SSLとは?メリットや仕組みを初心者にもわかりやすく解説!
最終更新日:2024/10/01
現在、私たちの生活においてインターネットは欠かせないものとなっています。
個人情報などを入力して利用できる便利なネットサービスが増えましたが、その反面、悪意のある人物によるネット犯罪も増加しています。
そこで重要になるのが「SSL」です。「SSL」を導入することでインターネット上での通信を暗号化させてリスクを防ぎ、安全にインターネットを利用することができます。
本記事では初心者の人でも「SSL」を理解できるよう、メリットやデメリット、仕組みなどをわかりやすくご紹介します。
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そもそもSSLとは
「SSL」(「Secure Sockets Layer」の略)とは、インターネット上の通信を暗号化するシステムを指します。サイト訪問者のブラウザとサーバー間の通信を暗号化することで、第三者からの傍受・改ざんなどのリスクを防ぐことができます。
例えば現在横行しているネット犯罪として、Webサイト上における個人情報の盗み見や、重要なデータの改ざんなどが挙げられます。SSLを導入すればこれらの危険から自分を守ることができ、近年ではインターネットを利用する際に必須のシステムとなりつつあるのです。
実際にSSLが適用されているのは、「https」から始まるURLアドレスや、URLアドレスの入力欄の脇に鍵のマークが表示されているサイトです。SSLのおかげでログインに必要なIDやパスワードなどの個人情報を、安心して入力することができます。
でも、なぜ現在SSLの必要性が高まっているのでしょうか?次章で詳しくご説明します。
WebサイトのSSL対応が必要とされる理由
WebサイトにおいてSSL対応が必要とされている理由は、「個人情報などの重要なデータを、第三者に盗まれてしまうリスクを防ぐため」です。
SSL対応がされていないWebサイトでは、データの「盗み見・盗聴」や他人のふりをして人を騙す「なりすまし」、通信された情報の「書き換え」などが、悪意のある人間によって行われることがあります。SSLがあればそれらを防ぎ、安心してインターネットを利用することが可能になるのです。インターネットが欠かせない現代社会において必須のシステムといっても過言ではありません。
また、全てのページをSSL対応(常時SSL化)しないと、Google Chromeでは警告が出てしまうという理由もあります。これまで「http://」で始まるURLにアクセスした際に、「保護されていません」と警告が表示された方もいるのではないでしょうか?
せっかく自身のサイトを訪れてもらっても、SSL対応を怠ったがために表示された警告でユーザーを不安にさせてしまい、すぐに立ち去られてしまうかもしれません。
また、Googleが「SSL化を検索順位を決定する要素の1つとする」と発表していることからSEOにも大きく影響するとされており、より一層必要性が高まっているのです。
WebサイトをSSL対応にするメリット
WebサイトをSSL対応にするメリットについて、より具体的にみていきましょう。
セキュリティの向上
WebサイトをSSL対応にするメリットとして最も重要なのが、「セキュリティの向上」です。
先述したように、SSL対応を行うと通信を暗号化することができます。例えば、ネットショップで商品を購入する際に入力する住所・電話番号・クレジットカード番号・パスワードなどは、SSL非対応のサイトであれば悪意のある人間に盗み見されかねません。SSL対応のWebサイトであれば、盗み見以外にも、なりすましやフィッシング詐欺など様々なリスクを防げます。
また、SSL化したWebサイトは通常ページでも有効で、Cookieや閲覧履歴などの情報漏洩を防止します。
信頼感を高めることができる
WebサイトをSSL対応にすると、「SSL認証局」という第三者機関がSSLの証明書を発行してくれます。信頼性の高い第三者機関からの証明を得ることで、サイトの信頼感を高めることができるというメリットがあるのです。
証明書の発行にはサイト運営会社の実態調査が行われる場合もあり、問題のないサイトのみが審査を通過できます。URLが「https」であることはサイトが安全であることに加え、「なりすまし」をしていないという安心にもつながります。
SEO効果
先述しましたが、WebサイトをSSL対応にすることでSEO効果が期待できるというメリットがあります。SSL化されているWebサイトは非対応のサイトよりも検索結果の上位に表示されやすくなり、アクセス数やPVの向上が期待できるのです。
もちろん、SSL化しただけで検索順位が大きく伸びるわけではなく、質の高いコンテンツを提供することが重要です。しかし、93%ものWebサイトがSSL化し、新しいネットの常識となりつつある現在、SSL対応をしないと検索順位が落ちてしまうのは明らかと言えるでしょう。
WebサイトをSSL対応にするデメリット
WebサイトのSSL化にはメリットもありますが、その反面デメリットも挙げられます。SSL対応を行う前に、しっかりと内容を把握しておきましょう。
表示スピードが落ちる場合がある
WebサイトをSSL対応にすると、サイトの表示スピードが落ちる場合があります。そうなるとサイト利用者にとっての利便性が下がり、せっかく訪れてもらってもすぐに離脱してしまうこともありえます。
しかし、最近は情報を圧縮することで通信速度を向上する「HTTP/2」の利用によって、かえって通信速度が上がっているともいわれており、これからさらに改善していくことが見込まれるでしょう。
ランニングコスト
Webサイトを常時SSL化すると、ランニングコストがかかってしまうのがデメリットです。
サイトをSSL化するには、先述した「SSLサーバ証明書」を1サイトにつき1つ発行しなければならず、その都度手数料が発生します。複数のサイトをSSL化する場合はより多くのコストが必要です。また自社にSSLの知識があり、更新を行える担当者がいない場合は、作業を業務委託しなければならず、さらに費用はかさみます。
SSLの仕組み
さて、SSLについて基本的なことがわかってきましたが、そもそもどのような仕組みで暗号化されているのでしょうか?
SSLの仕組みを理解するのに重要なのが、暗号化を行う際に必要な「カギ」です。SSLでは、サイト訪問者の「ブラウザ」と「サーバー」間の通信を暗号化するのですが、そのときに両者しか使用できない「共通カギ」を利用します。
万が一不正アクセスによってデータが流出してしまっても、データに鍵がかかっているため第三者がアクセスすることはできません。「共通カギ」はSSLの仕組みに欠かせないものなのです。
SSLがWebサイトに必須のシステムであることがわかりましたが、実際SSLを取得するにはどうしたら良いのでしょうか?
SSLを取得する方法
SSLを取得するには、SSLサーバー証明書の申請からインストールして利用を開始するまで、以下の4つのステップがあります。
SSLサーバー証明書の申請
SSLを取得するには、証明書を申請しなければなりません。まず、SSLサーバー証明書の申請書である「CSR(Certificate Signing Request)」を作成しましょう。こちらはインターネット上で作成できます。
完成したら申し込みフォームから申請を行います。
準備+送付
申請を行なった後は、認定を受けるための準備が必要です。下記4点などを準備し、送るべき場所へ送付しましょう。
・CSR
・印鑑証明書
・企業実印済み申請書
・登記簿謄本(※企業認証SSL・EV SSLの場合)
審査〜証明書発行
送付したら審査〜証明書の発行です。認証局にて、企業実在の審査・確認やドメイン所有者の確認などの認証を得たら、いよいよ証明書の発行となります。証明書発行メールを受信したら、所定のURLから証明書をインストールしてください。
また、「クイック認証SSL」を導入できる場合もあります。その際はページ・メール・DNSの3種の認証方法を利用でき、最短で約2分のスピード発光が可能です。
インストール
最後に、発行された証明書をサーバーにインストールしましょう。これでSSLの取得は完了です。
なお、信頼できるサイトであることをユーザーにアピールできる無料のサイトシールがあるので、証明書の発行後はぜひご利用することを推奨します。
まとめ
本記事では、メリット・デメリットやその仕組みなど、「SSL」についてご紹介しました。
WebサイトをSSL化することで、ユーザーにとってだけではなく、こちらも安心して自社サイトを運営することができます。SSLには種類があるため、自社のWebサイトに最適なSSLを見つけてみましょう。
サイト運営において非常に重要な役割を果たし、今では当たり前となっているSSL。導入する際に、本記事がお役に立てたら幸いです。
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この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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