競合分析とは?やり方や使えるフレームワーク、おすすめのツールを紹介!
最終更新日:2024/07/23競合分析とは、より精度の高い戦略を立案するために、競合企業について調査・分析することです。
市場競争が激化する現代において、自社の商品・サービスを差別化し、競争優位性を確保するのは難しくなってきています。競合分析を行うことで、競合他社や自社の市場における立ち位置を正しく評価でき、効果のあるマーケティング戦略の立案に役立てられるので、多くの企業で実施されています。
本記事では、競合分析についての基礎知識から、やり方の説明、役立つフレームワークなどを解説します。おすすめのツールなども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
競合分析とは
競合分析とは、最適な戦略を立案するために、競合企業について調査・分析し、自社との比較を行うことです。基本的に競合企業とは、自社と同じ業界にいる企業にいて、似た製品・サービスを提供する企業などを対象とします。
具体的には、市場環境や市場における相関関係をはじめ、競合企業の戦略や、製品・サービスの内容などを調査します。そのうえで自社の商材との比較や、市場における自社の立ち位置、強み・弱みを評価することで、客観的に自社を把握することができ、効果的な戦略立案に役立てられます。
市場における競争優位性の確保にも有効なので、競合分析に力を入れる企業が増加しています。
競合分析の目的
競合分析を行う目的は、効果的なマーケティング戦略や営業戦略を立案し、市場での競争優位性を確保することにあります。より深く競合分析の役割を理解するため、以下では主な4つの競合分析の目的を解説します。
戦略策定
競合分析を行う主な目的は、自社の戦略策定の精度を高めることにあります。
基本的に競合分析は、自社の商材をどのように売り出していき、どのタイミングでどのような施策を打つのかを決める際に行います。競合他社の分析を通して、自社の戦略や施策を見直し、より効果の見込めるマーケティングプランを立案するのに役立ちます。
客観的な自社評価
自社の強みや弱み、競争力や改善点などを客観的に評価することも、競合他社を分析する目的の一つです。
市場における自社のポジションや、現在の状況などを正しく把握できないと、適切なマーケティング戦略を立案するのは難しく、施策を実施しても効果が得られない恐れがあります。
客観的な自社評価を行い、自社の立ち位置を正しく把握することで、自社の改善点や優位性が明らかになり、最適なマーケティング戦略・施策の実施につなげられます。
市場の理解
競合分析では、競合他社の分析だけではなく、市場の環境や動向などの分析も行います。市場全体の構図の正しい理解が、自社の立ち位置の把握に役立つからです。
また、市場のトレンドやニーズについて把握することで、流行を加味した自社商材の開発や、変化への適切な対応へとつなげられるという役割もあります。SNSの発達などの影響で市場のニーズは急速に変化しているため、定期的に競合他社と市場を分析する必要があります。
チャンス及びリスクの予測
自社にとってのチャンスやリスクを予測・把握するのも、競合分析の目的の一つです。
チャンスとは、市場における「新たなビジネスチャンス」や「新規開拓領域」、「新たなアプローチ方法」や「これまでアプローチしなかった潜在的な顧客層」などが当てはまります。競合分析を行うことで、自社にとっての好機となるヒントを発見することが可能です。
一方リスクとは、「自社商材の代替品となる商品」「新規参入者」などが当てはまり、これらを予測・把握しておくことで、将来柔軟に対応できたり、差別化戦略などに活かせたりできます。
競合分析のやり方
競合分析は、以下の8ステップで進めるのが一般的です。
1.競合を特定する
2.競合について情報収集する
3.競合の商材やコンテンツを調査する
4.競合と比較するための自社データを収集する
5.市場調査を行う
6.情報整理と位置づけを行う
7.自社と競合他社の評価を行う
8.戦略、施策を立案する
それぞれのステップについて、詳しく解説します。
1.競合を特定する
まずは分析対象となる、自社にとっての競合企業を特定しましょう。競合他社は以下の4つに分類できます。
- 直接競合
- 間接競合
- 代替競合
- 検索結果での競合サイト
基本的には直接競合をメインに分析を進めますが、間接競合なども特定・分析しておくことで、より精度の高い戦略立案につながります。業界・業種、商品やサービス内容、ターゲット層などから総合的に判断し、それぞれカテゴライズしましょう。
直接競合
直接競合とは、自社の商品・サービスと同じようなコンテンツを提供している同業他社を指します。
アパレル業界を例に挙げると、「ユニクロ」の直接競合は、「無印良品」や「H&M」などがあります。
間接競合
間接競合とは、提供する商品・サービスそのものは異なっても、似た価値のコンテンツを提供する他社を意味します。「二次競合」と同義と考えられることも多いです。
たとえば、ユニクロの間接競合には「アディダス」や「Amazon」などがあります。
代替競合
代替競合とは、自社の提供する商品・サービスとは違っても、同じニーズを満たす代替品を提供する企業を指します。同じターゲット層を対象とする点もポイントです。
アパレル小売業の「ユニクロ」の場合、中古販売業の「メルカリ」や、アパレルのサブスクリプションサービスを提供する「メチャカリ」などが代替競合です。
SEOにおける競合サイト
SEOにおける競合サイトとは、自社を検索する際に入力するであろうキーワードに関して、検索結果が上位に表示されるWebサイトを指します。
SEO対策時に重要となりますが、「Webサイト運営における競合=業種や商材での競合」ではないということに注意が必要です。
2.競合について情報収集する
特定した競合他社について、「概要」「商品・サービス」「ターゲット層」「売上やシェア」などの大まかな情報を集めます。
マーケティング戦略策定の際に活用される「4P分析」(詳細は後述)を簡易的に行うのもおすすめです。4つのPが表す「Product(商品)」「Price(価格)」「Place(購買場所)」「Promotion(プロモーション)」について、簡潔に情報収集を行います。
その他に必要があれば、会社規模、財務状況などをはじめ、口コミやアンケート調査など、外部的な情報についても集めましょう。
3.競合の商材や戦略を調査する
大まかな情報を集めたら、競合他社の提供する商品・サービスや戦略について詳しく調査しましょう。競合のWebサイトやカタログ、実際の商品・サービスをもとに調べます。
業種によって異なりますが、具体的には以下の項目をまとめることをおすすめします。後ほど比較しやすいように、一覧表にまとめておくと便利です。
商材に関して
- 価格
- 品質
- 搭載されている機能/サービス内容
- 顧客にとってのメリット
- 強み/弱み
- 外観/パッケージ/デザイン
- 発売時期
- キャンペーン内容
戦略に関して
- ビジネスモデル
- 提供方法/売り場
- キャンペーン/イベント
- プロモーション内容/施策/営業手法
- 広告内容/媒体/メディア
- SNS広告/プロモーション
- 保証/アフターフォロー
- カスタマーサポートの内容
4.競合と比較するための自社データを収集する
競合の情報を集められたら、それと比較するための自社データを収集しましょう。自社の現状について、以下の情報を洗い出します。
- 企業理念
- 売上データ/シェア
- 市場シェア
- 顧客のフィードバック
- 商品やサービスの特徴、強み/弱み
5.市場調査を行う
競合と自社のデータが収集できたら、市場調査を行って自社の狙う市場環境を把握し直します。具体的には、口コミやアンケート調査、ミステリーショッパーなどの方法があります。
それぞれの手法で得られる情報は以下の通りです。
調査方法 | 得られる情報 |
---|---|
アンケート・インタビュー | 認知度・ターゲットの属性・顧客満足度・購買理由購入までの経緯・購入前の接点 |
カスタマーレビュー 口コミ・SNS調査 |
製品やサービスの強みと弱み・SNSの内容(フォロワー数、エンゲージメント、プロモーション) 商品レビュー・SEO戦略・キーワード・検索順位 |
購買データ分析 | 購入時期・リピート率・価格帯・割引戦略・併売商品購入者の属性 |
市場・業界レポート | 市場シェア・成長率・市場動向・トレンド |
ミステリーショッパー | 店舗におけるサービス・売場・提供方法 |
6.情報整理と位置づけを行う
収集した情報を整理して、市場全体における位置付けを行いましょう。
情報を整理する際には分析や比較を行いやすいように、スプレッドシートなどに一覧にしてまとめるのがおすすめです。一覧表ができたらマッピングを行って視覚的に表すことで、市場全体の構図と競合・自社の立ち位置をより明確に把握することができます。
7.自社と競合他社の評価を行う
これまで整理した情報と位置付けをもとに、自社と競合他社の評価を行いましょう。
ここでは、自社・競合他社の「強み」「弱み」「リスク」「チャンス」をわかりやすく比較して評価できるよう、簡易的なSWOT分析(詳細は後述)を行うことをおすすめします。「顧客にとってどのような価値を提供できているか」ということを基準に、それぞれのポイントを洗い出してみましょう。
競合他社の特徴や弱点、市場における優位性や劣位性などを踏まえたうえで、自社の強みや弱みを考え、自社の魅力を最大限に活かせる道を探り、次のステップである「戦略・立案」に活かします。
8.戦略、施策を立案する
最後に、これまでの競合分析した情報をベースに戦略・施策を立案し、アクションに移しましょう。競合分析を行ったはいいものの、表やマップを作成して満足してしまうケースは少なくありません。
競合分析を通して、競合との差別化戦略や自社の弱みを克服するための改善策、より精度の高いマーケティング戦略立案へのヒントが得られたはずです。そのようなヒントから、以下のような見直しを行っていきましょう。
- 競合他社の未参入市場への進出や開拓を検討する
- 競合他社が成果を出しているキャンペーン・戦略を取り入れる
- 評価が低い内容や弱みを、自社の改善策に活かす
- 市場のニーズや世の中のトレンドに応じて戦略を調整する
施策を打った後は、必ず効果測定を行ってPDCAを回すことが大切です。
競合分析で役立つフレームワーク
競合分析で利用できる以下の4つのフレームワークを紹介します。
- 3C分析
- 4P分析
- 4C分析
- SWOT分析
3C分析
3C分析とは、「Customer(顧客・市場)」「Company(自社)」「Competitor(競合)」の分析を通して、自社を取り巻く環境や市場動向を把握するためのフレームワークです。
内部環境と外部環境を3つの視点から分析することで、自社ならではの優位性や魅力を明確にし、顧客に対する適切なアプローチに活かせます。自社独自の強みを示し、競合他社に打ち勝つためのマーケティングのフレームワークといえます。
3つの要素 | 内容 |
---|---|
Company(自社) | 「経営資源」「ブランドイメージ」、「人材」やナレッジなどの自社の状況。企業理念や戦略、ビジョンなどを考慮しながら、自社の強みや弱み、能力などを評価します。 |
Customer(顧客・市場) | 「市場規模」「成長性」「消費行動」などの市場動向や顧客ニーズ。他にもターゲットの市場規模をはじめ、顧客の購買行動や傾向、ロイヤルティなども考慮して分析します。 |
Competitor(競合他社) | 「競合他社の強み・弱み」「シェア」「市場内でのポジション」などの、競合他社の状況。競合他社の動向や戦略変更、差別化ポイントなども明らかにします。 |
4P分析
4P分析とは、「Product(製品)「Price(価格)」「Place(流通チャネル)」「Promotion(販売促進)」の4つの要素に着目し、企業視点からマーケティング戦略を総合的に考えるためのフレームワークです。
4Pをまとめて整理することで、一貫性のある思考でマーケティング活動に取り組めるようになります。
4つの要素 | 内容 |
---|---|
Product(製品) | 「どのような商品・サービスを提供するのか」を考えます。具体的には、商材の強み、魅力、商品名、品質、デザインに加え、アフターサービス、保証など「付属するもの」も含めます。 |
Price(価格) | 「どのような価格で提供するのか」を考えます。競合の価格、市場の価格、商品・サービスの質などを考慮したうえで、適切な価格を設定します。 |
Place(流通・販売) | 商品の提供場所について、コンビニ・専門店・オンライン限定など「どのような経路で提供するのか」を検討します。 |
Promotion(プロモーション) | ターゲットとなる顧客が利用する媒体を見極めて、「どのように販促を行うのか」を検討します。 |
4C分析
4C分析は、「Customer Value(顧客価値)」「 Cost(コスト)」「Communication(コミュニケーション)」「Convenience(利便性)」の頭文字を取ってつくられた言葉で、顧客視点に立ったマーケティング戦略を考えるためのフレームワークです。
企業視点で分析する「4P分析」と組み合わせて活用することで、顧客と企業、両方の視点を取り入れたマーケティング施策が考えられます。
4つの要素 | 内容 |
---|---|
Customer Value(顧客価値) | 商品・サービスを利用することで顧客が得られるベネフィットや機能など、「顧客にとっての価値」を考えます。 |
Cost(コスト) | 顧客が商品・サービスを利用する際に支払うコスト。市場相場をはじめ、必要経費や利益などを考慮したうえで、顧客が納得して支払うコストを決めることが大切です。 |
Communication(コミュニケーション) | 展示会やセミナー、メルマガ、SNS、チャットボットなど、顧客とのコミュニケーションを図る方法を検討します。良好な関係構築を目指すことが大切です。 |
Convenience(利便性) | 商品・サービスの成約までのプロセスにおける利便性。決済やカスタマーサポートの整備、担当者の手配などを行います。 |
SWOT分析
SWOT分析とは、自社と競合他社の「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」を分析するフレームワークです。内部環境や外部環境から、自社の強み・弱みや自社を取り巻く環境、市場動向などを正確に分析・把握できます。
3C分析のあとにSWOT分析をすると、より精度の高い事業戦略を打ち立てられます。
4つの要素 | 内容 |
---|---|
Strength(強み) | 自社が持っているもの、組織や社員が持っているもの、そして自社でコントロール可能なもの、活かすべき強みを指します。具体的には、知名度、ブランド力、人材、市場シェア、技術力など。 |
Weakness(弱み) | 目標達成の妨げとなっている自社の問題点や克服すべきポイントです。自社技術でカバーできない領域、競合他社に比べ弱いもの、ブランド力や知名度、離職率など。 |
Opportunity(機会) | 自社でコントロールできない外部環境(=自社を取り巻く環境)のうち、自社にとってプラスとなる要因、市場機会などのことです。政治、社会情勢、トレンド、ニーズの変化、競合他社の動向など。 |
Threat(脅威) | 政治、社会情勢、トレンド、ニーズの変化などの外部環境のうち、自社にとってマイナスとなる要因、回避すべき脅威のこと。Opportunity(機会)の反対にあたります。 |
競合分析におすすめのツール5選
専用のツールを活用することで、より効率的且つ精度の高い競合分析が行えるようになります。以下では競合分析に使用できるおすすめのツールを5つ紹介します。
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Similarweb
「Similarweb」は、分析したいサイトのURLを入力することで、アクセス数や流入経路など、検索分析に関するインサイトを確認できるサイト分析プラットフォームです。
競合他社のWebサイトの詳細なトラフィックデータや、主要なキャンペーンを把握して、他社のマーケティング戦略を推測することができます。獲得したデータを、自社の戦略に活かすことも可能です。
参考
SEOチェキ!
「SEOチェキ!」は、調査したいサイトのURLを入力するだけで、SEO対策に必要な多くのデータを収集できるツールです。
具体的には、キーワード別の順位計測やコンテンツ分析、リンク数や内部SEO対策など、様々な項目を調査できます。ブラウザ上で使えるうえ、無料で手軽に利用できるのが大きな魅力です。分析結果は自社のSEO対策や戦略策定に役立てられます。
参考
Ahrefs(エイチレフス)
「Ahrefs(エイチレフス)」は、獲得キーワードや被リンク獲得数など、競合サイトの調査が行えるSEOツールです。特に被リンク分析に強いツールとして知られており、世界で60万人を超えるユーザーに利用されています。
被リンク(=他のWebサイトにコンテンツがリンクされている状況)の数が多いと、Googleの検索エンジンで良い評価を与えられるため、SEOにおいて大きな強みになります。分析結果を自社のSEO対策に活かすとよいでしょう。
参考
Ghostery(ゴーストリー)
Ghostery(ゴーストリー)は、調査したいサイトの利用しているツールや広告を調べることができる拡張機能です。
元々はプライバシー広告やデータ追跡をブロックするツールでしたが、その機能で特定のサイトが使用しているアクセス解析ツールや広告、SNSのプラグインなどを把握し、競合サイトの分析も行えます。
参考
Keywordmap
Keywordmapとは、競合サイト分析や広告調査などが行える、SEO・広告対策ツールです。
SEO上の競合を一括で抽出できるほか、新興サイトの出現を察知する機能や、自社のコンテンツ作成をサポートする機能を備えています。競合サイトのアクセス数が多いページや、広告戦略の分析結果をレポートする機能もあるので、競合サイトの調査にかかる労力を大幅に削減することができます。
参考
競合分析における注意点
競合分析について解説してきましたが、実際に行う際には注意すべきことがあります。主な4つの注意点について解説します。
分析結果をアクションに移す
競合分析を行った結果は必ず戦略に反映し、アクションに移しましょう。分析したことで満足してしまい、その後放置してしまうケースがよくありますが非常にもったいないです。
競合分析を行う主な目的はあくまでも、自社の戦略策定の精度を高めることにあります。分析結果を自社の戦略策定や施策に取り入れ、改善していかなければ、分析した労力が無駄になってしまうでしょう。
どんなに精度の高い戦略が打てていたとしても、小さな改善点やより良くするためのヒントは得られるはずです。
定期的に結果を見直す
競合分析結果を定期的に見直すことも重要なポイントです。
市場のトレンドや顧客ニーズは常に変化しており、インターネットやSNSの発達の影響で、変化のスピードは日々増しています。定期的に分析結果を更新することで、より正確なデータ収集につながり、自社の戦略を最適化できます。
古いデータをそのまま活用していると、市場のトレンドやニーズからズレた戦略を策定することにもなりかねません。ただ、競合分析に時間をかけすぎても本末転倒になってしまうので、自社のリソースや外部環境を見極めて取り組むことが大切です。
確証バイアスに気を付ける
競合分析を行う際には、自分にとって都合の良い情報ばかりを集めたり、自分の先入観や価値観に基づいて情報を解釈する「確証バイアス」に注意しましょう。
競合分析を通して自社を客観的に評価できたと思っていても、確証バイアスを持っていると、間違っている可能性があります。自身の信念を確証できるデータのみを収集しているかもしれないからです。
確証バイアスを持たないためには、取得できる全てのデータを活用して分析を行うことが大切です。自分の判断を裏付けるためのデータではなく、収集可能なすべてのデータをもとに判断することで、客観的な分析が行えるでしょう。
「競合」の正しい理解
「競合」を正しく理解することも重要なポイントです。
競合は同類の商品・サービスに限らず、ニーズが同じ顧客がターゲットの場合は、異なる商品・サービスや業種であっても、競合になる可能性があります。また大手企業を競合と捉えがちですが、自社と同じ規模感の企業を競合とすることで戦略が立てやすくなることも覚えておきましょう。
また、現在の競合だけを競合と捉えないことも大切です。「代替品」や「新規参入企業」が登場する可能性を考慮し、常にアンテナを張っておくことで対応が遅れずに済むでしょう。
まとめ
本記事では、競合分析についての基礎知識から進め方、おすすめのツールまで網羅的に解説しました。
競合分析を行うことで様々なメリットがありますが、適切な競合分析を行うには膨大なデータを収集・整理する必要があるため、自社で行うとなると多くの時間とコストがかかります。もちろん自力で実施することも可能ですが、よいパートナーに作業を任せるのも選択肢の一つとしておすすめです。
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この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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