1. 主要ページへ移動
  2. メニューへ移動
  3. ページ下へ移動

SEOに効果的なパンくずリストとは?効果・メリット・設定方法を徹底解説

SEOに効果的なパンくずリストとは?効果・メリット・設定方法を徹底解説

パンくずリスト」とは、Webサイトにおいて現在閲覧しているページがサイト内のどの位置にあるかを階層構造で示したものです。パンくずリストを配置することで、ユーザー自身がWebサイト上のどのページを見ているのか把握することができるため、ユーザーの利便性向上が期待できます。また、SEO対策においても重要な役割を果たすため、近年、多くの企業が導入を進めています。

 

本記事では、パンくずリストの基礎知識から、具体的な設定方法、そして導入事例までご紹介していきます。

 

SEO対策チェックリスト

 

 

 

 

SEO対策に効果的なパンくずリストとは?

パンくずリストはSEO対策に効果的な手法のひとつです。
以下ではパンくずリストの基本的な知識をご紹介していきます。

 

 

パンくずリストの定義と表示例

パンくずリストとは、Webサイトにおいて、現在閲覧しているページがサイト全体のどの階層に位置しているのかを分かりやすく示すナビゲーションのことです。一般的に、ページ上部に水平に配置され、トップページから現在のページまでの階層構造が「>」や「|」などの記号で区切られて表示されます。

 

具体的には以下のようなものです。

パンくずリスト

 

この表示により、ユーザーは現在地を把握しやすくなるだけでなく、上位階層へスムーズに戻ることが可能になります。
印刷会社のWebサイトを例に上げてみてみましょう。

 

ホーム > サービス > オフセット印刷 > チラシ印刷 > B4サイズ

 

このパンくずリストは、「B4サイズ」という現在地が、ウェブサイト全体のどこに位置付けられているかを明確に示しています。例えば、ユーザーが「チラシ印刷」や「オフセット印刷」など、より広範なカテゴリの情報を見たい場合、この階層構造を辿り、パンくずリストをクリックすることで容易に戻ることができます。また、「オフセット印刷」をクリックすることで、チラシ印刷以外のオフセット印刷サービス、例えばカタログ印刷やポスター印刷などの情報も閲覧できます。

 

 

パンくずリストの名前の由来

パンくずリストは、童話「ヘンゼルとグレーテル」に由来しています。物語では、ヘンゼルが森の中で迷子にならないように、パンくずを道しるべとして置いていきました。Webサイト内でもユーザーが迷子にならないように辿ってきたページを示すものを「パンくずリスト」と呼ぶようになりました。

 

 

パンくずリストを構成する3つの要素

パンくずリストは、以下の3つの要素で構成されます。

 

  • トップページへのリンク:サイトの最上位ページであるトップページへのリンクを表示します。
  • 階層を示すリンク:現在ページの上位に位置するページへのリンクを階層順に表示します。
  • 現在のページ名:現在閲覧しているページのタイトルを表示します。

 

パンくずリストを構成する3つの要素

 

 

パンくずリストの種類と特徴

さて、これまでパンくずリストの概要について紹介してきました。続いてはパンくずリストの種類について見ていきましょう。パンくずリストには、大きく分けて以下の3つの種類があります。

 

  • 位置型パンくずリスト
  • 属性型パンくずリスト
  • パス型パンくずリスト

 

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

 

位置型パンくずリスト

位置型パンくずリストは、Webサイトにおけるページの階層構造をそのまま示したパンくずリストです。位置型パンくずリストはそのページへの辿りつき方が異なっていても、辿りついたページが同じであれば、表示のされ方は変わりません。企業サイトやECサイトなど、多くのWebサイトで導入されており、最も一般的に使われているパンくずリストです。

 

 

メリット・デメリット

《メリット》

  • ユーザーがWebサイト内の現在地を容易に把握できる。
  • 上位階層への移動がスムーズに行えるため、ユーザーの離脱率低下に繋がる可能性がある。

 

《デメリット》

  • サイト構造が複雑な場合、パンくずリストが長くなりすぎる可能性がある。

 

 

導入事例

ECサイト:
ホーム > レディース > トップス > Tシャツ > 商品詳細ページ
この例では、「商品詳細ページ」がサイト内のどこに位置付けられているかを、トップページからの階層構造で示しています。ユーザーは、このパンくずリストを見ることで、現在「レディース」カテゴリの「トップス」内の「Tシャツ」の商品詳細ページを閲覧していることを把握できます。

 

 

属性型パンくずリスト

属性型パンくずリストは、Webサイト内の位置ではなく、ページに付与された属性(タグやキーワード、カテゴリなど)に基づいて表示されるパンくずリストです。そのためユーザーによって表示されるリストが変化します。ブログサイトやニュースサイトなどで多く導入されています。例えば、特定のテーマのブログ記事を閲覧している際に、そのテーマに関連する他の記事へのリンクがパンくずリストに表示されることで、ユーザーの更なる回遊を促します。

 

メリット・デメリット

《メリット》

  • ユーザーの興味関心に基づいたページ遷移を促進できる。
  • 特定のテーマに基づいたコンテンツを閲覧しているユーザーに対して、関連性の高い情報を効率的に提供できる。

 

 

《デメリット》

  • 属性の定義が適切でないと、ユーザーにとって分かりにくいパンくずリストになってしまう可能性がある。

 

 

導入事例

属性型パンくずリスト

 

ある旅行ブログの記事ページを考えてみましょう。この記事は、「海外旅行」というカテゴリに属し、「ヨーロッパ旅行」と「一人旅」というタグが付けられています。

 

この場合、属性型パンくずリストは以下のように表示されます。

 

ホーム > ブログ > 海外旅行 >ヨーロッパ旅行 > 記事タイトル
または、
ホーム > ブログ > 海外旅行 > 一人旅 > 記事タイトル

 

このように、属性型パンくずリストは、ユーザーが記事に辿り着いた経路を明確にするだけでなく、「海外旅行」や「一人旅」といった関連性の高い他の記事への導線としても機能します。ユーザーは、自分の興味関心に基づいて、サイト内の様々な記事を回遊することができるようになるのです。

 

 

パス型パンくずリスト

パス型パンくずリストは、ユーザーが過去に訪問したページの履歴をそのまま表示するパンくずリストです。現在ではブラウザの履歴を参照すればページを辿れるためあまり使われていない表示形式です。

 

 

メリット・デメリット

《メリット》

  • ユーザーが直前に閲覧していたページに戻りたい場合に便利。

 

《デメリット》

  • ユーザーの行動によっては、分かりにくいパンくずリストになってしまう可能性がある
  • セキュリティ上の懸念から、導入を避けるケースもある。

 

 

導入事例

ユーザーが複雑な操作を行うWebアプリケーションなどで導入されることがあります。

 

 

パンくずリストを設置するメリット

パンくずリストを設置することで、SEOとユーザビリティの両面において、様々なメリットがあります。両方のメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

 

SEOにおけるメリット

SEO対策としてのパンくずリストのメリットを以下で解説していきます。

 

 

クロールの効率化

クロールとは、クローラーと呼ばれるロボットがウェブサイトを発見・巡回し、ページの情報を収集する作業のことです。検索エンジンのクローラーは、ページを巡回(クロール)してWebサイトの構造を理解し、情報を集めます。パンくずリストを設置することで、クローラーがWebサイトの階層構造を容易に理解できるため、クロールの効率が向上します。その結果、ページのインデックス(クローリングした情報を整理整頓してデータベース化)が促進され、検索結果に表示される可能性が高まります

 

 

キーワードの関連性向上

パンくずリストに表示されるキーワードは、ページ内容と関連性の高いものが多いため、検索エンジンに対して、ページのテーマや内容をより明確に伝えることができます。このため、関連性の高いキーワードで検索したユーザーに、サイトが表示される可能性が高まります。

 

関連記事:

 

 

検索結果ページでの表示効果

Googleなどの検索エンジンでは、検索結果ページにパンくずリストを表示することがあります。パンくずリストがあると、ユーザーは検索結果からサイトの内容を事前にある程度把握できるため、クリック率の向上が期待できます。なお、表示には構造データのマークアップをする必要があります。(後述)

検索結果ページでの表示効果

 

 

ユーザービリティにおけるメリット

パンくずリストの設置は、SEO対策のみならず、ユーザーにとってもメリットがあります。
以下で詳しくみていきましょう。

 

 

サイト構造がわかりやすくなる

ユーザーはパンくずリストを見ることで、Webサイト全体の構造や、現在見ているページがどの階層に位置しているのかを視覚的に容易に理解することができます。
そのためユーザーの知りたいことへの理解度の向上が見込まれます

 

 

ページ遷移しやすくなる

パンくずリストは、ユーザーがサイト内を自由に移動するための分かりやすい道しるべとなります。そのため、上位階層への移動はもちろんのこと、関連する他のページへもスムーズに遷移できるため、ユーザーの回遊率向上に貢献します。

 

 

離脱率が低下する

ユーザーが迷わずに目的のページに辿り着けるようになると、サイト内でのストレスが軽減され、離脱率の低下に繋がります。また、サイトへの滞在時間も多くなり、結果的にコンバージョンへ繋がる確率も高くなることが期待できます

 

 

パンくずリストを効果的に設置するポイント

パンくずリストを効果的に設置するには、以下の4つのポイントを考慮する必要があります。
詳しく見ていきましょう。

 

 

サイト構造との整合性

パンくずリストは、Webサイトの構造を正しく反映している必要があります。サイト構造と整合性が取れていない場合、ユーザーを混乱させてしまう可能性があります。
例えば、

 

1.ホーム
2.サービス
 1.チラシ印刷
 2.ポスター印刷
 3.カタログ印刷
4.制作事例
5.会社概要
6.お問い合わせ

 

というサイト構成の場合、「チラシ印刷」ページのパンくずリストは以下のようになります。

 

ホーム > サービス > チラシ印刷

 

一方で、

 

ホーム > 印刷サービス > チラシ印刷

 

このようなパンくずリストだと「印刷サービス」というページはサイト構造上に存在しないため、ユーザーは「印刷サービス」をクリックしてもどこへ遷移するのか分からず、混乱を招く可能性があります。

 

 

分かりやすい表現と適切なキーワード選定

パンくずリストは、ユーザーにとって分かりやすく、簡潔な表現である必要があります。また、SEO効果を高めるためには、適切なキーワードを選定することが重要です。ただし、キーワードは、無理に含めてしまうとユーザーにとって見ずらいものとなってしまう可能性があるので、不自然にならない程度に入れることを心がけましょう。

 

 

設置場所とデザイン

パンくずリストは、ユーザーが見やすく、分かりやすい場所に設置する必要があります。一般的には、ページ上部に水平に配置されることが多いですが、サイトのデザインに合わせて、最適な場所とデザインを選ぶことが大切です。なお、パンくずリストの設置場所はSEOに影響を与えることはないと言われています。また、トップページやキャンペーン用のページに無理に設置する必要はありませんが、基本的にパンくずリストはWebサイト上の全ページに設置するようにしましょう。

 

 

構造化データマークアップ

検索エンジンがパンくずリストを正しく認識できるように、構造化データマークアップを行うことが重要です。構造化データマークアップとは、Webページに記述されたデータの内容を、検索エンジンなどが理解しやすい形式でマークアップすることです。構造化データは、「JSON-LD形式」か「microdata形式」のいずれかで指定します。構造化データをマークアップすることで、検索結果にパンくずリストが表示されるようになるためクリック率の向上が期待できます。

 

 

モバイル対応

スマートフォンなどのモバイル端末で閲覧する場合でも、パンくずリストが見やすく、使いやすくなっている必要があります。スマートフォンだとページ上部のパンくずリストが邪魔になってしまうことがあります。そのため、パンくずリストをひとつ上の階層までの表示にしたり、途中の階層を省略するなどの工夫をすることをお勧めします。

 

 

まとめ: SEOとユーザービリティ向上に役立つパンくずリストを導入しよう

本記事では、パンくずリストの基礎知識や種類、メリットなどを具体例を交えながらご紹介しました。パンくずリストは、ユーザーと検索エンジンの双方にとって、多くのメリットをもたらす重要な要素です。効果的に設置することで、WebサイトのSEO効果を高め、ユーザビリティを向上させることが期待できます。

Webサイトを運営する際には、ぜひパンくずリストの導入を検討してみてください。

 

SEO対策は自社で実施することもできますが、信頼できるパートナーに依頼するのも有効な選択肢のひとつです。

 

クラウドサーカスは、2,300社以上のマーケティング支援を行ってきた豊富な経験を生かし、ホームページ制作から運用サポート、リード獲得支援まで一貫したサービスを提供しています。さらに、SEO対策に関する専門的なアドバイスを行うWebコンサルティングサービスも展開しています。

ご興味のある方は、ぜひWebコンサルサービス概要資料をご覧ください。

 

また、SEO対策を効果的に進めるためには、CMS(コンテンツ管理システム)の導入が効果的です。「CMS BlueMonkey」は、SEO対策に必要な基本機能を備えています。また、SEOを考慮してホームページを制作するため、運用面での悩みも軽減されます。特に、コンテンツの管理や更新が容易になり、コストの削減にもつながります。

 

興味のある方は、ぜひ資料をご確認ください。

CMS BlueMonkeyとクラウドサーカスのホームページ制作の資料を見てみる

 

SEO対策チェックリスト

この記事を書いた人

BlueMonkeyロゴ

クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ

CMS BlueMonkeyメディア編集部

プロフィール

2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。

BlueMonkeyの導入事例はこちら!

資料ダウンロードはこちら

CMSやホームページ制作に関するお問い合わせ・お見積り等、 お気軽にご連絡ください。

お問い合わせはこちら

CMSやホームページ制作に関するお問い合わせ・お見積り等、 お気軽にご連絡ください。