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コンテンツマーケティング成功事例を厳選してご紹介 ~日本と海外の参考事例と成功パターンをまとめました!

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最終更新日:2022/01/18
コンテンツマーケティング成功事例を厳選してご紹介 ~日本と海外の参考事例と成功パターンをまとめました!

コンテンツマーケティングをWebマーケティングの手法として取り入れる企業が近年目立ちますが、SEOとの違いや具体的な実践方法について理解している方はまだ少ないのではないでしょうか。

本コラムでは、コンテンツマーケティングの成功事例をBtoBとBtoC、国内と海外に分けてご紹介します。

コンテンツマーケティングに実際に取り組まれる際のご参考になれば幸いです。

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、見込み客が求めている情報や抱えている課題を解決できる情報をオウンドメディアなどを通して定期的に発信することにより、見込み客をファンに育てて定着させ、最終的に自社サービスや商品の購買につなげることを目的としたマーケティングの考え方のことです。

コンテンツマーケティングは従来の一方的な売り込み型を中心とする広告の手法とは異なるもので、SEOによる集客とも異なります。

コンテンツマーケティングでは、自社が発信したい情報を発信するのではなく、あくまでも実見込み客やユーザーが何を求めているのか、何を知りたいのかを見極めて、それに応えるコンテンツを作成すること、また、適切なタイミングでコンテンツを提供することが主眼となります。

現在ではBtoC、BtoBを問わず、また、企業規模の大小を問わず、幅広い業界・業種でコンテンツマーケティングの手法が採り入れられています。

コンテンツマーケティングでは具体的にどのような施策を取るのが良いか、成功パターンを探りながら日本と海外の事例を見てみましょう。

【海外】コンテンツマーケティングの参考事例

BtoC

Yale Appliance社

Yale Appliance社

https://www.yaleappliance.com/

Yale Appliance社は、米国のボストンを拠点に家電・照明などの販売や設置・アフターサービスを提供する企業です。2011年から本格的にコンテンツマーケテイングに取り組んだ同社は、日本の書籍でもコンテンツマーケティングの成功事例として紹介されています。

「Buying Guide」というコーナーでは、「冷蔵庫」「食洗器」などのカテゴリ別に、家電や照明器具の選び方を紹介しています。ユーザー目線に立ち、購買プロセスに沿って丁寧に解説している点が特徴です。

また、eBook版の「Buying Guide」のダウンロードにユーザーを誘導することでユーザーの属性やニーズなどを詳細に把握し、それをもとにしたきめ細やかなリードナーチャリングを実現しています。

これらとあわせて、多くの有名ブランドを取り扱う企業ならではの中立性と専門性を活かしたブログ記事を高い頻度で発信し、ターゲットユーザーと接触するチャンスを増やすことに成功しています。

Marriott International社

Marriott International社

https://www.marriott.com/default.mi

イギリスのロンドンに欧州本社を置く大手ホテルグループのMarriott International社は、専門チームを設置することによりコンテンツ製作を内製化し、コンテンツマーケティングに注力している点が特徴です。

同社は2017年までにソーシャルメディア指令センター「M Live(エムライブ)」を複数設置し、全てのタイムゾーンをカバーすることでグループ内外のあらゆる情報発信源から最新のトレンド情報を収集しています。

注目を集めているコンテンツがあればそれを参照して数時間のうちに自社のキャンペーンに変更を加えるなど、トレンドをスピーディーに自社のコンテンツ施策に落とし込んでいます。

将来的には、主要SNSとも連携することで、ホテルの予約数などの実績をリアルタイムで管理するダッシュボードを設置し、さらにコンテンツマーケティングを強化する見通しだといいます。

BtoB

SAP

SAP

https://www.digitalistmag.com/

BtoBソフトウェア企業であるSAPは2012年にビジネスブログをスタートしました。それまで中小企業を中心に多くの見込み客を取り逃していた事実をデータ分析によって受け止め、経営者やビジネスパーソンの興味に沿った、いわゆる「お役立ち記事」を中心に配信を続けました。

記事コンテンツを内製せず、外部の専門家を起用して1日あたり18記事を更新。自社製品の宣伝をするかわりにユーザーのお悩みを解決するコンテンツ内容に特化する施策を実践し、月間40万PVを達成しました。

コンテンツマーケティング施策の実施から2ヶ月間で、サイト立ち上げ時のおよそ6倍売り上げを回収しています。

Hubspot

Hubspot

https://www.hubspot.com/

米国のマサチューセッツ州に本部を置くHubspotは、インバウンドマーケティングやカスタマーサービス向けのソフトウェア製品を開発する企業です。

同社はインバウンドマーケティングとその実践のためのインラインサービスを提供するブログの運営やウェビナー、ホワイトペーパーの設置などを展開して自らインバウンドマーケティングを成功させました。

創業から2年で自社サイトの月間訪問者数が30万超に達するという急成長を見せ、獲得したリードの75%がWebサイト経由という成果を出しています。

インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングは同義をなす部分もあることから、自社の成功事例を発信することがより説得力をもってコンテンツマーケティングの有用性を証明することにつながり、結果的に宣伝とブランディング効果が得られて成果が出た好例です。

【日本】コンテンツマーケティングの参考事例

BtoC

【不動産】株式会社マンションマーケット

マンションサプリ

マンションサプリ

https://mansion-market.com/sapuri/

「マンションサプリ」はマンション専門のネット不動産「マンションマーケット」が展開するオウンドメディアです。

売却価格を上げるためのポイントや資産価値・マーケット動向からマンションに合うインテリアまで、マンション売買に直結する知識や不動産関連のニッチな話題をランダムに発信することで息の長いファンを獲得しています。

同社は不動産売買の知見とIT技術をもとに、本来ならば不動産屋にわざわざ問い合わせなければ得られないような情報をオープンにし、必要としているユーザーに提供している点が評価されています。

株式会社キャリアデザインセンター

転職サイトtype

転職サイトtype

https://type.jp/et/feature/

「転職サイトtype」は転職エージェント「type」を運営するキャリアデザインセンターのオウンドメディアです。

「エンジニアtype」というカテゴリではエンジニア採用を目的としたコラムに注力し、IT企業のエンジニアチームの成功事例や技術者でない著名人を含むインタビューの記事など読みものが充実しています。

社外メンターがエンジニアの悩みに答える「エンジニアWebメンタリング」などユニークなサービスを展開し、「転職ノウハウ」コーナーでは人気企業の採用担当者のインタビュー動画など転職希望者が求めている情報を掲載しています。同社の人材ビジネスのノウハウを活かしたコンテンツマーケティング施策が参考になります。

ユアマイスター株式会社

YOUR MYSTAR STYLE(ユアマイスタースタイル)

YOUR MYSTAR STYLE

https://yourmystar.jp/relivers/

「YOUR MYSTAR STYLE」は皮革製品の修理やハウスクリーニングなど、日用品のお手入れを専門とする職人とユーザーとをつなぐサービスのプラットフォーム「ユアマイスター」への送客を目的とするWebサイトです。

同サイトでは特定のキーワードを狙うというよりも、「プロを知る」「プロに頼む」あるいは「自分でやる」という流れを作ることでいわば「コンテンツの橋渡し」を実現し、集客とコンバージョンへの導線づくりに成功しています。

BtoB

サイボウズ株式会社

サイボウズ式

サイボウズ式

https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

「サイボウズ式」は業務効率化クラウドサービス「kintone(キントーン)」を展開するサイボウズのオウンドメディアです。

2012年のスタート当初から独自の企画で注目され、各種メディアに取り上げられるほどの発信力の高さが強みでした。

現在ではPV数や記事更新数といった数値目標を敢えて設定せず、ユーザーのためにならないコンテンツは作らないという姿勢のもと、「サイボウズ」を知らない潜在顧客層を含め、さらに多くのユーザーに共感してもらえるようなテーマにフォーカスしています。

東洋インキ株式会社

TOYOINK1050+

TOYOINK1050+

https://www.toyoink1050plus.com/

東洋インキのオウンドメディア「TOYOINK1050+」は、デザイナー、プランナーや企画職を中心にクリエイターを対象としたWebサイトで、「1050」は同社の色見本帳の数を表しています。

コンテンツ群には「仕事でつかえる色彩学」や「イメージカラー検索」などがあり、同社の色やデザインについての専門的なノウハウを活かした内容とわかりやすい解説で、新規ファンを含めたユーザーの興味関心を引いています。

あわせて、自社の商品を活用したビジネス事例のコーナーをさりげなく設置することで、必要なユーザーが参照できるようになっています。

弁護士法人 咲くやこの花法律事務所

企業法務のお役立ち情報 咲くや企業法務.NET

企業法務のお役立ち情報 咲くや企業法務.NET

https://kigyobengo.com/media/useful/1545.html

「企業法務のお役立ち情報 咲くや企業法務.NET」は、企業法務や顧問弁護士サービスに強みを持つ法律事務所のオウンドメディアで、経営者、管理職、法務担当者を対象としています。

同サイトではBtoB向けサイトの定番手法と言われるボトム固定CTAボタン、サイドカラムCTAボタンに加え、右サイドに縦型の固定誘導ボタンを配置しています。

そもそも、専門的かつ細かな情報を必要とする士業ビジネスには、コンテンツマーケティング施策が有効だと言われます。同サイトではとくに、スマートフォンよりもPCで閲覧されることを前提としたBtoB向けの工夫が見られます。

※CTA……「Call To Action」の略。ホームページや広告の運用において、ユーザーに行動を起こしてもらえるよう促して誘導することを指す。

まとめ

昨今のSNSの普及やコロナウイルス流行の影響でおのずと地域密着型のビジネスが注目されるなど、押しつけの広告や売り込み型とは対を成し、あくまでもユーザー目線に立ったマーケティング手法であるコンテンツマーケティングが一層注目を集めています。

ただしコンテンツマーケティングは制作と運用にコストがかかりがちである、短期的な成果を狙いづらいといったデメリットも指摘されています。その反面、一度制作したコンテンツやノウハウの蓄積自体が自社の財産になる点がメリットであるとも言えます。

本コラムでご紹介した海外と日本の成功事例を参考に、自社の強みを際立たせて長期的なファンを育てる方法のひとつとしてコンテンツマーケティングを実践してみてはいかがでしょうか。

コンテンツ施策に興味のある方はこちらの資料もどうぞ▼
オウンドメディアって何?概要と成功事例がわかる『オウンドメディア入門』資料
Webコンテンツ施策に不可欠な「CMS」とは?『CMS入門編』資料

  • この記事を書いた人
  • CMS BlueMonkeyメディア編集部
  • クラウドサーカス株式会社 マーケティンググループ

    プロフィール :

    2006年よりWeb制作事業を展開し、これまで2,200社以上のデジタルマーケティング支援を行ってきたクラウドサーカス株式会社のメディア編集部。38,000以上のユーザーを抱えるデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS」を提供し、そこから得たデータを元にマーケティング活動を行っている。SEOやMAツールをはじめとするWebマーケティングのコンサルティングが得意領域で、目的から逆算した戦略的なCMS導入・Web制作や運用のサポートも実施。そこで得たノウハウや基礎情報を、BlueMonkeyのコラムとしても発信中。

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