最適なマーケティングで成果に繋げる!DPOメソッドの概要と活用企業の声をご紹介
最終更新日:2024/05/24デジタルマーケティングの施策は点ではなく線、更には面で考えることが重要です
例えばWeb制作は「作って終わり」ではないからこそ、制作したWebサイトをどう有効活用するか、他の施策とどう相乗効果を生むかまでを踏まえて実施することが重要になります。
ただそうは言っても、具体的に何から考えて、どう推進していけばよいのかわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな方々に向けて、クラウドサーカスではデジタルマーケティングの成功法「DPOメソッド」を作成しました。このメソッドを使うことで、BtoB企業が自社の現在地を知り、次に何をすればよいのか、将来的に何をやっていくべきかを理解することができます。
本記事では「DPOメソッド」の概要と実際の活用事例をご紹介します。弊社のツールをご利用でない方も対象としてまとめておりますので、「Web制作後の運用方法に不安がある」「デジタルマーケティングに取り組みたいけど何から始めたらよいのかわからない」という方は、ぜひご覧ください。
目次
クラウドサーカスのノウハウがつまった「DPOメソッド」とは?
クラウドサーカスでは「DPOメソッド」というBtoB企業がデジタルマーケティングを推進するための成功ロードマップをもとにWebサイト公開後のお客様をサポートしています。
DPOとは「Digital Process Optimization /デジタルプロセスオプティマイゼーション」の略です。Optimizationは「最適化」を意味し、「最新」だけではなく「最適」なマーケティングを推進する意図が込められています。
DPOメソッドでは、デジタルマーケティングのゴールを「商談数の増加」と定義し、商談数を最大化するために必要な活動を一覧にしています。
このメソッドの確立には、クラウドサーカス社自身の経験と、2,300社を超えるお客様のデジタルマーケティングを支援してきた経験が活かされています。当社もかつては属人的なアウトバウンド営業を中心に行っていましたが、デジタルツールやマーケティングノウハウを活かしたインバウンド営業を推進し、変革をしてきました。
DPOメソッドは、これらの経験から導き出したBtoBデジタルマーケティングの成功ロードマップを可視化したものです。デジタルマーケティングの体制がまだ整っていない企業様でも、このテンプレートに沿って施策を実施すれば確実に成果を出せるような仕組み になっています。
各社の状況に合った8つのレベル分けで実行をアシスト
以下は、本格的にデジタルマーケティングに取り組みたいと思っている企業様によくある悩みです。リソースも少なく効果的な施策もわからないため、何から始めたらよいかで迷ってしまう方が多く存在します。
この悩みに対して一律の答えがあればよいのですが、そもそもデジタルマーケティングにかけられる体制、予算、リソースは企業様ごとに様々です。特に企業のマーケティングのフェーズによって、やるべき施策の優先順位は変わってきます。
そのため、DPOメソッドはデジタルマーケティングの状況に応じた8つのステップを設け、どのような段階にいる企業様も実践しやすい仕組みを構築しています。自社の状況に合ったチェック項目や「何をやるべきか」が明確になり、優先順位を決めて実行しやすくなります。
仮にデジタルマーケティングにおける目標が決まっていない場合は、初期に設定したほうが良いためLv1の段階からのスタートになります。その際に、必ず最終目的から逆算して、目標を決め、行動に落とし込む必要があるため、そういった次回アクションが記載してあります。
また、不明点があれば動画で学習もでき、効率的に施策を進めていくことが可能です。やり方がわからず手が止まってしまうと、だんだんと億劫になっていくので、できるだけ躓くことなく進んでいくことが重要だと考えています。
ご紹介したのは一例ですが、以上のようなイメージで自社のデジタルマーケティングの全体像、現在地、次のステップを知ることで「最新なだけではなく最適なマーケティング」を実践できるのが、DPOメソッドの特徴となります。
そもそもなぜ組織にマーケティングが定着しないのか?
前項で「最新」だけではなく「最適」なマーケティングを広めたいという当社の想いをご紹介しました。これは、私たちが多くの企業様にご提案や支援をする中で「新しい技術や手法」を導入しても、思ったような成果を出せない例を私たちが多く見聞きしているからです。
近年では、さまざまなデジタルマーケティング手法が氾濫していますが、最新・流行のツールを導入することで誰もが成果をあげられるとは限りません。BtoB企業が「デジタルマーケティングの定着」や「営業活動のデジタル化」を実現するためには、地道なデータの蓄積やツールを使いこなすノウハウ、最終的に顧客にアプローチする営業の理解・協力など、さまざまな要素が関わります。
このような過程を理解せずに最先端の高度なツールを導入しても、使いこなせず「成果が出ない」「デジタル化を諦める」という負のループに陥ってしまいます。せっかくの可能性が摘まれてしまうので、弊社としてもそういった企業を1社でも減らしたいと考えています。
負のスパイラルに陥らず、デジタルマーケティングを組織に定着させるためには、自社の状況に合った成果の出やすい施策から取り組み、成果を出すことで周囲の理解を得ていく過程が重要です。私たちはこれをBtoBデジタルマーケティングの「全体最適」であると捉えており、DPOメソッドの根底にある考え方です。
DPOメソッドを活用するメリット
では、DPOメソッドを活用すると具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。例えば以下のようなものが挙げられます。
- 現在の自社のデジタルマーケティングレベルを把握することができる
- クラウドサーカスの経験や支援体験に基づいた効果的な施策を実行できる
- 「何からしていいかわからない」状態が「これから始めれば大丈夫」になる
- リソース、体制、 マーケティング環境が整っていなくても進められる
DPOメソッドの最大の目的と効果は、最終的にデジタルマーケティングが組織に根付くことです。自社の状況に合ったスモールステップを一つひとつ実行していくことで、着実な成果が見込めます。
既述のように、レベルごとに自社のやるべきことがわかるため、実行に迷いが出ないのと進捗感を感じることができ、モチベーションも持続しやすくなるのもご好評いただいているポイントです。ひとりWeb担当で悩まれている方などにも、ぜひ活用いただきたいメソッドとなっています。
DPOメソッドはどんな企業に向いている?
DPOメソッドは、BtoB分野の顧客開拓に特化してノウハウを構築しており、BtoB企業であればさまざまな業種・業界に適用できます。
ただ、その中でも今、特におすすめしたいのは製造業の企業様です。製造業は、ITスキルのある人材の不足などにより、デジタル化が遅れている業界のひとつです。また、商流の複雑さやリードタイムの長さなどから、製造業に適したデジタルマーケティングのノウハウを確立している会社が少ないという課題もあります。
そもそもクラウドサーカスでは、製造業のWeb制作、Webマーケティングでも多数の支援実績があり、DPOメソッドを活用した製造業のデジタルマーケティングにも対応できます。むしろ製造業や商社の方々への支援の中で生まれたものと言っても過言ではないほど、現場の支援の内容を反映した内容となっています。
Webリニューアル×DPOメソッドが効果的な理由
CMS「BlueMonkey」のサイトをご覧いただいている読者の皆様の中には、Webサイトのリニューアルを検討している方も多いと思われます。
Web制作だけを考えれば、CMSによる更新性、セキュリティ、デザインのクオリティなどが制作会社を選択する大きな判断材料です。しかし前述のように、それだけではデジタルマーケティングの全体像を見据えていない「部分最適」になってしまう恐れがあります。
例えばWebサイトをリニューアルする目的が「Webからの集客を強化し、営業活動のDXに取り組む」ことであるなら、デジタルマーケティング全般のノウハウを持ち、支援できる会社を選ぶのがよりよい選択肢といえます。そして中長期的な視点で施策を設計する際にも、DPOメソッドは有効なツールとして利用いただけます。
せっかく大きな投資をしてWebリニューアルをするならば、全体最適の観点からしっかりと設計をし、成果を最大化してほしいと考えています。そのため、Web制作を実施する際にもDPOメソッドの導入は非常におすすめです。
Web制作後にDPOメソッドを活用して成功したお客様の事例
ここからは、実際にCMS「BlueMonkey」を使用してWebサイトを制作したあと、DPOメソッドを活用して成果を挙げているお客様の事例をご紹介します。
株式会社サーティファイ様
オンライン試験監視システムを開発・提供している株式会社サーティファイ様の事例です。BlueMonkeyでのサイト制作のほか、MAツール「BowNow」、DPOメソッドに基づいたコンサルティングサービスを導入いただき、施策を実行された結果、コンバージョン数向上という成果を得られています。
「こうすればここが改善される」というのがしっかり言語化・可視化されていました。
レベルが階段状に設定されているため、自分がどの位置にいるのかわかりやすい構造になっていたのも良かったです。
当初弊社ではマーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスの担当者が私ひとりしかいませんでした。何をお願いして何を自分でやるのか区別し、業務を分類する必要がありました。
また、サーティファイ様からはインタビュー後に別途以下のようなコメントもいただいております。
このプロダクトたちを利用していくことで、目標達成が見えてきている中で、自分たちの勝ち(価値)パターンを見つけ出していきたいです。
受注までのプロセスを再現性あるものにしていくことで自社の「メソッド」が生まれる。そのタイミングがマーケティングのパフォーマンスを最高に発揮する時です。
DPOメソッドに沿って施策を実施し、弊社のプロダクトを活用いただく中で勝ち(価値)パターンの構築していただいている事例になります。
株式会社ナレッジワイヤ様
著作権のコンサルティングを行う株式会社ナレッジワイヤ様の事例です。Webサイトを管理をするリソースが少ない中、DPOメソッドを活用することで施策が実行しやすくなったとのお声をいただいています。
レベルごとにやるべき施策がはっきりしているので、自分たちのWebサイトがどういう状態なのか、そして次に何をするべきか知ることができて非常にいいなと思いました。
弊社のようにWebサイトの管理をする人数が少ない場合では、社内メンバーを巻き込んでいくときにも役立つなと感じています。Web担当者だけがWebサイトに関わっていて、社内の人になかなか理解してもらえないとき、「DPOメソッド」のような客観的なものがあるのはいいですね。
Webサイト管理者のリソース不足には多くの会社が頭を悩ませています。そんなときに、社内のメンバーを巻き込んでいくための客観的なツールとしてDPOメソッドを活用いただいております。
目の前の成果を出すだけではなく、より大きな未来の成果を生むためには社内の協力が不可欠です。そういったプロセスの中でメソッドを活用いただけると、弊社としてもうれしく思います。
東日本塗料株式会社様
機能性塗料の開発・製造を展開される東日本塗料株式会社様の事例です。当初は社内にデジタルマーケティングに詳しい人がいない状況でしたが、DPOメソッドでやるべきことを可視化し、着実に成果をあげられています。ご担当者様も兼任のWeb担当から専任となり、Webマーケティングに対する社内の意識も変わったといいます。
使ってみていちばんいいなと感じたのは、「何をしなければいけないのか」「それをやったことによって何が起こるのか」が明確になること。
しかも、細かいチェック項目を設定してくれるので、こちらも「やらなければ」というモチベーションにつながります。
初めてWeb担当になったとき、もしくはWebマーケティングに注力することが決まったとき、「何をすればいいのか」と悩まれた方も多いのではないでしょうか。DPOメソッドはそういった方々にもおすすめしています。
また、何をやるのかを決めたとしても、「その結果どうなるのか」がわからなければ、施策の優先度も上がりません。「なぜそれをやるのか」を明確にすることで、施策の進捗間や手ごたえを感じることができ、作業も加速していきます。
正しくやれば成果が出るからこそ、成功メソッドが重要
冒頭でもお伝えしたように、デジタルマーケティングは線や面で考えることが重要です。また、セオリー通りに実行さえできればる程度の成果が見込めます。だからこそ弊社は、DPOメソッドのようなロードマップを作り使っていただくことで、より多くの企業の力になれればと考えています。
Web制作ひとつとっても、Webサイトからの成果をさらに高めるために制作会社を選定する際は、ツールの機能やデザインの実績だけでなく、「公開後の運用を踏まえた提案をしてくれるか」にも注目しましょう。デジタルマーケティングに適したサイト設計をしてくれる会社、公開後もデジタルマーケティングの実行・成功をサポートしてくれる会社を選ぶことは、最終的に成果を得るための近道となります。
弊社もデジタルマーケティング支援を軸としたいち制作会社ではありますので、お役に立てることがありましたらお気軽にお問合せください。
今回引用した事例の全文はこちら:
BlueMonkey活用事例インタビュー DPOメソッド活用編
もっと詳しくDPOメソッドを知りたい方はこちら:
BtoB企業の実践的デジタルマーケティングノウハウ『DPOメソッド解説資料』
問い合わせが増えた事例と生の声をまとめて知りたい方へ Webサイトのリニューアルで成果が出た! 本事例インタビュー集では、Webサイトのリニューアルを通してコンバージョンが増えた事例をまとめています。Webサイトからの引き合いを増やしたいと考えられている方、リニューアルを検討しているけど成果が不安な方、などには特におすすめのインタビュー集です。ぜひ貴社のマーケティング活動にお役立てください。
コンバージョンが増えた企業のインタビュー集
この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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