コンバージョン(CV)とは?具体例や種類、重要指標となるコンバージョン率などを徹底解説!
コンバージョン(CV)とは、商品購入や資料請求など、Webサイトやアプリ上でユーザーにアクションしてもらう「ゴール」や「成果」を指す言葉です。
Webマーケティングでは、より多くのコンバージョンを獲得することが重要であり、さまざまな施策を考えて実行しています。
本記事では、コンバージョン(CV)の概要や具体例、種類、平均値、増やすためのコツなど、押さえておきたい基本情報をご紹介します。
目次
コンバージョン(CV)とは
コンバージョン(CV)とは、Webサイトやアプリ上でユーザーにアクションしてもらう特定のゴールや成果を指します。
具体的には、商品の購入や会員登録、問い合わせ、資料請求などをコンバージョンとして設定します。デジタルマーケティングの効果を測定する際や、成果を測るための重要な指標です。適切なコンバージョン設定を行うことで、マーケティング施策を適切に評価でき、より効果的な改善策の立案などにつながります。
コンバージョン(CV)に必須のCTAとは
CTA(Call to Action)とは、Webサイトなどでユーザーに特定のアクションを促すためのボタンやバナーのことです。コンバージョン(CV)を向上させる上で欠かせない施策です。
具体的な例としては「いますぐ購入」「資料請求」「お問い合わせはこちら」などがあります。わかりやすく効果的なCTAを設定することで、ユーザーを特定の行動へと誘導しやすくなり、コンバージョン率向上が期待できます。
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CTAを設置する際に、ホワイトペーパーのダウンロードを促すのも効果的です。ホワイトペーパーの詳細については下記URLをご覧ください。
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【シーン別】コンバージョン(CV)の具体例
コンバージョン(CV)はWebサイトの目的に合わせて設定されます。主な具体例について、以下の5つを紹介します。
- 商品・サービス購入
- メルマガ・会員登録
- 問い合わせ・見積もり依頼・資料請求
- セミナー・イベント申込
- 無料体験申込
商品・サービス購入
商品やサービスの購入は、最も一般的なコンバージョンの一つです。サイト訪問者がオンラインストアで商品やサービスをカートに入れ、支払いを完了する行動を指します。
この場合のコンバージョンは売上に直接影響するため、特にECサイト運営者にとって重要な指標です。購入プロセスをわかりやすくしたり、商品情報を充実させたりするなどの工夫をすることで、コンバージョン率を高められます。
メルマガ・会員登録
メルマガや会員登録も代表的なコンバージョンです。コンバージョンを通して登録してもらえれば、訪問者と継続的にコミュニケーションを取ることが可能となり、将来的な購買行動につながる可能性が高まります。登録フォームの使いやすさや、特典の提供などがコンバージョン率向上に効果的です。
問い合わせ・見積もり依頼・資料請求
問い合わせや見積もり依頼、資料請求などは、幅広い業種で利用されるコンバージョンです。問い合わせフォームなどに入力してもらうことでリード情報を獲得できるため、特にBtoBビジネスでは、新規顧客獲得の第一歩として重要です。その後のアプローチや営業もスムーズに行えます。
セミナー・イベント申込
セミナーやイベントの申込もコンバージョンに含まれます。コンバージョンを通して顧客との直接的な接点を持つ機会を提供し、信頼関係を築く場となります。コロナ禍以降、特にオンラインでのセミナーやイベントの需要は高まり、Webサイトを通してそのまま誘導できるので、集客に効果的です。
無料体験申込
無料体験の申込は、製品やサービスの価値を実際に体験してもらうための重要なコンバージョンです。たとえばレッスンや教室への申し込みやヘアケア、飲料品などの試供品の提供など、Webサイトだけでは魅力が伝わりにくい商品・サービスに有効です。
コンバージョンだけでは利益に結びつかないので、本契約を目指してさまざまな施策と組み合わせて実施するのが一般的です。
主なコンバージョン(CV)の種類
コンバージョン(CV)は切り口や捉え方によって、さまざまな種類に分類できます。以下では主な6つのコンバージョンを紹介します。
総コンバージョン
総コンバージョンとは、ユーザーがコンバージョンした回数を表します。特定のアクションが発生した回数を計測する指標で、最も一般的なコンバージョンの一つです。
同一のユーザーが同じ商品を1つ購入した場合、総コンバージョンは「2」とカウントされます。ユーザーの数に関わらず、純粋なアクションの回数を計測する特徴があります。
ユニークコンバージョン
ユニークコンバージョンは、特定のユーザーが達成したコンバージョンを指します。総コンバージョンとは異なり、ユーザーの数を基準にしているため、同一ユーザーによる複数回の商品購入は、「1」とカウントされます。
実際のユーザー数に基づいた効果を測定できるため、新規会員登録などの人数を把握する際に効果的な指標です。
直接コンバージョン、間接コンバージョン
直接コンバージョンは、ユーザーが広告や検索結果から直接サイトにアクセスし、離脱せずにコンバージョンを達成することを指します。一方、間接コンバージョンは、サイト訪れたユーザーがその時はコンバージョンに至らず、後に複数のチャネルやサイトを経由して、最終的にコンバージョンに至るケースです。これにより、マーケティングチャネルの全体的な効果を理解できます。直接コンバージョン以外のコンバージョンは、間接コンバージョンに分類可能です。
直接コンバージョンは割合的に少なく、間接コンバージョンの方が多いため、潜在ユーザーを把握するためには間接コンバージョンの測定が効果的です。
クリックスルー・コンバージョン
クリックスルー・コンバージョンは、広告をクリックしてからコンバージョンに至る行動をカウントした指標です。広告の直接的な効果を評価するために重要な指標です。
先述した直接コンバージョンと混同されやすい傾向にありますが、直接コンバージョンは「Webサイトを離脱しないままコンバージョンに至った数」であるのに対し、クリックスルー・コンバージョンの場合は、離脱してもコンバージョンとしてカウントされるという特徴があります。
ビュースルー・コンバージョン
ビュースルー・コンバージョンは、広告を見たユーザーが直接クリックせずに後で別のる=とからコンバージョンに至る行動を指します。FacebookなどのSNS広告や、GoogleやYahoo!などのディスプレイ広告で主に利用されています。広告の露出効果や間接的な効果を測定するために有用です。
マイクロコンバージョン
マイクロコンバージョンは、最終的な成果(コンバージョン)に至るまでの中間ゴールを指し、コンバージョンを理解する上で重要な指標です。たとえば、商品ページの閲覧やカートへの追加などがあたります。
まだ十分な数のコンバージョンが獲得できていないWebサイト等で、中間目標として使用されることが多く、立ち上げ初期の指標となります。ユーザーの購買プロセスを細かく分析し、改善点を洗い出すのにも役立ちます。
重要指標「コンバージョン率(CVR)」とは?
コンバージョンを測る上で欠かせない「コンバージョン率(CVR)」について解説します。
コンバージョン率(CVR)とは
コンバージョン率(CVR)は、サイト訪問者のうち、コンバージョンを達成したユーザーの割合を示す指標です。例えば、100人がサイトを訪れ、そのうち10人がコンバージョンを達成した場合、CVRは10%となります。アクセス数が多い割にコンバージョンが少ない場合など、コンバージョン率を算出することでサイトの問題点が明らかになるうえ、サイトのパフォーマンスを評価する際にも役立ちます。
コンバージョン率は以下の計算式で算出できます。
コンバージョン率(CVR)=コンバージョン数(目標達成数)÷ セッション数(サイト訪問数)×100
具体例を挙げると、1か月のコンバージョン数(商品購入数や問い合わせ数)が10件、Webサイト訪問数が1000の場合、「10÷1000×100=1」でコンバージョン率は1%です。パーセンテージが大きいほど、効率よく成果を上げていることになります。
コンバージョン率の平均値・目安
コンバージョン率の平均値や目安は業界やビジネスモデルによって異なります。一般的には1~3%程度と言われており、ECサイトの平均CVRは2-3%とされています。ただ、高額商品を扱うサイトやBtoBサイトではさらに低くなる傾向にあり、無料の会員登録や資料ダウンロードなどの場合は高くなりやすいです。
自社の業界や競合のコンバージョン率の平均値と比較しながら、適切な目標を設定することが重要です。
コンバージョン(CV)を増やすためのコツ
コンバージョン(CV)を増やすためには、具体的にはどのようなポイントに気をつければいいでしょうか?本章では以下の5つのコツを紹介します。
- ターゲット・キーワードの適切な設定
- Webサイトの導線を改善・工夫する
- 入力フォームを改善・工夫する
- 目立つCTAを設置する
- コンバージョン(CV)は複数設定してもよい
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ターゲット・キーワードの適切な設定
ターゲットとするユーザーに適切なキーワードの設定は、コンバージョン率向上のために押さえておくべき基本的なポイントです。
特にアクセス数に対するコンバージョン率が低い場合などは、キーワードの選定が不適切で、自社のターゲットと合致していないユーザーが訪れている可能性があります。キーワードの範囲が広すぎてもコンバージョン率は下がる傾向にあります。
具体的なニーズや行動を分析し、ターゲットの需要に合致した上で、提供する商材と関連性が高いキーワードを選定することが重要です。
より詳しく知りたい方は、下記の関連記事をご覧ください。
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Webサイトの導線を改善・工夫する
Webサイトの導線を見直し、ユーザーがスムーズにコンバージョンへと進めるように工夫することもコンバージョンを増やすために重要です。
サイト内の情報過多や多すぎるリンクなどは、コンバージョンへの導線がわかりづらく、ユーザーが離脱してしまう原因となります。情報の見やすさ、必要な情報へのアクセスのしやすさを重視し、コンバージョンに不要な要素は削除することをおすすめします。できる限りユーザーにストレスを与えないよう、ユーザー目線に立って改善・工夫を行いましょう。
入力フォームを改善・工夫する
入力フォームの使いやすさは、コンバージョン率に大きな影響を与えます。フォームの項目を必要最小限に抑え、入力しやすいデザインにすることで、離脱率を低減し、コンバージョン率を向上させます。
また、入力エラーの際のリアルタイム表示や、郵便番号からの住所自動入力など、ユーザーのストレスや手間を軽減する仕様にしましょう。コンバージョンまでのステップが長い場合は、完了までの段階を表示するなどの工夫も有効です。
入力フォームの最適化(EFO)についてより詳しく知りたい方は、下記の関連記事をご覧ください。
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目立つCTAを設置する
効果的なコール・トゥ・アクション(CTA)は、コンバージョン率を高めるために不可欠です。視覚的に目立つボタンやバナーを設置してユーザーに次の行動を促すことで、コンバージョン率を大きく向上させることができます。
ボタンやバナー、リンクの大きさや色、形、テキストを工夫し、視認性が高く、クリックしやすいデザインにすることが大切です。背景色とのコントラストやボタンを配置場所なども考慮する必要があります。
コンバージョン(CV)を複数設定する
コンバージョンは必ず一つである必要はないので、必要であれば複数設定しましょう。例えば、「商品の購入」だけでなく、「メルマガ登録」や「問い合わせ」なども同時にコンバージョンとして設定することで、様々なコンバージョンを達成できます。
まとめ
本記事では、コンバージョン(CV)の概要や具体例、種類、増やすためのコツなど、コンバージョンに関する基本情報を解説しました。
コンバージョン(CV)は、デジタルマーケティングの成果を測定するための重要な指標です。具体例や種類を理解し、適切なCVRを目指すことで、サイトのパフォーマンスを向上させることができます。ターゲット設定やWebサイトの導線改善、入力フォームの工夫などのポイントを押さえ、コンバージョン率を効果的に高めていきましょう。
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この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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