Web制作会社の比較ってどうやればいいの?絞り込みから見極めポイントのまとめ
最終更新日:2024/05/27Webサイト(ホームページ)の新規開設やリニューアルをする時に欠かせないのが、サイト制作を請け負うWeb制作会社の比較選定です。制作会社によっても得意領域や特色は異なるため、自社の目的に合ったパートナーを見つけるプロセスはとても重要となります。
ですが、Web制作会社の選定をする機会はそう多くなく、初めてWeb制作のプロジェクトを任される方も多いのではないでしょうか。そうなると「どのように制作会社を選んでいいのかわからない…」と悩まれてしまうかもしれません。Web制作には決して小さくない投資が伴うため、失敗はしたくないけれど、そもそも何から始めたらよいのかすらわからないこともしばしばあるかと思います。
そこで本記事では、Web制作会社を比較するうえでの見極め方やよくある失敗例を解説します。
- Web制作会社選びが初めての人
- 自社に合ったWeb制作会社の選び方を知りたい人
- Web制作会社選びに失敗しないためのポイントを知りたい人
上記に当てはまる方には特におすすめの記事です。
なお、弊社クラウドサーカスは国産CMS「BlueMonkey(ブルーモンキー)」を使用したサイト制作を行っており、Web制作会社という側面も持ち合わせています。そのため、どうしても弊社のWeb制作への考え方や特色が記事にも反映されてしまっていますが、できる限り公平な立場から記事を作成するように心がけておりますが、あらかじめご了承ください。
目次
Web制作会社の比較検討の難しさ
本題に入る前に、「なぜWeb制作会社の比較検討は難しいのか」について、背景にある要因をいくつかご紹介してまいります。
サイト制作の業者選定が初めての人が多い
Webサイトの新規立ち上げやリニューアルがなければ、制作会社に依頼する機会はそうそうありません。ですが、企業のWebサイトをリニューアルするのは数年から長いと十数年に一度です。そのタイミングでプロジェクトの一因にならなければならないため、直面する確率はそう高くありません。
それゆえに制作会社選びは初めての人がほとんどです。中には突然サイトの立ち上げやリニューアルに抜擢され、Web知識がゼロの人もいるかと思います。結果、「何がわからないのかすらわからない」状態で制作会社を選ぶことになってしまうのです。
制作会社の数が多い
GoogleやYahoo!などの検索サイトで「Web制作会社」と調べると、数え切れないほどの制作会社が表示されます。2023年5月時点で制作会社は全国で約10,000社以上あると言われており、星の数ほどある制作会社からたった1社を選び出すのは至難の業ですし、その数を見ただけで心が折れかけてしまうかもしれません。
またサイト制作に関する基礎知識がないことから、各制作会社のWebサイトを見ても違いがわからず、ネームバリューや価格などの表層的な部分で制作会社を選んでしまいがちです。ですが制作会社ごとの特色は確かに存在しますし、有名だからと言って自社の目的に合っているとは限りません。まずは選定のために、数社にまで絞って比較検討をする必要があり、そのための見るべきポイントがございます(後述)。
比べ方を知らない
自社のニーズにマッチしそうな制作会社をいくつかピックアップしたものの、「何を基準に制作会社を比較したらよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
その際に役立つのが「Web制作会社比較シート」です。各社でバラバラの項目の見積書を比較するのではなく、シートを基準にそれぞれの業者を評価することで、優劣をつけたり、どの会社が自社に合っているかを見極めることができます。
またRFP(Request For Proposal、提案依頼書)の作成もおすすめです。RFPとは発注者の依頼内容をまとめた書類です。プロジェクトの概要やサイトのターゲット、自社の課題など「サイト制作によって達成したい目的」が書かれており、発注者が求める要件を制作会社に正しく伝えることができます。RFPの準備に労力がかかるというデメリットはありますが、RFPを見た制作会社から最適な提案を受けられるため、ぜひ作っておきたい書類です。
またもうひとつのメリットとして、RFPを軸に制作会社の比較ができます。複数の会社にRFPを提出し、制作会社から返ってきた提案書の内容を比べることで、自社に合いそうな制作会社を選びやすくなります。
Web制作のよくある失敗パターン
続いて、Web制作におけるよくある失敗パターンについてご紹介します。これらは業者比較の際に確認しておかないと、あとで思わぬトラブルにもつながりかねないので注意しましょう。
失敗の定義
本記事では失敗の定義を、「Webサイトに期待する目的を達成できないこと」としています。たとえばBtoB企業であれば、問い合わせの増加や見込み客の集客、サポートの工数を減らすことを目的とすることが多いのですが、いくら見た目がよくなったとしても、最終的な目的を達成できなければ意味がありません。
また、Webサイトの成果は中長期的にも生み続けていく必要があります。そのため、短期的な変化だけではなく、中長期的な運用をして成果を伸ばしていくことが非常に重要です。そういった長い視点での目的を達成できないことも、本記事では失敗とさせていただきます。
成果が出ない/測り方がわからない
コストを掛けWebサイトを制作しても、期待していたような成果が出ないことがあります。もちろん制作会社の力不足などからこういった事態になることもありますが、中には明確な目的と目標が決まっておらず、漠然と「問い合わせが増えない」といった悩みを抱えられていることも多いようです。
目的や目標が不明瞭だと施策内容にもブレが生じてしまい、成果も出にくくなってしまいます。「アクセス数を増やしたい」「売上を伸ばしたい」といった漠然とした目標を設定するのではなく、例えば
・〇年〇月までWeb経由での商談をを〇件にする
・そのためにコンバージョンを〇件獲得する
・施策としては記事コンテンツを〇本更新し、そのためのサイト構造を整えるためにリニューアルをする
といった具体的な数値や目標を明確にしたうえでサイト制作・運用に取り組む必要があります。またその内容をWeb制作会社に伝えたり、自社で決められない場合は事前に相談するなどして、制作を進めていくとよいでしょう。
Webサイトの更新ができない
サイトは新規開設やリニューアルが完了すれば終わりではなく、むしろ公開後の運用によって成果が出るといっても過言ではありません。サイトで成果を出すには、ターゲット層が求める良質なコンテンツの配信をはじめ、SEOやサイトのデータ分析など継続的な運用が不可欠です。
コンテンツ制作や更新をできずにいると、イメージダウンやアクセス数の減少、検索順位の悪化などが生じ、企業のブランディングにも影響を及ぼす恐れがあります。そのような事態に陥る前に、サイトの運用を自社でするのか、他社に外注するのか事前に決めておきましょう。
また最近では多くの会社がWebサイトを自社運用に移行しています。その方が施策実行もスピーディーになり、結果的にコストも安くなるからです。その場合はCMSの導入が必要になるケースがほとんどなので、どのCMSを使ってサイト制作を依頼するのかも決める必要があります。
【CMSって何?と思った方への解説記事はこちら】
制作会社と円滑なコミュニケーションが取れない
制作会社選びでの中でも見落としがちなのが、制作会社とのコミュニケーションの取りやすさです。発注者の意図を汲み取らず一方的な話をしたり、専門用語ばかりをたくさん使う場合は注意が必要です。制作会社が自分本位の制作に走り、発注者の意図が反映されないサイトに仕上がってしまうことがあります。
メールや電話の対応スピードも重要です。レスポンスが遅いと、緊急のトラブルが発生しても対応されない可能性が高いです。発注者側も「この制作会社で大丈夫なのだろうか」と不信感を抱いてしまい、余計なストレスを抱えてしまいます。打ち合わせ時に感じた「なんかやりにくいな」という違和感は見過ごさないようにしましょう。
公開後のサポートがない
制作会社によっては、制作から公開後のサポートまでを行うと言いながら、公開後のサポートをしない、またはサポートに関しては有料というところがあります。あるいはサイト制作のみでそもそも運用やセキュリティ対策などががプランに盛り込まれていない会社もあります。
Webサイトは「作って終わり」ではなく、その後の運用が重要です。またサーバー障害など不具合が生じた際に復旧ができなくなる恐れがあります。打ち合わせ時に運用・保守のサポートが含まれているかどうかは、口約束ではなく書面にてエビデンスを残すようにしましょう。
Web制作会社を絞り込むポイント
数あるWeb制作会社の中から、自社に最適な制作会社を比較できるように絞り込むには選定基準となる軸を持つことが大切です。本記事では「得意業界」「専門領域」「規模」「CMS」の4つの観点から制作会社を絞り込むポイントについてご説明します。
得意業界を見極める
Web制作会社ごとに得意な業界があります。例えば弊社の場合、これまで2,300社以上のWeb制作に携わっていますが、なかでもBtoB製造業の新規サイト制作・リニューアルを得意としています。製造業の商材やビジネスモデル、購買センターの成り立ちなども熟知したうえで、引き合い獲得につながるWebサイトの制作から商談数増加を目指したデジタルマーケティングの運用まで伴走しています。
制作会社ごとに得意な業界があるため、自社の事業内容とマッチしているかチェックしておきましょう。業界が合致していれば、業界動向にあわせたサイト設計やアドバイスを受けられますし、業界内での専門用語やセオリーを把握したうえで作業してもらえるので、制作のやり取りもスムーズに進みます。
専門領域を把握する
制作会社によって専門領域は異なるのですが、例えば以下のような4つのカテゴリに分類することができます。
カテゴリ | 得意なサイト | 得意分野 | 不得意分野 |
---|---|---|---|
集客に強い制作会社 | ・コーポレートサイト ・LP(ランディングページ) ・オウンドメディア |
SEOやマーケティングを取り入れたサイト制作が得意 | デザインや導線設計が弱い |
デザインに強い制作会社 | ・コーポレートサイト ・採用サイト |
ブランディングを意識したデザイン性の高いサイト作りが得意 | 集客やSEO、マーケティング分野に弱い |
システム開発に強い制作会社 | ・ECサイト | 自社システムによる会員管理や決済機能が得意 | デザインやユーザビリティ、導線設計が弱い |
特定の業界に強い制作会社 | ・特定の業界サイト(医療、不動産、アパレルなど) | 各業界に特化したサイト作りが得意 | 集客・デザイン・システムのどれが得意かを見極める必要がある |
上記の表からわかるようにカテゴリごとに良し悪しがあります。制作会社の専門領域にあわせて、自社の目的にあった会社を選ぶといいでしょう。また、専門領域を把握する場合には公開している事例インタビューなどを参考にすると、よりリアルな部分が知れるのでおすすめです。
会社規模
Web制作会社の規模はフリーランスから中小、大手企業まで幅広いのが特徴です。それぞれにメリット・デメリットがあり、たとえばフリーランスや中小企業は相場よりも制作費用が安いことがメリットとして挙げられますが、サイト公開後のアフターフォローがなかったり、経営難に陥った際は長期サポートが受けられないというデメリットがあります。
逆に大手企業は相場よりも費用がかかることもありますが、組織としての信頼感、対応力など価格に見合ったサービスを受けられます。下記の表を見ながら自社の目的と照らし合わせてみましょう。
大手Web制作会社 | 中小Web制作会社 | フリーランス (個人事業主) |
|
---|---|---|---|
Web制作技術 | 幅広い領域に対応、最新技術もキャッチアップしやすい | 会社、担当者により差が出る特定の領域や工程に特化している会社もあり | 担当者によって技術力にバラつきがある |
Webマーケティング | 幅広く対応 | 対応していない、または対応範囲が狭い傾向 | 対応していない、または対応範囲が狭い傾向 |
制作体制 | 多人数でチーム制 | 少数精鋭 | 1人 |
納期・スピード感 | 安全に進行するが、プロジェクトの変更や確認に時間がかかることも | 臨機応変に対応 | 依頼から納品までスピーディー |
費用 | 相場よりも高い | 大手と比較すると安い | 制作会社よりも割安 |
※あくまで傾向なので、必ずしも上記の表に当てはまるとは限りません。
使用するCMS
CMSとはコンテンツ・マネジメント・システム(Content Management System)の略称で、Web知識がない初心者でも簡単にWebサイトの作成・管理ができる便利なツールです。CMSを導入することで自社で手軽にコンテンツやデザインを変更できることから、自社運用には欠かせないツールとして人気を集めています。
CMSは主にオープンソース型から法人向けCMSパッケージ、大規模向けCMSパッケージの3種類に分けられます。
・オープンソース型CMS
プログラムのソースコードが一般公開されているCMSです。代表的なものでは「WordPress(ワードプレス)」が高い支持を集めています。テンプレートやプラグインが豊富に揃っており、自由度の高いカスタマイズが可能です。ただしベンダーからのサポートがないため、セキュリティ対策や定期的なバージョンアップなどの保守運用を自社で行っていく必要があります。
・法人向けCMSパッケージ
ベンダーによって独自開発されたCMSを購入し、自社サーバーにインストールするタイプのCMSです。弊社が提供する「BlueMonkey」もこのカテゴリに当てはまります。企業や組織の運用に必要な管理機能がパッケージ化されているため、オープンソース型よりも利用しやすいメリットがあります。またベンダーによるフォロー体制も整っており、CMSの導入サポートだけでなく、機能のアップデートや不具合にも対応しています。
・大規模向けCMSパッケージ
大手企業などの大規模運用向けのCMSです。コンテンツの一元管理や複雑なワークフローシステム、強固なセキュリティ機能など大規模サイトの運用におけるあらゆる機能を備えています。デメリットとしては費用が高額になる点です。CMSはユーザー数やサイトの規模によって従量課金されるため、導入規模に応じてコストがかかります。大規模向けCMSの中では「Movable Type(ムーバブルタイプ)」が高いシェア率を誇っています。
CMSはいまや100種類以上あり、導入形態によって特徴や価格、機能が異なります。自社のエンジニアがセキュリティ対策やトラブル対応できる場合はオープンソース型、セキュリティ面を含めてサポートを受けたい場合はパッケージ型CMSを選ぶといいでしょう。
またサイト制作とあわせてデジタルマーケティングを取り入れるのであれば、MA(マーケティングオートメーション)などのマーケティングツールとの連携が可能かどうかも確認する必要があります。サイト制作にとどまらず、公開後の運用を想定した中長期的な視点から選ぶことをおすすめします。
【参考記事】
提案における見極め・比較ポイント
これまではWeb制作会社を絞り込むうえでのポイントをお伝えしてきました。続いてはWeb制作会社からの提案時にチェックすべき4つの見極めポイントをご紹介します。
発注者の目的に沿った提案をしてくれるか
提案時に最も重要なのは、Web制作の目的や達成したい目標に沿った提案をしてくれるかです。当たり前に思うかもしれませんが、制作会社によって強みとなる部分は異なるため、集客目的のサイトを作りたいのにデザインの話に終始することもあるようです。
もちろん、目標達成のためのクリティカルな解決策がデザインなのであれば全く問題ないのですが、そうではなく自社が得意だからという理由だけで目的に沿わない提案が出てきた場合は注意が必要です。
サイト公開後の具体的な運用の話があるか
Webサイトは「作って終わり」ではありません。サイトの更新を続け、常にコンテンツを最新の情報に保つことで初めて集客や問い合わせ増加といった成果を得られます。制作会社から抽象的なビジョンやコンセプトの話だけでなく、サイト公開後「何をどのようにいつまでに行うのか」という中長期的な視点での提案があるのかどうかもポイントです。
先述のように目的と目標を設定したからには、達成に向けた更新などが発生するはずなので、「どんなコンテンツを更新すべきか」「どのように作っていくべきなのか」などを制作前に具体的に示しているかで、長く付き合っていけるパートナーとなりうるのかが判断できます。
全体像を踏まえた話ができているか
Webサイトは単体で機能するというよりも、そのほかの施策と連動して活用されることが多くなっています。
例えばBtoB企業が商談を増やすためにWebサイトを活用する場合、以下の図のように様々な経路から流入があり、またMAツールなども組み合わせて成果を最大化していきます。
こういった全体像を踏まえたWeb制作は、中長期で見たときに非常に重要になります。半年後や一年後にMAツールを使ってコンテンツ配信をする予定なのに適切なページがなかったり、狙いたいターゲットの受け皿となるページが用意されていなかったりと、運用の中で不具合が生じてきます。
また商談獲得を目的としたWebサイトでなかったとしても、他の施策の受け皿となったり、オフラインの活動との連動も何かしらあるはずです。
そのため、Webサイトだけではなくしっかり全体像を踏まえた上での設計をする必要がありますし、この全体像は公開後も意識し続ける必要があります。
例えば弊社では「DPOメソッド」というロードマップを用意してWebサイトの提案や運用サポートまでを実施しておりますので、参考までにご興味がありましたら以下の記事も合わせて読んでいってください。
【参考記事】
近しい事例を見せているか
打ち合わせ時に「同じ業界の制作実績」や「似たような目的(集客など)の制作実績」を見せてもらえるのかも確認しましょう。制作実績のこだわった点や成功した要因について質問するのもおすすめです。
制作実績が豊富な制作会社であれば、さまざまな事例を詳しく教えてくれるはずです。またチェックポイントとしては、制作実績が直近(2~3年程度)であるかということです。あまりにも古い制作実績だと、現在の制作基準の参考にならないこともあります。
比較する制作会社の探し方
ここまで絞り込みの方法をお伝えしてきましたが、最後にWeb制作会社の探し方についてご紹介します。自社に合ったWeb制作会社に出会う手段として、ぜひ参考にしてください。
素直にネットで検索する
GoogleやYahoo!などの検索サイトでキーワード検索をする方法です。検索時に専門的な用語や業者選定で気になるワード(「Web制作 CMS」「Web制作 レスポンシブ」)を盛り込むことで、希望のWeb制作会社がヒットしやすくなります。1社1社制作会社のサイトを見る必要があるため、時間効率が悪いのが難点ではありますが、特定の強みや特徴を持った制作会社を探すことができます。
マッチングサービスで探す
自力で見つけるのが厳しい場合、「Webサイトを依頼したい人(発注者)」と「Web制作会社」を結ぶマッチングサービスを利用するのも有効です。代表的なものではWeb制作相談で圧倒的なシェアを誇る「Web幹事」やBtoBに特化した情報比較サイト「PITTALAB(ピッタラボ)」などが挙げられます。
例えば「Web幹事」では専門のコンサルタントが要件をヒアリングし、該当の制作会社を紹介するサービスを実施しています。元Web制作会社が運営しているので、Webサイト制作に関する不安や疑問点もあわせて相談することが可能です。
マッチングサービスは数多く存在しており、Web制作会社探しに非常に役立ちます。ですが初めてWeb制作会社を選定する場合や、選定基準があいまいな場合は、単に一括見積もりサービスに特化したマッチングサービスはおすすめしません。一括見積もりの場合、発注者側に知識がないと選びきれず、価格だけで制作会社を選んでしまうリスクがあるからです。Web制作が初めてであれば、上記でご紹介した専門のコンサルタントや相談サポートがあるマッチングサービスを選ぶといいでしょう。
CMSから制作会社を探してみる
取り扱っているCMSから制作会社を選ぶ方法もあります。使い慣れたCMSをベースにWeb制作会社を探すことで、サイト公開後も安心して運用することができます。
現在最も代表的なCMSはWordPressですが、オープンソースになるためセキュリティ面を気にされる企業も増えています。価格や使いやすさに加えて、信頼性も重要な要素となるため、検討の時は気を付けましょう。
知り合いに話を聞いてみる
Webサイトをうまく活用している経営者・取引先・代理店・知人の話を聞くのも役に立ちます。実際に依頼しないとわからないクオリティや価格、対応方法などのリアルな体験談を聞くことで、その制作会社のメリット・デメリットを把握できます。
自社の求めるWeb制作会社に適しているのであれば、知り合いから紹介を受けるのも手段のひとつです。知り合いからの紹介ということで、新規で依頼をかけるよりも制作会社の対応やサービスが良くなるケースがあります。
最適なWeb制作会社を比較のうえ見極めましょう
Web制作会社の見極め方やよくある失敗例について解説しました。Webサイトの制作やリニューアルは、どこの制作会社に依頼するかによって大きく結果が変わります。制作会社を選定する際には事前にその目的やターゲット、数値目標をしっかりと整理し、自社の業界が得意分野のWeb制作会社に依頼するようにしましょう。
またWebサイトは「作って終わり」ではなく、サイト公開後からが本当のスタートです。「どのような施策をいつまでに行うのか」という運用に関する中長期的な視点を持てるWeb制作会社を選択することで、最短で成果が出るWebサイトを手に入れることができます。
ただし、Webサイトの目的によって最適なWeb制作会社は異なります。目的によっては作成すること自体がゴールになることもあるとは思いますので、あくまで自社にとっての最適な何かを意識して、制作会社を比較するようにしてください。
Web制作会社の選定にあたり、本記事の内容が参考になれば幸いです。
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この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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