに、Wixはホスティングも提供しているため、別途サーバーを用意する必要がありません。SEOやマーケティングツールも充実しており、Webサイトの集客や売上向上に役立ちます。オンラインストア機能も備えているため、簡単にネットショップを始められるのも魅力のひとつです。ECサイトの制作・運営に適した機能が充実しています。
Squarespace(スクエアスペース)
Squarespaceは、デザイン性の高いWebサイトを簡単に作成できるCMSです。美しいテンプレートが多く揃っており、ドラッグ&ドロップで簡単にカスタマイズできます。サポートも手厚く、初心者でも安心して利用できます。Squarespaceは、デザイン重視のWebサイトを手軽に作成したい方におすすめです。
BlueMonkey
BlueMonkeyは、日本発の国産CMSです。特にマーケティング機能が充実しており、新規商談の獲得に役立つツールが揃っています。操作が簡単で、初心者にも優しい設計なのが特徴です。サポート体制も充実しており、Web制作に初めての方でも安心して利用できます。
またウェブアクセシビリティにも対応。ウェブアクセシビリティとは障がいの有無や年齢、利用環境の違いに左右されずに、誰もが等しくWebサイトやアプリケーションを利用しやすい状態を指します。世界的にウェブアクセシビリティの義務化に向けた動きが進んでおり、日本でも2024年6月からウェブアクセシビリティへの対応が義務化されました。ウェブアクセシビリティには満たすべき達成基準が定められており、BlueMonkeyでは適合レベルAを目指しています。
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まとめ|ホームページから新規商談を獲得するならBlueMonkeyがおすすめ
CMSを利用することで、Webサイトの運営が簡単になり、効率的にコンテンツを管理できます。ワードプレスは無料で使いやすく、豊富なテーマやプラグインが魅力ですが、セキュリティ対策やカスタマイズには注意が必要です。一方、商用CMSはベンダーによる手厚いサポートが受けられ、安心して利用できます。自社のニーズに合ったCMSを選び、Webサイト運営を成功させましょう。
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この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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