お問い合わせフォームとは?基礎知識から作り方、作成時のポイントまでわかりやすく解説
現代のビジネスにおいて、Webサイトは企業にとって顔ともいえる重要な存在です。 Webサイトを通じて顧客との良好な関係を築くためには、円滑なコミュニケーションが欠かせません。 顧客が気軽にコンタクトをとれる窓口を用意しておくことは、顧客満足度向上に繋がり、ひいては企業の信頼獲得へと繋がっていきます。
そのための手段の一つとして挙げられるのが「お問い合わせフォーム」です。 お問い合わせフォームは、顧客が抱える疑問や要望を企業に直接伝えることができる有効なツールです。
本記事では、お問い合わせフォームの基礎知識から作り方、作成時のポイントまでわかりやすく解説します。
目次
お問い合わせフォームとは?
お問合せフォームとは、Webサイト上でユーザーが企業に対して質問や要望を問い合わせを送るためのオンラインフォームのことです。お問合せフォームは通常、氏名、メールアドレス、問い合わせ内容などの入力欄が設けられています。ユーザーが必要事項を入力して送信すると、企業や団体の担当者にメールで通知され、後日担当者から返信やフォローアップが行われます。
お問い合わせフォームは主に以下のような目的で使用されます。
- 製品やサービスに関する質問
- サービス利用に関する問い合わせ
- 資料請求
- メディア掲載の依頼
- お仕事依頼
- その他、サイト運営者への連絡
お問い合わせフォームを利用することで、ユーザーは時間を気にすることなく、電話やメールよりも手軽に問い合わせを行えます。企業側も問い合わせ内容を効率的に管理できるだけでなく、データベースに蓄積された情報を活用して顧客対応の質を向上させることができます。
お問い合わせフォームはユーザーと企業双方のニーズを満たす、Webサイトに不可欠なコミュニケーションツールと言えるでしょう。サイトの利便性と顧客満足度の向上を目指すのなら、お問い合わせフォームの設置は必須といえます。
お問い合わせフォームを導入する3つのメリット
ここからは、お問い合わせフォームを導入することで得られる3つのメリットを解説します。
潜在顧客の獲得
まず最初の利点として、潜在顧客を効果的に獲得できることが挙げられます。Webサイトに訪問したユーザーは、製品やサービスに興味を持ったとしても、すぐに購入や契約に進むとは限りません。 疑問点や不安点を解消できないまま、サイトを離れてしまう可能性もあります。
お問い合わせフォームを設置することで、そのようなユーザーに対して気軽に問い合わせる機会を提供できます。 フォームへの問い合わせをきっかけに購買意欲を高め、成約へと繋がる可能性が高まります。
業務の自動化と効率化
お問い合わせフォームを導入することで、問い合わせ内容を自動的に受信し、管理できるようになります。担当者が個別に対応する手間が省け、業務の効率化が図れます。また、問い合わせ内容をデータベースで一元管理できるため、顧客対応漏れのリスクを減らせます。
顧客情報の入手・分析ができる
お問い合わせフォームから得られる情報はマーケティングに役立ちます。どのようなニーズを持つ人たちから問い合わせが来ているのか、どの地域からのアクセスが多いのかなど、顧客の属性を知ることが可能です。
それらの情報を分析することで、自社の商品やサービスの改善点を見つけたり、新たな販促施策を考えたりするヒントを得られます。お問い合わせフォームから収集した情報は、企業を成長させるための貴重な資源と言えるでしょう。
お問い合わせフォームの作り方
それではお問い合わせフォームを実際に作る方法を見ていきましょう。作り方は大きく分けて3つあります。
HTMLやPHPで作成する
HTMLとPHPを使ってお問い合わせフォームを自作する方法です。HTMLでフォームを作り、PHPでフォームから送信されたデータを処理する仕組みを構築します。フォームのデザインや機能を自由にカスタマイズできる反面、セキュリティ対策など自分で一から考えて実装しなければならないため、プログラミングの専門知識と高度なスキルが求められます。
WordPressのプラグインを使う
WordPressのプラグイン(拡張機能)を用いて、お問い合わせフォームを簡単に設置することができます。人気のプラグインである「Contact Form 7」や「WP-Forms」を使用すれば、プログラミングの知識がなくても、すぐにWebサイトにフォームを設置できます。
ただし、プラグインの機能に依存することになるため、細かいカスタマイズがしづらいのがデメリットです。また、プラグインの脆弱性を突かれるセキュリティリスクもあり、常に最新版にアップデートしておく必要があります。
フォーム作成用ツールを利用する
企業が提供するフォーム作成用ツールを利用するのも有効です。たとえば「Google Forms」や「Typeform」などのツールは専門知識不要でフォームを作成し、Webサイトに埋め込むことができます。
フォーム作成ツールのメリットは、デザインテンプレートが豊富でレスポンシブデザインにも対応している点です。一方で機能面での制限があったり、無料プランの場合は利用できる機能が限られるケースがあるので注意が必要です。
お問い合わせフォームの基本項目
お問い合わせフォームの項目は、記入必須の基本項目と記入が自由な任意項目の2つを設けるようにしましょう。項目数が多いと問い合わせのハードルが上がり、ユーザーが問い合わせをためらう可能性があります。
基本項目として設置したいのは、下記の項目です。
- 名前(氏名)
- メールアドレス
- 電話番号
- 件名(問い合わせカテゴリ)
- 問い合わせ内容(本文)
基本項目は、問い合わせ内容を把握する上で必要不可欠な情報です。可能な限り少なく、ユーザーに負担をかけないよう意識しましょう。
任意項目の例としては以下が挙げられます。
- フリガナ
- 会社名
- 役職
- 住所
- 希望の連絡方法
任意項目は収集しておくと役立つものですが、必ずしも必要ではない情報です。各項目の目的が明確になるようなラベルを使用し、ユーザーが記入に迷わないようにすることが大切です。
これらの項目を適切に設定することで、ユーザーの入力作業をスムーズにし、問い合わせフォームの効果を高めることができます。
お問合せフォームを作る際のポイント
フォームを作成する際には、以下の10個のポイントを押さえることで、使いやすく効果的なものに仕上がります。
1.シンプルでわかりやすいデザイン
お問合せフォームのデザインは、シンプルで直感的に操作できることが重要です。複雑なデザインや多すぎる装飾は、ユーザーを混乱させ、フォームの離脱率を高める原因となります。わかりやすいレイアウトと見やすいフォントを使用し、明確なラベルや説明を添えることで、ユーザーが迷わずに入力を進められるようにしましょう。
2.必要最低限の入力項目に絞る
お問合せフォームの入力項目は、必要最低限に絞ることでユーザーの負担を軽減します。入力
項目が多すぎると、ユーザーは途中で離脱してしまう可能性が高くなります。本当に必要な情報だけを収集するようにし、余計な項目は省くことで、フォームの完了率を高めることができます。
3.必須項目と任意項目の区別をつける
ユーザーがフォーム入力をスムーズに進められるよう、必須項目と任意項目の区別を明確にしましょう。必須項目には「*」などのマークをつけるとともに、その理由を説明することでユーザーの納得感を高められます。任意項目はユーザーが必要に応じて入力できるようにし、入力の自由度を持たせることが重要です。
4.入力エラーの防止
入力エラーが頻発すると、ユーザーのストレスが増加し、フォームからの離脱につながります。リアルタイムでのエラーチェック機能を導入することで、入力ミスを防止し、ユーザーの利便性を向上させましょう。また、エラーメッセージはわかりやすく、具体的に表示することで、ユーザーが迅速に修正することが可能です。
5.モバイルデバイスへの対応
モバイルデバイスでの利用は年々増加しており、お問合せフォームもレスポンシブデザインにに対応する必要があります。スマートフォンやタブレットでも快適に操作できるよう、タッチ操作に最適化されたボタン配置や、入力フィールドのサイズ調整を行いましょう。モバイルユーザーにもストレスを感じさせない設計が重要です。
6.セキュリティ対策とスパム対策
お問合せフォームはユーザーの個人情報を取り扱うため、適切なセキュリティ対策が不可欠です。SSL証明書の導入により通信を暗号化し、データの漏洩を防ぎましょう。スパム対策としてCAPTCHAやリキャプチャを導入することで、不正アクセスやスパムメールを防げます。
7.プライバシーポリシーを明記する
お問い合わせフォームにはユーザーの個人情報が送信されるため、プライバシーポリシーの表記は必須です。収集する情報の内容、利用目的、保管期間などを具体的に説明し、ユーザーが自分の情報がどのように扱われるかを理解できるようにしましょう。わかりやすく信頼性の高いプライバシーポリシーは、ユーザーとの信頼関係構築に役立ちます。
8.確認画面と送信完了ページの用意
入力ミスや送信漏れを防ぐために、確認画面と送信完了ページは必ず用意しましょう。確認画面では、入力内容に誤りがないか最終確認を促し、送信完了ページでは正しく送信されたことをユーザーに伝えます。確認画面と送信完了ページを適切に設計することで、ユーザーの満足度を高め、フォームの完了率を向上させることができます。
9.問い合わせへの迅速な対応
お問合せフォームからの問い合わせには、迅速な対応が求められます。遅延が発生すると、ユーザーの信頼を損なう恐れがあります。自動返信メールを設定し、受信確認と今後の対応についての案内を速やかに行いましょう。また、対応の進捗状況をユーザーに適宜報告することで、安心感を与えられます。
10.定期的な改善
お問合せフォームは一度作成して終わりではなく、定期的な改善が必要です。ユーザーからのフィードバックやフォームの使用状況を分析し、使いやすさや利便性を向上させるための改善策を検討しましょう。たとえばユーザーが離脱するポイントやエラーメッセージの発生頻度を把握し、適宜調整を行うことが重要です。
おすすめのフォーム作成ツール3選
フォーム作成は、ユーザーとの円滑なコミュニケーションを図るために重要な要素です。自社に合ったフォーム作成ツールを選ぶことで、効率的かつ効果的にフォームを運用できます。ここでは使いやすさ、カスタマイズ性、分析機能に優れたおすすめのフォーム作成ツールを3つご紹介します。
1.Google Forms (グーグルフォーム)
Google Formsは、無料で利用できるフォーム作成ツールとして多くのユーザーに支持されています。シンプルなUIと直感的な操作で、誰でも簡単にフォームを作成可能です。Google Driveと連携し、自動的に回答を集計・保存できるため、効率的なデータ管理が可能です。また、カスタマイズ機能も充実しており、ビジネス用途から教育現場まで幅広く活用できます。
公式サイト:https://www.google.com/forms/about/
2.Typeform (タイプフォーム)
Typeformは、デザイン性とインタラクティブな機能に優れたフォーム作成ツールです。ユーザーが楽しく回答できるように設計されており、レスポンシブデザインに対応しているため、モバイルでも快適に利用できます。質問の表示方法や流れを自由にカスタマイズでき、ブランドイメージに合わせたフォームを作成可能です。
公式サイト:https://www.typeform.com/
3.BlueMonkey(ブルーモンキー)
BlueMonkeyは、クラウドサーカスが提供するBtoB企業がホームページで商談を獲得するための国産CMSです。中小企業向けに開発され、誰でも簡単にホームページの構築や更新を行える使いやすさが魅力です。直感的な管理画面や多人数運用機能、SEO対策標準対応など、企業サイト運用に必要な多くの機能が標準装備されています。お問い合わせフォームの設置も可能で、編集画面から必要項目を選ぶだけで簡単に作成できます。
なおフォームの作成・設置は、クラウドサーカスが提供するMAツール「BowNow」のフォーム機能を利用して行います。利用する際は、あらかじめBowNowの無料プランへの登録が必要です。
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まとめ
お問い合わせフォームは、Webサイト上で顧客とコミュニケーションを取るために欠かせないツールです。使いやすいフォームを作成することで、問い合わせ数の増加や業務効率の向上につなげられます。自社の目的にあわせた最適なフォームを作成し、顧客とのコミュニケーションを円滑に進めていきましょう。
しかし、ただフォームを設置するだけでは、思うように成果を得られないケースも少なくありません。フォームからの成果を最大化するためには、ユーザーを自然な流れで誘導する、Webサイト全体の導線設計が重要になります。
Webサイトにおける導線設計とは、ユーザーが迷うことなくスムーズに目的のページにアクセスできるよう、サイト全体を設計することです。わかりやすいサイト構成や魅力的なコンテンツ、自然な流れでフォームへと誘導する導線設計によって、ユーザーの離脱率を抑制し、フォームからの成果に繋がりやすくなります。
クラウドサーカスが提供する「BlueMonkey」は、CMSの利用が初めてでもSEOに強くコンバージョン率の高いWebサイトを構築できるCMSです。
ワードやパワーポイント感覚で操作できるインターフェースの搭載や、業種や目的に合わせた豊富なテンプレートが用意されており、誰でも簡単にプロが作成したような美しいWebサイトを作成できます。SEO対策機能も充実しており、SEOに最適化されたページ構造やメタデータの設定などができ、検索エンジンからの集客力向上を支援します。
またクラウドサーカスでは、BlueMonkeyを活用したWebサイト制作をはじめ、ホームページ制作から運用サポート、リード獲得支援まで、ワンストップでサービスを提供しています。ご興味のある方はぜひ下記資料をご覧ください。
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そのほかにも、Webマーケティングに精通したプロによるWebコンサルサービスを提供しています。企業の抱える悩みや課題に応じて、専属のWebコンサルタントが戦略立案から実行支援、効果測定まですべて担当する伴走支援体制を敷いており、お客様のビジネスに合わせたトータルサポートが可能です。
まずはお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。ご興味のある方は、ぜひWebコンサルサービス概要資料をご覧ください。
この記事を書いた人
クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ
CMS BlueMonkeyメディア編集部
プロフィール
2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,300社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。
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