ホームページのセキュリティ対策完全ガイド|中小企業も必ず押さえるべき7つのポイント

近年、ホームページのセキュリティ被害は大企業に限らず、中小企業や個人事業主にも拡大しています。攻撃者はパスワードの脆弱性や古いCMSの放置など、誰もが見落としがちな弱点を狙い、情報漏えいや改ざん、サービス停止など企業の信頼を大きく損なうリスクをもたらします。
本記事では、そんなリスクを回避するために必要なセキュリティの基礎知識と、すぐに実践できる7つの対策をわかりやすく解説します。
安全なホームページ運営で、企業の信頼とSEO効果をしっかり守りましょう。
目次
ホームページにセキュリティ対策はなぜ必要か?
セキュリティ被害の現実|中小企業も狙われている
ホームページのセキュリティ対策は、もはや大企業だけの問題ではありません。近年、中小企業や個人事業主のホームページもサイバー攻撃の標的になっており、被害は増加傾向にあります。攻撃者は弱いポイントを狙い、情報漏えいや改ざん、サービス停止などを引き起こすことで企業の信頼を失墜させることも珍しくありません。実際に、多くの中小企業が適切なホームページセキュリティ対策を講じずに被害を受けているため、今すぐの対策が不可欠です。
ホームページの脆弱性が企業にもたらすリスク
ホームページの脆弱性は、企業のブランドイメージや顧客の信頼を著しく損ないます。攻撃による顧客情報の漏えいや改ざんは、法的トラブルや損害賠償リスクにもつながります。また、検索エンジンからのペナルティでSEO順位が下がり、集客や売上の低下を招くこともあります。これらのリスクを回避するためにも、ホームページの安全対策は経営戦略の重要な一環です。
見落とされがちなホームページのセキュリティリスク
簡易なパスワード設定による不正ログイン
簡単なパスワード設定は最も狙われやすい脆弱性のひとつです。「password」や「123456」といった推測されやすいパスワードは、ブルートフォース攻撃によって短時間で突破される恐れがあります。ホームページの管理画面やFTP、サーバーのパスワードは、複雑かつ定期的に変更することが重要です。
古いCMSの放置による脆弱性の露呈
CMSのバージョンが古いままだと、既知の脆弱性を利用した攻撃を受けやすくなります。攻撃者は過去に報告された脆弱性を狙い、マルウェアの埋め込みや不正アクセスを試みます。CMS本体だけでなく、プラグインやテーマも最新の状態に保つことが必要です。
SSL化されていない通信の危険性
SSL(Secure Sockets Layer)未対応のホームページは、通信内容が暗号化されておらず、第三者に盗み見られる危険があります。特にログイン情報や個人情報の入力ページは必ずHTTPS化することで、ユーザーの安全を守り、Google検索でもSEO評価が向上します。
ホームページの安全を守るためにすべき7つの対策
常時SSL(HTTPS)の導入
ホームページ全体をHTTPS化することで、通信の盗聴や改ざんを防止します。GoogleもHTTPS対応サイトを優先的に評価するため、SEO効果も期待できます。
CMSの最新バージョンへのアップデート
CMSやプラグイン、テーマは常に最新の状態に保つことで、セキュリティホールを塞ぎ、攻撃リスクを軽減します。自動アップデート機能があれば活用しましょう。
WAF(Web Application Firewall)の導入
WAFは悪意のあるアクセスを検知・遮断し、不正アクセスや攻撃からホームページを守ります。手軽に導入できるクラウド型WAFも普及しています。
定期的なバックアップの実施
万が一の被害時に迅速に復旧できるよう、ホームページのデータは定期的にバックアップを取り、安全な場所に保管しましょう。
管理画面のアクセス制限
管理画面へのアクセスはIPアドレス制限や二段階認証を設定し、不正ログインを防ぎます。特に管理者アカウントの取り扱いには注意が必要です。
ファイル権限とサーバー設定の見直し
不要なファイルへの書き込み権限を解除し、サーバー設定を適切に管理することで攻撃の足掛かりを防止します。
信頼性の高いCMSの選定
セキュリティ対策が充実したCMSを選ぶことで、中長期的なリスク回避につながります。サポート体制や更新頻度も重要な選定ポイントです。
すぐに使える!ホームページセキュリティチェックリスト
運用面のセルフチェック項目
- 強力なパスワードを設定し、定期的に変更しているか
- 管理者権限を必要最小限に限定しているか
- 不審なアクセスログを定期的に確認しているか
技術面での確認ポイント
- CMSやプラグインは最新版にアップデートされているか
- ホームページは常時HTTPS化されているか
- WAFやファイアウォールは導入されているか
- バックアップは定期的に取得されているか
社内体制や外部ベンダー選定の注意点
- セキュリティポリシーや運用ルールは整備されているか
- 信頼できる業者・ベンダーを選んでいるか
- トラブル発生時の対応フローが明確か
企業規模に応じたセキュリティの考え方
個人事業主・中小企業がまず取り組むべきこと
中小企業や個人事業主は、まずパスワード強化、CMSのアップデート、SSL化の実施から着手しましょう。予算が限られても無料ツールやクラウドサービスを活用し、定期バックアップと管理画面のアクセス制限を徹底することが重要です。
上場企業に求められるガバナンス対応
上場企業は多層防御の構築、定期的な脆弱性診断、社員教育、そして厳格なコンプライアンス遵守が必要です。これにより高度な情報セキュリティガバナンスを実現し、社会的信用を維持します。
CMSでホームページのセキュリティを強化するには?
セキュアなCMS選定が中長期的なリスク回避に直結
安全性の高いCMSを選ぶことは、ホームページの長期的なセキュリティ維持に不可欠です。更新頻度の高さやサポート体制、セキュリティ機能の充実度を基準に選定しましょう。
情報セキュリティ対策済みのCMS運用で安心を手に入れる
BlueMonkeyのような情報セキュリティ対策済みCMSを導入すれば、日々の管理負担を軽減しつつ、安全で安定したホームページ運用が可能です。これにより、セキュリティ事故のリスクを大幅に減らせます。
まとめ|ホームページのセキュリティ対策は“今すぐ”が正解
ホームページのセキュリティ対策は、企業の信頼を守り、SEOでの上位表示を維持するためにも不可欠です。簡単なパスワード強化から、CMSのアップデート、SSL化、WAF導入まで、基本的な対策を“今すぐ”始めることが重要です。被害に遭ってからでは遅いため、早めの対策で安心・安全なウェブサイト運営を実現しましょう。
また、セキュリティ面で安心してホームページを運用したいなら、情報セキュリティ対策が充実したCMSの導入がおすすめです。中でもCMS BlueMonkeyは、国際的なセキュリティ基準に準拠し、多層的な防御機能を備えながらも使いやすさを両立。セキュリティの専門知識がなくても安心して運用できるため、多くの企業から選ばれています。
ホームページの安全性を高め、SEO効果も最大化したい方は、ぜひBlueMonkeyの導入をご検討ください。

この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 ウェブプロモーション事業部 部長
長谷川 潤
プロフィール
1979年生まれ 福島県出身。アパレル業界でキャリアをスタートし、ECサイトの立ち上げと運用を通じてWebマーケティングの世界へ。その後、デジタルマーケティング領域の専門性を深めるべく、スターティアラボ株式会社(現:クラウドサーカス株式会社)に入社。2009年以降、10年以上にわたりBtoB企業向けのWebサイト構築を手がけ、コンバージョン最大化を軸に多数のプロジェクトを支援。2023年からはウェブプロモーション事業部の責任者として、新規顧客獲得を目指すBtoB企業のマーケティング活動を牽引しています。